はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国とロシアの仮想通貨投資家が増加傾向=AAX第2四半期レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロシア、中国のユーザー増

仮想通貨取引所のAAXは2020年第2四半期の取引所分析レポートを公開。レポート公開時点では長らくボラティリティの低い状況が続いていたビットコインだが、中国とロシアのユーザーは顕著な伸びを示したという。

ロシアと中国のユーザー数は、前四半期と比べ、ロシア語を使用するユーザーは4%から8%へと全体に占める割合を拡大、ユーザー数でみても2倍に増加したという。また、中国も取引所への登録数が80%増加した。

AAXによると、中国とロシアのユーザーの関心度が強まる傾向が示されており、特にUSDTに対する需要は改めて高まっている。

一部の資金はUSDTで清算する先物市場に充てられているが、「HODL(ガチホ)」の戦略を取るユーザーのために、USDTの預金商品を開発も行なっているという。USDTの預金商品では、仮想通貨で利息を得ることができる。

ロシア:ルーブルの価値下落が影響

ロシアのユーザーによってなされた預入の数は、前年比で1136%、前期比でも80%増加した。個別の銘柄としては、ビットコインやUSDT、ビットコイン先物の購入に特に興味を示したという。また、第2四半期では、ユーザーによる預入の数が引き出しの数を大幅に上回った。

取引所のアナリストは、ロシアからの仮想通貨に対する需要が増加している理由に対し、国内における経済の状況が理由の一つではないかと指摘している。

それによると、ロシアでは、ロシアルーブル(RUB)のボラティリティが増加、現行預金の金利低下が起こっているという。また、取引所への月当たりの預金の合計の平均は2300ドルであり、これは、ロシア国内における銀行への預金平均とも近いという。

このことから、銀行への預金金利の低下、ルーブルの下落、そして銀行預金者への税金増加などが合わさり、銀行からお金を引き出す動きが活発になっているのではないかとしている。

一連の結果として、可処分所得や貯蓄のあるより多くのユーザーが仮想通貨への投資を資本を蓄積し増やす手段として利用し始めた。また、短期のトレードではなく長期的な投資が好まれ、Buy and hold(買って保有)戦略が主流になっているとのことだ。

中国:仮想通貨をドル保有に利用か

中国でも、預金額やその他複数の項目で同様の傾向が報告された。また4月から6月の間で、中国のユーザーから最も需要があったのは、USDTだったという。

中国国内で、銀行預金を持ち国外へお金を持ちだそうとする人への締め付けが強化されている中で、中国において仮想通貨は、新たな分野への投資というより、資本の保持や分散のための手段として見られているのではないかという推測が建てられる。

Twitter:AAX

Blog:AAX.com

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
07:10
Visa、米国でステーブルコインUSDCによる機関向け決済を開始
Visaは、米ドルステーブルコインUSDCでの機関向け決済を米国で開始したことを発表。銀行の初期の参加者が仮想通貨ソラナのブロックチェーン上でUSDCを使った決済を開始したと説明した。
06:35
米国XRP現物ETFの累計流入額、開始1ヶ月で10億ドルの大台突破
米国のXRP現物上場投資信託の累計資金流入額が月曜日に10億ドルを突破した。11月13日の取引開始以降の節目となり、アルトコイン系ETFへの機関投資家の関心の高まりを示している。
06:02
米FDICがステーブルコイン発行規則案を承認、銀行子会社の申請手続きを整備
米連邦預金保険公社が銀行によるステーブルコイン発行の規則案を承認した。今夏成立したジーニアス法に基づき金融機関が子会社を通じて決済用ステーブルコインを発行する申請プロセスを定める。
05:45
ロシア最大手銀スベルバンク、分散型金融商品をテスト
ロシア最大の銀行スベルバンクが分散型金融商品のテストを開始した。顧客の仮想通貨取引への関心増加に対応し、5月にはビットコイン仕組債の発行も開始している。
05:30
米SEC、4年にわたるAave調査を法的措置なしで終了
米証券取引委員会が分散型金融プラットフォームのAaveに対する約4年間の調査を終了した。法的措置の勧告はなく、創業者のクレチョフ氏が17日に調査終了を公表している。
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧