はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

BitMEXアーサー・ヘイズ「分散型金融(DeFi)は原始的な銀行のよう」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「DeFiでのイールドファーミングが魅力的」

仮想通貨デリバティブ取引所大手BitMEXのCEO、アーサーヘイズは、従来型銀行の金利が下がる中で、DeFi(分散型金融)市場でのイールドファーミング戦略が魅力的であると語った。

DeFiとは

DeFi(分散型金融)とは、ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

イールドファーミングとは、需給バランスによって常に変化する利率に応じて流動性の提供先を変え、最も大きなリターンを得る取り組みのこと。

流動性マイニングはイールドファーミングを行う人達を惹き付けるために、流動性提供の対価として利息の他にガバナンストークン(ガバナンスへの参加権を表現するトークン)が付与されることを指す。

また、レンディング(貸仮想通貨)やDeFi市場の展望についても見解を披露した。アーサーはBitMEXのブログで、金融緩和政策、パンデミックによる影響など、今後の厳しい経済的見通しに言及。

ゼロ金利の影響下である程度リスクを取っても構わないと考える場合は、仮想通貨資本市場は、大きなプラス利回りを得るための最良の場所だとの見解を示した。

特に、主題としてDeFiを語り、イールドファーミングを提供するDeFiアプリは「DeFiによる原始的な銀行のようなもの(proto-bank)」だと表現。こうしたアプリは、利息やガバナンストークンなど素早く利益を得られそうな点が魅力となって、包括的なバンキングサービスの時代の幕開けを告げるかもしれないとした。

「すべてのユーザーが、第三者に貯蓄資金を貸し出して、少なくとも10%の年利を得ることができるような時代だ」と言い、こうした「DeFi proto-bankの夢」は少なくとも今の強気相場ではおそらく実現しないが、今後数千億ドルの資本をエコシステムに引き寄せることができるだろう、とArthurは展望を語る。

DeFiのエコシステム構築は、プログラム可能な金融を可能にする点で、スピードが遅くコストのかかる従来型金融システムに対する大きな改善となっているという。

個人的レンディング戦略も明かす

アーサーは、誰に法定通貨・仮想通貨を貸すべきかについて個人的戦略も語った。

私なら、マイニング業者に法定通貨やBTC、ETHを貸すだろう。彼らは最も流動性が高く、最大の時価総額を誇るビットコインとイーサリアムを生み出す設備等資産を持っているからだ。

さらに、自分自身の知っているトレーディング企業に所属する個人トレーダーにも貸すと言い、レバレッジ取引による手数料を得ることができ、また、マージンコールにより融資を取り戻せることもその理由と説明した。

DeFi市場は活発に

仮想通貨を貸し出して利益を得ることのできるレンディングアプリを含むDeFi市場の利用は今年に入り、より活発になっている。

DeFi間での提携も見られ、分散型P2PレンディングマーケットのDharma(ダルマ)は分散型取引所Uniswap V2へのアクセスをモバイルアプリに統合。DharmaユーザーはUniswapで提供される2000以上の銘柄を取引可能となった。

Uniswapは、仮想通貨を取引できると共に、資金をプールして流動性を提供することで交換手数料を収益として得ることもできるプラットフォーム。今年7月には24時間の出来高が4500万ドル(約48億円)ほどの規模に到達、米国バイナンスやGeminiなど著名仮想通貨取引所に匹敵するものに成長している。

関連:「まさにパラダイムシフト」分散型仮想通貨取引所Uniswapの出来高、国内大手取引所を抜く

また仮想通貨レンディング大手BlockFiも、今後の12ヶ月で年間収益が5000万ドルとなる軌道に乗りつつあると先月発表。2021年の下半期にIPO(新規公開株)を実施することも検討している。

関連:仮想通貨レンディング大手BlockFi、2021年にIPOを検討

参考:BitMEX

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
18:51
仮想通貨の分離課税、2028年1月からの見通しか
暗号資産の申告分離課税の施行時期について、2028年1月からの案が浮上。金商法への移行や投資者保護体制の整備が条件とされ、当初想定の2027年より遅れる見通しだ。
18:00
Progmat, Inc.、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
Progmat, Inc.が、2026年2月27日に東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など通貨のデジタル化と社会実装をテーマに議論する。
17:51
GMOフィナンシャルHD、株主優待にビットコイン導入へ
上限1万円相当のBTC GMOフィナンシャルホールディングスは12月16日、2025年12月31日を基準日とする新たな株主優待を発表した。 新制度では、GMOクリック証券におけ…
17:45
トランプ大統領、仮想通貨支持派ウォーラー理事を次期FRB議長候補に面接へ=WSJ報道
トランプ大統領が仮想通貨支持派のウォーラーFRB理事を次期議長候補として18日に面接。ステーブルコインやDeFiに積極的で、利下げを主張する同氏は、エコノミストから高評価を得ているが、トランプ氏との個人的関係の薄さから「大穴候補」との見方も。
17:00
イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?
仮想通貨イーサリアムはフサカのアップグレードを完了しました。本記事では主にフサカによってどのようなメリットが生まれ、どんな主体が恩恵を受けるのかを考察します。
16:12
アニモカ・ブランズ・ジャパン、BTCFi事業者2社と相次ぎ提携 
Animoca Brands Japanは、Babylon LabsおよびBifrostとBTCFi分野で戦略的提携を締結。自己管理型ビットコイン運用ソリューションの日本市場展開を目指し、上場企業向けDAT支援事業を強化する。
15:52
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、BTC保有量で世界20位と発表
トランプ大統領次男エリック・トランプ氏が支援するアメリカン・ビットコインが、39日間で4社を追い抜き世界20位の上場企業BTC保有量を達成。2025年に企業のビットコイン保有が急拡大する中、同社は5,098BTCを保有し急成長を遂げている。
14:58
パンプ・ファンとソラナへの55億ドル訴訟、5000件の内部チャット提出へ
パンプ・ファンとソラナを相手取った集団訴訟で、裁判所が第二次修正訴状を許可。内部告発者から入手した5000件のチャット記録を新証拠として提出へ。40億~55億ドルの不正搾取疑惑でRICO法違反を主張。
13:45
ロシア下院委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定、投資手段に限定
ロシア下院金融市場委員会のアクサコフ委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定し、投資手段としてのみ認めると表明した。
11:50
JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破
JPYC株式会社は、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数1万件、累計発行額5億円を突破したと発表。10月のリリースから約2か月での達成となった。
11:45
「ビットコインは最高値更新へ」Bitwise、2026年の3つの予測を公開
Bitwiseは仮想通貨投資家にとって特に重要な2026年の3つの予測を公開。その1つとしてビットコインは最高値を更新すると予測し、根拠を説明している。
11:40
セキュリタイズが来年トークン化株式取引開始、24時間オンチェーン取引を実現
証券トークン化プラットフォームのセキュリタイズが2026年第1四半期にトークン化された上場株式の取引を開始する。合成商品ではなく実際の規制された株式をオンチェーンで発行・取引し、24時間365日の流動性を提供へ。
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧