CoinPostで今最も読まれています

著名投資家Raoul Pal氏、「何兆ドルもの価値」が生まれる仮想通貨の可能性を語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨のポテンシャル

市場分析などを手掛け投資助言業を行うグローバル・マクロリサーチのRaoul Pal CEOは、暗号資産(仮想通貨)は様々な金融市場におけるプレイヤーとなり、「何兆ドルもの価値」を生み出し得るとした。

同氏は先日、保有していたゴールドを売却し、仮想通貨に振り分け、所有する仮想通貨をビットコインが8割、イーサリアムを2割の比率で増やすと発言。自身の流動資産の98%がBTCとETHになるという。

関連ゴールド売却し、ビットコインとイーサリアムへ投資──元GS幹部

ビットコインかイーサリアムか

Pal氏は一連のツイートでビットコインを取り上げ、国債などとの比較を持ちだした。

仮に、ビットコインが新たなデジタル版担保資産となったら、グローバルな国債規模は約123兆ドルになる。ビットコインにとって、とても素晴らしいチャンスだろう。

グローバルカストディシステム(23兆ドル)、決済レイヤー(年間4千兆ドル)、デリバティブのレイヤー(年間1.2千兆ドル)、株式(年間70兆ドル)、FX市場(年間1.7千兆ドル)、債券市場(年間260兆ドル)など、これらがそれぞれ巨大な市場であり、ビットコインやイーサリアム、XRP、その他ブロックチェーンが参入しうるとした。一方で、仮想通貨セクターにいる多くの投資家は金融市場の規模と複雑さを理解できていないとも指摘。

Pal氏は、セクター別でビットコインやイーサリアム、その他の銘柄における価値の創出のシナリオをこのように想定している。

  • グローバルカストディシステム:ビットコイン、イーサリアム(より可能性が高い)
  • 決済レイヤー:ビットコイン、イーサリアム、及びその他のプライベート銘柄
  • デリバティブのレイヤー:ビットコインとイーサリアムが主要プレイヤーへ
  • 株式:イーサリアムおよびその他のプロトコル
  • FX市場:ビットコイン、イーサリアム、XRP等
  • 債券市場:国債以外の債券ではイーサリアム(全体貸付市場では倍にする可能性も)

勝者総どりにはならないだろう。それは不可能に近く、それぞれのブロックチェーンに制約がありトレードオフがある、それは金融世界の複雑さにも迎合する。

「それこそ自分がデジタル資産に目を向ける理由だ」としたPal氏は、失敗があろうとも最後には「何兆もの価値がデジタル資産、トークン、プロトコルとそれらを結びつける仮想通貨の間で生まれるだろう」と語る。

また同氏は、ビットコインの価値の保存手段としての利用価値だけでなく、ブロックチェーンの可能性、つまり伝統的資産のトークン化にまで目を向けている。

そして、我々は、不動産から知的財産、ゲームのスキンから固定資産、証券から収入源まで(あらゆる)資産をトークン化できる。それは恐らくETHの領域になる。

そのほかにも、仮想通貨やブロックチェーンが使用される分野として、グローバルなサプライチェーンや、貿易金融、クレジットカード、証券の貸借、レポ市場などを挙げた。

特にイーサリアムについては、「マネーや担保はあくまでベース(基礎の)レイヤー」だとし、上に挙げてきた理由(様々な市場への参入可能性)から、「ETHは10年以内に(BTCより)時価総額が大きくなるかもしれない」と見ている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧