はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

多くの人が誤解している、仮想通貨に関する5つのこと

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

多くの人が誤解している、仮想通貨に関する5つのこと

2008年にビットコインの概念が世に出てきてから、仮想通貨は徐々に知名度を上げてきました。しかし、いまだに正確な情報が世間に浸透しているとは言い難いのも事実です。この記事では、仮想通貨についての5つの誤解を解いていきます。

【誤解1】仮想通貨は、日常生活では使えない

仮想通貨は通常の円やドルなどと同じように、日常生活で利用できるものでもあります。

特にビットコイン対応の店は近年急速に増加しています。例えば、ビックカメラ、メガネスーパーでは全店対応、コジマ、ソフマップ、H.I.Sでは一部店舗が対応しています。これ以外にも、個人店や非チェーン系の店でもビットコインに対応している店は全国にあります。

【誤解2】仮想通貨販売業者は法で規制されていない

新しい通貨である仮想通貨は、法の規制が追い付いていないと思っている人も多いようですが、実は、日本ではここ数年で一気に法整備が前進しました。

2017年には、資金決済法改正により仮想通貨取り扱い業者はすべて金融庁への登録が義務付けられ、アカウント作成にも本人確認が必須となっています。逆に言えば、本人確認の必要ないサービスは信頼性に欠けるため、使わないようにしましょう。

【誤解3】ビットコインは危ない通貨である

仮想通貨の代表であるビットコインは、よく目にする名前ではありながらその実体がまだあまり広まっていないことから、怪しいもの、危険なものだと思われている側面があります。

特に、2014年に起きたマウントゴックス事件により、そのイメージがさらに強まりました。この事件は、日本のビットコイン取引所マウントゴックス社が、ハッキング被害に遭って巨額の損害を被り、経営破綻したというものです。

確かに被害は甚大でしたが、これはマウントゴックス社のセキュリティの脆弱性が原因であり、ビットコインの性質が原因で起きた事件ではありません。つまり、仮想通貨を所有すること自体というよりも、安全な取引所を選ばなかった場合に問題が生じる可能性があるということです。

むしろ、ビットコインはブロックチェーン(分散型台帳技術)を利用して取引が行われるため、一般的にサイバー攻撃に対する耐久性は高いと言えます。このブロックチェーンについては、次の項目も併せてご覧ください。

【誤解4】ブロックチェーン=ビットコインである

この2つは同じものではありません。

ブロックチェーンとは、データの記録、やり取りをするための技術のひとつであり、ビットコインだけではなくイーサリアムやライトコインなどの他の仮想通貨、また仮想通貨以外のサービスにも適用できるものです。

ブロックチェーンはユーザー皆で管理する台帳のようなもので、データを複数のコンピューターで分散管理します。銀行のように一か所に権限が集まることがないので、システム障害やハッキングにも耐久性があり、低コストでサービス運用ができるのが特徴です。

【誤解5】仮想通貨の取引は匿名である

仮想通貨の取引は匿名ではありません。例えば、ビットコインはすべての取引の履歴が公開されており、どこからどこにビットコインが流れたかすぐにわかります。

また、それだけでは個人を特定することはできませんが、ビットコインアドレスという各ユーザーが持つ文字列を辿れば、そのアドレスを持つ人がどんな取引をしているのか見ることができてしまいます。

つまり、仮想通貨を使っただけでは、完全な匿名性は保たれないのです。同じことは、他の多くのインターネットサービスに当てはまります。例えば、VPNやTorなどのプライバシー保護ツールを単独で使うだけでオンラインでの行動は誰にも把握されないと思っている人は多いですが、それは正しいとは言い切れません。

仮想通貨の取引はお金の絡むものであり、トランザクション履歴がオープンになっていることで、監視されたり追跡されるのを嫌がる人もいるでしょう。商品の購入履歴などはプライバシーにあたり、プライバシーやセキュリティを強化する手段のひとつとして、「VPN」という手段があります。

プライバシー保護に役立つVPN

VPNとは、Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)」の略。

匿名性とセキュリティを高めながらインターネットを使えるツールであり、中国などのインターネットの規制や検閲を避けるために使用されることもあります。VPNの仕組みは、インターネット上に「専用のトンネル」を構築し、通信をカプセル化するというもので、これにより、検索エンジンやネット銀行のアカウントなど、ユーザーの送受信データが保護されます。

Torは、匿名の通信システムで、アクセス経路を暗号化しユーザー特定を不可能にするソフトウェアです。

どちらもプライバシー保護に有利なツールであることは間違いないですが、現代ではユーザーやデバイスを特定するための複雑なツールが数多く世に出ています。そのため、複数のサービスを組み合わせて使うことで初めて、安全な匿名化が可能となります。通貨取引においても、仮想通貨と他の匿名化サービスを組み合わせることが、プライバシー保護において重要だと言えるでしょう。

個人向けの国内大手VPN:NordVPN

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/10 水曜日
18:54
新経済連盟が「仮想通貨税制改正」提言を公表、分離課税や損失繰越控除など優遇措置を要求
新経済連盟が2026年度税制改正で暗号資産税制の大幅優遇を提言。現在最大55%の税率を株式と同様の分離課税20%に変更、損失繰越控除導入、暗号資産間交換の課税タイミング見直しなどを要求。Web3企業海外流出に危機感を示し、日本の競争力向上を訴える。
17:39
リップル幹部が語る「大きな転換点」、RLUSDによる世界戦略と日本市場への期待|CoinPostインタビュー
XRPを発行する米リップルのシニア・バイスプレジデントにCoinPost独占インタビューを実施。SEC訴訟の勝利を分水嶺と位置づけ、戦略の中核であるステーブルコイン「RLUSD」を軸に世界展開を加速させるリップルの幹部に現在の手応えや今後の展望を聞いた。
17:29
Web3×AI時代に日本が取り残されないために|WebX2025
Web3とAIの技術融合について、Startale渡辺氏、Binance Japan千野氏、Robot Consulting横山氏が議論した。スマートウォレットやAIエージェントの実装事例、日本の規制課題と今後の展望を解説。
16:00
「トークンはネットワークの象徴」Animoca BrandsのYat Sui会長、WebXで文化へのインパクトを語る
Animoca Brands会長のYat Sui氏がWebX2025に登壇し、トークン化とそのネットワーク効果について、今後の展望について語った。「10億人をWeb3にオンボードする」という大胆な目標を掲げる同社が注力する分野も披露した。
14:49
SMBCステーブルコイン参入の真意、デジタル戦略部が語る未来|独占インタビュー
SMBCグループがAva Labs、Fireblocks、TISと締結したステーブルコイン基本合意の背景を独自取材。総合商社向けホールセール決済、独自のエンベデッド戦略など、詳細を聞いた。
14:00
自民党小森議員 暗号資産の分離課税議論は「順調に進展」残る課題は範囲の線引き|WebX2025
WebX2024で明らかになった暗号資産税制改正の最新動向。1000万口座突破を契機に政府が分離課税導入を本格検討。12月の税制改正大綱、2026年通常国会での実現が濃厚。焦点はDeFi・DEX取引の適用範囲。小森議員ら政府関係者と業界団体代表が語る実現への道筋を詳報。
13:50
米国と日本 仮想通貨規制の行方は? バイナンス幹部や元ホワイトハウス顧問などが議論|WebX2025
WebX2025で米国と日本の暗号資産規制の今後について塩崎彰久議員、バイナンス幹部、元ホワイトハウス顧問らが議論した。規制の整備による成長可能性や現在の課題などが語られている。
12:50
米キャンター、金保護付きビットコインファンドを提供開始
米キャンター・フィッツジェラルドが金価格による下落保護機能付きビットコイン投資ファンドを正式開始。5年満期で値上がり連動、金で元本保護を提供する新商品。
11:00
ワールドコイン(WLD)とは?取得・現金化・買い方をわかりやすく解説
OpenAIの共同創設者サム・アルトマン氏が立ち上げた暗号資産プロジェクト「World Network(旧ワールドコイン)」の概要と購入方法を解説。AI時代のユニバーサルベーシックインカム(UBI)実現に向けたビジョンと、World Networkの将来性や価格推移についても詳しく紹介します。
10:40
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」支持の条件は? 米民主党議員12名らが公開
米上院の民主党議員12名がクラリティ法案を支持する条件を公開した。CFTCへの追加権限付与、ステーブルコイン利回り禁止などを要求。トランプ大統領の仮想通貨事業を批判した。
10:23
暗号資産のデジタルウォレット、Bitget WalletとMetaMaskの機能比較と選び方
デジタルウォレットの特徴比較ページ。Bitget Walletは130以上のブロックチェーン対応、GetGas機能でUSDT/USDCでガス代支払い可能、3億ドル保護基金付きの次世代ウォレットです。MetaMaskとの詳細比較も紹介。
10:15
ハイパーリキッドが過去最高値更新、USDH提案で21チームが参加
人気DEXのハイパーリキッド(HYPE)が9日に55.04ドルで過去最高値を更新。USDHステーブルコイン提案にエテナやパクソスなど21チームが参加し注目を集めている。
08:30
世界2位のイーサリアム保有企業シャープリンク、自社株買いを開始
米シャープリンク社が9日、自社株買いプログラムの実行開始を発表。約36億ドル相当のイーサリアムを保有し、株主価値の長期的向上を目指す。
08:10
米Cboe取引所、ビットコインとイーサリアムの長期型先物を11月から開始予定
Cboeグローバルマーケッツが11月10日からビットコインとイーサリアムの継続先物取引開始を発表。10年満期で定期的なロールオーバー不要の新商品。
07:20
米国初のドージコインETF、木曜日上場予定 ビットワイズの申請は承認延期
レックス・シェアーズとオスプレー・ファンドのドージコインETF「DOJE」が木曜日に取引開始予定。一方でSECはビットワイズのドージコインETF承認を延期した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧