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ビットコインの大型アップグレードで進展──TaprootがBitcoin Coreに統合

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bitcoin Coreに統合

ビットコイン(BTC)の二大アップグレードとして長期に渡って期待されているタップルート(Taproot)とシュノア署名の実装が、実現に一歩近づいた。

BTCネットワークの基盤となるソフトウェア「Bitcoin Core(ビットコインコア)」に統合され、デプロイされるのを待つのみとなった。実際にアクティベートされるにはノードが新たなルールを採用する必要があるが、このプロセスは数週間か数カ月で行えるとみられている。

タップルートとシュノア署名が正式に「Bitcoin Improvement Proposals(BIPs)」に掲載されていることが確認されたのは今年1月。BIPsはBTCにおける技術発展のための草案を公開・提案する場で、BIPsでの合意形成によってアップグレードが行われる仕組みとなっている。

関連:ビットコイン大型アップグレード「タップルート」がBIPs上に正式掲載

BIPsへの掲載は開発プロセスにおいて、「BIPの提案→採択→導入」における2段階目に達したことを意味しており、その時点で開発者による合意形成が終わり、最終的にはコミュニティの決定による判断になると説明されていた。

今後はBTCのメインネットでどのようにアクティベートするか、詳細を議論する。最終的にはソフトフォークによって実装が行われる予定だが、その方法は2つ提案されているという。

アップグレードのメリット

タップルートは、ブロックチェーン上の全トランザクションの見え方を均一にし、区別できないようにして匿名機能を強化する技術。MAST(Merkelized Abstract Syntax Tree=マークル化抽象構文木)とシュノア署名のメリットを融合することを目的としたソリューションとなっている。

MASTは、BTCのスマートコントラクト機能を強化するものだが、トランザクションのデータサイズを削減し、必要な条件だけを公開することでプライバシーを高めることができる。

このようにタップルートの実装のためには、シュノア署名へのアップグレードが必要だ。シュノア署名は特許の失効を受け、BTCへの導入が提案されていた。

現在BTC取引の際にはトランザクションごとに署名が必要となっているが、シュノア署名は、単独の受信者の場合にトランザクションの署名をまとめることが可能となる技術で、署名のデータサイズを削減できる。ブロック内の署名データサイズを縮小できれば、スケーラビリティを改善することが可能だ。

BTC決済企業「Square Crypto」のプロダクトマネージャーは以前、このアップグレードは、取引手数料を30%から75%削減し、ブロックの認証速度を最大2.5倍向上するように設計されていると説明。

仮想通貨メディア「TheBlock」が100を超える投資家、アナリスト、企業幹部らに行った調査では、タップルートとシュノア署名のアップグレードは、2020年に注目するトピックの3位にランクインした。

関連:ビットコイン、「二大アップグレード」の準備完了間近

参考資料 : Bitcoin Magazine

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