はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米報道:米大統領選「バイデン氏が勝利確実」──ビットコインへの影響は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイデン氏勝利

2020年の米大統領選で民主党候補のジョー・バイデン前副大統領が当選を確実にしたと、米複数主要メディアが7日に伝えた。

7日の選挙結果では、バイデン前副大統領が290人の選挙人を獲得し、当選に必要な過半数ラインの270人を超えた。

バイデン氏は日本時間の午前10時から演説する予定で、結果が確定すれば民主党が4年ぶりに政権を奪還する。

しかし、再選を目指す共和党のドナルド・トランプ大統領(獲得選挙人:214人)は、複数の州で開票を巡る訴えを起こすなど徹底抗戦の構えを見せており、当選者確定には時間がかかる可能性もある。

当選確実との報道を受けバイデン氏は、「大統領に選ばれて光栄だ」、「怒りと暴言は忘れ、国として結束するときだ」と国民に融和を呼びかけた。また、結果が確定すれば、米国史上初めての女性副大統領となるカマラ・ハリス氏も、「やったわ!(We did it)」、「選挙ではバイデン氏と私に限らず、アメリカの魂と戦う意思が問われた。実行するべきことはたくさんある。始めましょう」とツイートした。

大統領選において次の節目となるのは、各州を代表する「選挙人」による決戦投票の12月14日。その後、21年1月6日に上下両院合同会議で各州の結果を集計し、新大統領の就任式は、1月20日を予定する。

カナダやイギリス、フランス、ドイツなど主要国のリーダーはバイデン氏とハリス氏の勝利確実との報道を受け、祝辞を送った。

ビットコイン市場への影響

当選確実との報道を受け、週末も取引が行われるビットコイン市場は、約1,000ドル幅の大幅下落を記録した。

米大統領選の不確実性も一つの理由に年初来高値を更新するなど、騰勢を強めていたビットコインの利益確定ポイントとしても見られた。

今後のポイントは、米大統領の結果確定や、追加の経済対策とリフレーショントレード(BTCのインフレヘッジ性が注目されているため、実行されればプラスの見方)、富裕層に対する増税(増税となれば新興市場やBTC市場にもプラスの見方)とこの政策実現に関わる議会のねじれなどがある。

ビットコイン・仮想通貨への政策は

バイデン政権が仮想通貨やブロックチェーンに対する政策をどのようにとるか現時点では明確ではないが、WSJの報道によると、バイデン氏がCFTC(商品先物取引委員会)の元会長Gary Gensler氏をウォール街の監視役として起用する予定とのことを報じた。

Gensler氏は2009年〜2014年の間CFTCの会長を務め、仮想通貨やブロックチェーン技術の講義を著名大学でも行なっていた人物の一人だ。

また、バイデン氏の選挙陣営がこれまで仮想通貨デリバティブ取引所FTXのCEOを務めるSam Bankman-Fried氏から520万ドル(約5.3億円)の寄付金を受けていたことも、新政権が仮想通貨政策に有利となる布石だと見られている。

Bankman-Fried氏は米国のFTX支社FTX.USを通してバイデン陣営に計5,220,000ドルを寄付。同氏は民主党の特別政治活動委員会(スーパーPAC)の1つの「Future Forward」の会員で、資金力はトップクラス。同スーパーPACの所属会員には、フェイスブック社の共同創設者Dustin Moskovitz氏やグーグル社の前CEOのEric Schmidt氏など複数のIT大手の著名人も含まれている。

関連FTXのCEOがバイデン陣営に巨額寄付

一方、これまでトランプ政権は仮想通貨に対してはリスクを懸念するスタンスを取ってきた。去年、トランプ大統領は自身のツイッターで「不正取引などで使われている懸念がある」と批判。ムニューシン財務長官も、ビットコインなどの仮想通貨を利用した不正行為は「国家安全保障上の問題」にあたると指摘している。

関連トランプ大統領、「ビットコイン対策」を命じていた=前米大統領補佐官の暴露本

現時点で明確な方針は示されていないが、バイデン政権が実現すれば、バイデン氏を支援する業界団体や官僚が仮想通貨に関するアジェンダ推進するなど、関連規制や政策を改善する可能性がトランプ政権より高まるとの期待感もあるようだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
06:15
JPモルガン、高リスクのビットコインETF連動仕組債を提案
JPモルガンがブラックロックのビットコインETFに連動する仕組債を提案した。1年後に16%の固定リターンを保証し、2028年には投資額の1.5倍を上限なく受け取れる設計だが、30%超の下落時は損失を全額負担する高リスク商品となる。
05:50
JPモルガンが仮想通貨業界関係者の口座を相次ぎ閉鎖、シェイプシフトも対象に=報道
JPモルガンがシェイプシフトとストライクの関係者の銀行口座を警告なしに閉鎖した。トランプ大統領の禁止令にもかかわらず、仮想通貨業界へのディバンキングが続いているとの懸念が高まる。
05:25
テキサス州、米国初のビットコイン購入州に 7.8億円相当分のブラックロックETFで
テキサス州が20日に500万ドル相当の仮想通貨ビットコインを購入し、米国で初めてビットコインを購入した州となった。1000万ドルが配分されたが残り500万ドル分は今後実施される見込みだ。
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレースケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレースケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧