リップル社への新たな訴訟
仮想通貨XRPの未登録有価証券販売疑惑を巡り、フロリダ州でリップル社と子会社XRP II, LLC、およびBrad Garlinghouse CEOに賠償を求める集団訴訟が提起された。
訴訟に関する書類が1月25日にフロリダ州のミドルディストリック連邦裁判所に提出された。「相手方が数百万ドル以上に相当するXRPを連邦やフロリダ州の規制当局に登録せず販売していた」と主張。XRPの損失に対し、賠償を求めている。
提訴したのは、同州在住のTyler Toomey氏。2020年11月に購入したXRPで損失が発生した。個人としての損失額自体は極めて少ないが、提出したのが米国における集団訴訟(クラスアクション)の形式であるため、和解などに至った場合、同じ境遇のXRP投資家なども対象になる可能性がある。
投資家によるリップル社の訴訟は今回が初めてではない。2018年には、XRP投資家のVladi Zakinov氏とRyan Coffey氏によるそれぞれの集団訴訟もあり、今も係争中のステータスにある。
また、昨年12月には、米SEC(証券取引委員会)のXRP訴訟を懸念し、リップル社の投資ラウンドに当たるシリーズCで出資を行なった企業Tetragonはリップル社が優先株を償還するよう提訴した。