機関投資家の買い続くか
1月の初め以来、およそ2週間ぶりに一時3万ドルを下回った仮想通貨ビットコインだが、23日にかけて価格が反発し3.2万ドルを超えて推移している。
機関投資家などの大口投資家の指標では、ビットコインを大量に保有するクジラ(1,000BTC以上を保有)のアドレスは依然として増加傾向にある模様だ。ブロックチェーン分析企業Glassnodeのデータで確認されている。
それらの関心度を示す基準において、ビットコインの取引所に関連するトランザクションと全てのトランザクションを見比べるものがある。
この比率が上昇していないことから、取引は取引所を介さないOTC取引で行われていることを示唆する。分析企業CryptoQuantのKiYoung Jun CEOは、ビットコインのトランザクションの93%はOTCなどの取引所を介さない取引に使用されていると、Coindesk の取材で語っている。
また、大手取引所OKExのインサイトシニア編集者Adam James氏は、直近のボラティリティ急増は個人投機筋による過剰なレバレッジに関連するもので、機関投資家は中長期的に投資しているため、価格調整を受けて撤退することはほぼないと話した。
CryptoQuantのデータによると、取引所が管理するビットコイン残高は減少傾向にあるが、2021年に入ってからは停滞している。
一方、資金の流入口の一つとなっているグレースケールのビットコイン投資信託は依然としてその規模が拡大しており、分析ツールのbybtによると、過去24時間で3,544 BTC、過去7日間では29,598 BTCが新たに加わってきた。
現在、グレースケールは64万BTCを運用している。
上場企業で新たな購入事例も
企業でも米ナスダックの上場企業MicroStrategy社は22日、約314 BTCのビットコインを購入したことを発表した。
2020年に購入していたビットコインに加え、計70,784 BTC(約2,500億円)を所有しており、Bitcoin Treasuriesによると上場企業としてビットコインを保有する企業の中では、米スクエア社(約4,700 BTC)やGalaxy Digital(約16,000 BTC)に比べ抜きん出ている。
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