未上場株に投資するファンド
SBIホールディングスは6日、スイスの暗号資産(仮想通貨)銀行「シグナム(Sygnum)」と共同で未上場株に投資するファンドを立ち上げることを発表した。
投資先は、主に金融市場インフラや分散型台帳技術分野に関連するエンタープライズ・ソリューション分野で事業を行うスタートアップ企業で、2021年までに最大で70億円のファンド総額を目指す。
情報を報じた日経新聞によると、新ファンドでは、事業支援に限らず、企業のSTO(セキュリティ・トークン・オファリング)による資金調達も支援する。ファンドの持分を小口化し、個人投資家も投資できるようにすることも検討する。
シグナムバンクは、スイスの金融市場監督機構(FINMA)から銀行業の認可を受けた企業で、シンガポールでも資産運用のライセンスを取得している。今年の5月に、自社のサービスで仮想通貨XRPの取扱いを開始したことを発表した。シグナムバンクの共同創業者は、米リップル社のグローバルな業績を高く評価している。
また、今年3月には、スイスフランと1:1の割合でペッグされるステーブルコイン「DCHF」を発表するなど、分散型台帳技術の活用に積極的に取り組んでいる。
一方、SBIは今年の6月に、国内初の「暗号資産ファンド」を立ち上げることを明かしている。投資先の銘柄としては、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRPの名前が挙がった。
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