はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ダウ平均株価の大幅下落は仮想通貨市場にどう影響するか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アメリカが中国に新規の関税賦課を行うと発表
トランプ大統領は中国に対し、新規の関税賦課を行うと発表し、アメリカ市場は大きく下落をみせました。関税の対象の中国製品は、年間約500億ドル相当となります。
仮想通貨市場への影響
法定通貨への信用の低下から仮想通貨へ人々の資産が流れるとの見方や、一方で既存金融市場がベアトレンドに突入した場合リスクを抑えようとする投資家が仮想通貨から手を引くのではなど多面的な影響が予想されます。

アメリカが中国に新規の関税賦課

木曜日、トランプ大統領が数日中に中国に新規の重要な関税賦課を行うと発表してから、アメリカ市場は大きく下落を見せました。

今回新たに設けられる関税の対象は、年間約500億ドル相当の中国製品となります。

これを受け、中国が何らかの報復に動き、世界の金融市場がさらなる混乱に陥るのではないかという不安が拡大しています。

その結果ダウ平均株価は2.93%減にあたる724.42ドルの下落となりました。

評論家はこの週末までにさらなる下落が起こると見ています。

一部では、今回の件でここ数ヶ月の高値記録の要因でもあった多年にわたる上昇トレンドが終わりを迎え下落トレンドに反転するとの声もあります。

この一件で注目が集まるのは「このダウ下落が仮想通貨にとっての好機となるのか否か」というテーマです。

今回の関税賦課の波乱がここまで大規模なものになった理由

トランプ大統領がこれまで幾度か関税導入による脅しをかけているうちに、最終的にはこれが現実となりました。

大統領は、より保護貿易主義的な経済を作り、これによって自国の企業が今回の政策変更による利益を手にできることを望んでいます。

トランプ大統領が中国を「アメリカのメーカーや雇用に重大な損失をもたらしている」として批判しているように、中国はトランプ大統領の現職就任以来の主要なターゲット国の一つであり続けてきました。

中国が今回の件をすんなり受け入れるはずもない事は明白です。

想定される仮想通貨への好影響

アメリカが自国経済を保護するにあたり、今回の関税賦課は理論上正しいように見えますが、実際のところ、このような動きは一般にはごく一部の経済領域にしか利益をもたらさない上、苦しみを伴うものになるとされています。

今回の動きによりUSドルの信用は弱まり、より多くの機関に仮想通貨を用いた取引の導入をもたらすことになるかもしれません。

弱まるUSドルでの取引よりも、人々は取引や富の蓄積に仮想通貨を用いるようになるという可能性は十分考えられます。

例えばビットコインは”デジタルのゴールド”と称されてきましたが、投資家達が資金をゴールドのようなより保守的な投資に回すのはこのような不安定な時代にこそです。

ゴールドは金融市場の悪化に関係なく常にその価値を保ちます。

仮想通貨もまた、取引における制限を回避するために用いられるでしょう。

すなわち、多額の手数料やペナルティを(違法ではありますが)回避する事ができ、取引は普段通り続く事になります。

もし仮想通貨の利用が一般化すれば、それに関連してもたらされる多大な利益に多くの機関が気づき、さらに仮想通貨市場の安定度が高まれば再び法定通貨を利用する事はないかもしれません。

今回のような貿易戦争は、法定通貨に代わるものとしての仮想通貨の、よりインパクトを伴う広範な採用を促進し得るのです。

仮想通貨にとっての負の影響はあるのか

金融の世界においては、確かな事など何もありません。

これまで長い間強気の市場であったため、機関投資家は余裕を持って資金を投下できており、多くの機関投資家は仮想通貨のようなリスクの高い投資を行うための予備の資本を持っていました。

しかし、今回の貿易戦争が市場の持続的な下落トレンドを引き起こすとすると、機関投資家達は仮想通貨市場から手を引き、市場の他の領域へ移るかもしれません。

今後どうなろうとも、アメリカと中国が貿易戦争を戦い抜く中で既存金融市場の持続的な動乱に対し仮想通貨市場がどう動いていくのか、興味深い事態となるでしょう。

What Does the Dow Jones Toppling Mean for Cryptocurrencies?

MARCH 23, 2018 Jake Sylvestre

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧