CoinPostで今最も読まれています

自称サトシ・ナカモト、ビットコインホワイトペーパーの掲載取り下げを要請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BTCホワイトペーパーの著作権を主張するWright氏

暗号資産(仮想通貨)ビットコインの生み親「サトシ・ナカモト」だと自称しているCraig Wright氏が、ホワイトペーパー(論文)の掲載を取り下げるよう複数のウェブサイトに要請したことが判明した。これに対して、仮想通貨コミュニティ内では抵抗する動きがみられている。

この要請は、Bitcoin.orgとBitcoincore.orgにWright氏の法的代理人から送信されたものだ。Bitcoin.orgは、ビットコイン黎明期にソフトウェアを頒布する目的で作られ、オープンソースなビットコインブロックチェーン開発において、もっとも公式に近いサイトとして認知されている。またBitcoincore.orgは、Bitcoinクライアントソフトウェアを保守およびリリースするオープンソースプロジェクトのサイトだ。

Bitcoin.orgのブログによると、Wright氏側は、Wright氏がホワイトペーパーの著作権を所有しており、それを掲載することは著作権侵害だと訴えている。さらに、Bitcoin.orgの最初の所有者はWright氏だとも主張しているという。

一方、Bitcoincore.orgは、この要請を受けてホワイトペーパーをサイトから取り下げたが、Bitcoin.orgはホワイトペーパーの削除を拒否した。

関連ビットコイン論文(ホワイトペーパー)、発表12周年

Bitcoin.orgは掲載続行

Bitcoin.orgによると、ビットコインホワイトペーパーは、オリジナルのビットコインプロジェクトファイルに含まれているもので、このプロジェクト自体がサトシ・ナカモトによってMITライセンス(フリーソフトウェアに関するライセンス)の下で公開されていた。

そこでBitcoin.orgは、ホワイトペーパーを掲載するのは法的に合法であると信じていると主張。また、サトシ・ナカモトであれば、本人しか知り得ない「公開鍵」を示すことにより本人証明をすることができるが、Wright氏はこれを行っていないと指摘。

ホワイトペーパーをこれからも掲載し続けるというBitcoin.orgの姿勢に、ビットコインコミュニティ内では連帯の動きが見られている。

フェイスブック社の子会社でデジタル資産ウォレットを提供する「Novi Financial」や、ビットコインを財務資産として購入しているMicroStrategy社とSquare社などは、それぞれの公式サイトにビットコインホワイトペーパーを掲載と発表。

また、ツイッター上でホワイトペーパー本文の画像を投稿するアカウントも現れた。

2008年に発表されたホワイトペーパー

ビットコインのホワイトペーパーは2008年10月31日に、サトシ・ナカモトと名乗る正体不明の著者により公開されたもの。

「ビットコイン:P2P電子通貨システム」と題する論文で、発表された2008年は『リーマンショック』直後で、世界の金融機関や政府など中央集権的な機関の信頼性に疑いを持つ人々が増加した時期だった。そうした中で、非中央集権的な金融システムを提唱するビットコインの概念は長い年月を経て徐々に浸透してきた。

関連:「推定時価1兆円」を保有、サトシ・ナカモトによるマイニングの真の目的とは

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12:25
メイカーダオ、米国債への追加投資を検討
分散型金融プロジェクトの「MakerDAO」は、米国債への投資として新たに1,780億円の配分を目指す提案書の投票を開始したと発表した。0~6ヶ月間の各種満期を持つ米国短期国債の購入に充てられる目論みである。
11:45
Sui、F1チーム「オラクル・レッドブル・レーシング」と提携
Sui Networkは、F1チーム「オラクル・レッドブル・レーシング」の公式ブロックチェーンパートナーとして複数年契約を締結した。ファンとチームを結び付ける体験を支援していく。
10:25
米FRB、シルバーゲート銀行の清算に同意
米FRBは、米シルバーゲート・キャピタルとシルバーゲート銀行に対して、自主清算に同意する命令書を発表した。シルバーゲート銀行と仮想通貨業界のつながりについても指摘した。
09:35
ナイキ、米ゲーム大手EAと協業へ
Nikeとデジタルエンターテインメント企業EAは、新しいパートナーシップを締結。Web3プラットフォーム.SWOOSHのユーザーらの体験をカスタマイズできるようにしたり、向上させたりしていくという。
08:45
香港企業、米ドルステーブルコインをローンチへ
香港拠点のカストディ企業First Digitalは、仮想通貨の米ドルステーブルコインFDUSDをローンチすることを発表。FDUSDは、BNBスマートチェーンを基盤にするという。
08:15
デフォルト懸念後退 米国株反発、c3.aiは決算受けて大幅安
本日のNYダウは+153.3ドルと反発。ナスダックも+165.7ドルで取引を終えた。米下院が前日に債務上限法案を可決したことによって米国のデフォルトリスクは大きく後退している。
06/01 木曜日
21:40
Zaif、暗号資産FXサービス終了と「第一種金融商品取引業」の廃止を決定
暗号資産(仮想通貨)交換業者Zaifは1日、ビットコインやイーサリアムの暗号資産FXサービスの終了と「第一種金融商品取引業」の廃止を発表した。
15:29
AI のもたらし得る「深刻なリスク」に一部専門家が警鐘
「AIによる絶滅リスク」の軽減を訴える公開声明に、世界に名だたるAI技術の研究者や企業幹部ら350名が署名し、話題となっている。声明の主張には賛否両論あるが、AIについての議論の場を広げるものとして歓迎される。
15:10
Web3企業向けマーケティングツール「ソシャマ」リリース
ソーシャルマーケティング株式会社がWeb3企業向けのマーケティングSaaSツール「ソシャマ」の提供を開始した。仮想通貨やNFTを取り扱うWeb3事業者が抱える、ツイッターなどソーシャルメディア上でのマーケティングニーズに対応する。
12:32
英TP ICAP、機関投資家向け仮想通貨マーケットをローンチ
世界有数のインターディーラーブローカーTP ICAPは、ビットコインなど仮想通貨のスポット取引市場「Fusion Digital Assets」をローンチした。機関投資家向けで、分離運営モデルを採用している。
11:30
東京都政策企画局がデジタル証券発行支援を開始
東京都政策企画局は、デジタル証券(セキュリティトークン)発行支援事業の開始を発表した。これは、ブロックチェーン技術の広範な活用を促進し、スタートアップ企業の資金調達を多様化するための取り組みだ。
10:55
EU、包括的な仮想通貨規制案MiCAを正式承認
EUは、ビットコインなど仮想通貨に関する包括的な規制案「MiCA」を正式承認した。ステーブルコインに関する規定は2024年7月から、その他規定の多くは2025年から発効する予定である。
10:05
香港の新しい仮想通貨関連組織、Huobiが参加へ
Huobiは、香港の仮想通貨関連の新組織に加わることを発表。この組織は、香港を世界最大の仮想通貨市場にすることなどをミッションにしている。
08:20
PayPalベンチャーズなど、仮想通貨ウォレットサービス「Magic」に72億円出資
仮想通貨ウォレットプロバイダーMagicは昨日、72億円(5,200万ドル)規模の戦略的資金調達ラウンドを終えたことを発表した。
07:40
バイナンス、欧州で12のプライバシー関連銘柄を上場廃止へ
バイナンスは5月31日、欧州市場でプライバシー関連銘柄の取引提供を中止する予定を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧