ベネズエラがコインベースへのアクセス遮断か
ベネズエラ政府が、米国の最大手仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)と送金サービスを提供する「MercaDolar」へのアクセスを遮断した可能性が浮上した。ベネズエラのネット検閲に関する情報提供者が検閲対象として、Coinbaseへのアクセス遮断を報告した。
情報提供者によると、現時点で遮断の理由は明らかではないが、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)による一連の(ネット検閲)の流れに関連した動きで、遮断命令は現マドゥロ大統領によるものだとしている。
マドゥロ大統領の正当性を認めず、グアイド暫定大統領を支持する米国に対抗する目的として、米国企業へのインターネットアクセスを遮断した可能性を指摘する声もあがった。
ベネズエラでは、情報の遮断や政権に不利なWebサイトからトラフィックをリダイレクトするDNS操作やSNIブロッキングが報告されてきたが、外貨の取得手段にもなり得る仮想通貨にも、ISPの検閲対象が及ぶ可能性が浮上している。
過去にも複数の海外仮想通貨取引所へのアクセスを遮断した事例があるものの、今回の動きが新たな初動となるか、P2Pを中心としたビットコイン需要も高いベネズエラの動向には注目したい。