3200万XRPを取引所へ送金か
史上最大規模の仮想通貨(暗号資産)のポンジスキーム「PlusToken」で騙し取られたXRP(リップル)の状況について、XRPの分散型台帳「XRPレジャー」を分析するXRPlorer社のCEOが調査報告を発表した。約3200万XRP(9.3億円相当)が、この2週間で取引所のHBTCに送金されたと報告している。
XRPlorer社のThomas Silkjær CEOは、現時点で、この送金がPlusTokenのメンバーによるものか、法執行機関によるものかは明らかではなく、被害に遭った内の8800万XRP(25億円相当)は16アカウントに分けられて、そのまま動いていないとしている。
PlusTokenとは、2018年半ばに開始した「高い投資収益」を謳った中国のウォレットサービス。紹介報酬として配当が入る仕組みで、捜査報告からネズミ講の詐欺であることが発覚した。被害者は約80万人で、被害額は推定30億ドル(約3190億円)に上る。
同氏は、先月18日には過去数週間に渡って1200万XRP(3.5億円相当)が複数の取引所に送金されたことを報告している。その際、1.2億XRP(35億円相当)は出所を分からなくするためにプールに入れられているとも説明している。
The remaining 88 million XRP are left in only 16 accounts, as 32 million has been sent to HBTC in the past two weeks. Still, no confirmation from official sources, whether the “law enforcement agency is selling the funds involved”. https://t.co/Uol1LNKgtz
— Thomas Silkjær (@Silkjaer) September 2, 2020
PlusTokenについては、7月末に中国の公安部が主謀者全27人と重要メンバー82人を逮捕したことが報じられており、1200万XRPを受け取った取引所の1つは、この送金は法執行機関によるものだと明かしたとの意見もあるが、XRPlorer社のCEOは、18日時点では、まだ確認できていないと強調している。
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PlusTokenではXRP以外にも、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、イオス(EOS)などの銘柄も被害に遭った。過去にもPlusTokenによる送金は確認されており、その際には売り圧が警戒されてきたが、首謀者逮捕を受け、その影響を警戒する声も少なくなってきている。
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