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「米ドル供給増でも市場循環せず」との指摘、ビットコインとの比較・評価に差

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインと米ドルを比較

コロナ禍の経済対策で「米ドルの(事実上)無限印刷」が行われているにも関わらず、その現金は市場へ届いていないとするデータが示された。

直近では、ドルの供給増加によるインフレリスクや通貨弱体化を懸念した「ドル安」傾向にあった。

ビットコインも市場流通量は減少しているが、ドルからの資金流入が期待されている節もあり、中・長期的に価格上昇するとみられている。流通量に関してはどちらも減少しているにも関わらず、その価値に対する見方は大きく異なる。

BTCは供給量が2100万BTCとプログラムで上限を決められており、4年に一度の半減期で新規発行量が半分になる。それに加え最近は、市場への供給速度も減少傾向にある。以下のグラフの赤線がBTCが市場で循環する割合(Velocity)で、黒線がBTCの価格である。

出典:CryptoQuant

先月にはBTCのVelocityが、2011年以来の最低水準まで低下したことが分かった。これは投資家がBTCをガチホ(長期保有)している傾向を示唆している。米仮想通貨取引所クラーケンの幹部Dan HeldはBTCが動いていない現状を、強気相場が継続する根拠の1つに挙げた。上記グラフからもVelocityが減少傾向なのに対し、価格は右肩上がりに上昇していることが分かる。

関連:「BTCは大相場の初動にすぎない」大手取引所クラーケン幹部が示す5つの根拠

米ドルの供給

米ドルの市場への供給については、著名ビットコイン投資家のマックス・カイザーが、金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量である「マネーストック」のグラフを投稿。これは米セントルイス連邦準備銀行のグラフを基に作成されたものだ。

以下の左軸を基準にした青線がマネーストック(M2)で、右軸を基準にした赤線がそのVelocity。マネーストックが増加しているにも関わらず、Velocityは低下しており、カイザーは「現金の供給量が増加しているのに循環していない」とツイートしている。

コロナウイルス感染拡大の影響で経済対策が講じられ、マネーストックは18兆ドル(約1910兆円)を超えているが、Velocityは1.125以下。Velocityがこの数値を下回ったのは、少なくとも1940年以来初のことだという。

この状況についてカイザーは「新しいドルは現金の供給者に最も近い人しか利用していない」と指摘。他にも米中銀である連邦準備理事会(FRB)のバランスシートの中でしかお金が動いていないとの声も聞かれる。

最近FRBのパウエル議長は、新型コロナで冷え込む米経済支援を最優先するため、ゼロ金利政策を長期に渡って維持する姿勢を示したほか、2%超のインフレを許容する新たな政策方針を表明。それまでもFRBの政策を受け、米ドルは下げ幅を拡大していた経緯がある。

関連:日本商社株投資のバフェット、戦略転換と米ドル回避にビットコイン市場の期待膨らむ

市場における循環については米ドルはBTCと同様であることが分かったが、その価値に対する見方は真逆であるとの指摘がある。

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