大統領選、ビットコイン4年間の軌跡
9月30日、米大統領選に向けた討論会が開催され、大統領候補のトランプ氏とバイデン氏が激しい舌戦を展開した。前回開催された、第1回大統領選討論会は2016年9月26日に開催されている。
For the record, the last time we had a presidential debate, the price of #Bitcoin was $617.
— Travis Kling (@Travis_Kling) September 30, 2020
仮想通貨(暗号資産)の市場規模は現在よりも遙かに小さく、BTCは617ドル(約6.5万円)、イーサリアムは約13ドル(約1400円)にとどまっていた。
上場銘柄数も限られており、全体時価総額は160億ドル規模に留まっていたが、現在は約22倍の3500億ドルまで飛躍的に成長した。
ビットコイン半減期と大統領選
奇しくも、米大統領選もビットコインの半減期も「4年に1度」起きる計算だ。前回の大統領選が行われた2016年には、7月9日にビットコインの2度目の半減期が訪れ、今年の5月には3度目の半減期を迎えた。
ビットコインをはじめとする仮想通貨およびブロックチェーンは、現時点では有権者の”票田”に繋がるほどの影響力はなく、今のところ大統領選立候補者のマニュフェストなどの討論トピックとして俎上に載った経緯はない。民主党の元候補者Andrew Yang氏は、議員の中では希少な仮想通貨の支持者であったが、すでにレースから脱落している。
11月3日の大統領選挙の影響は、世界経済や金融市場に大きな影響を与え得ることから、金(ゴールド)市場などで現金化の動きが加速するなど不透明な先行きへの投資家の警戒感も高まりつつあるのが現状だ。
バイデンの当選で株価が暴落するようなことがあれば、仮想通貨市場も巻き添えで連れ安となる可能性も予想されるため、今後の動向に注視したい。