はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ナイジェリア中銀が発した仮想通貨関連の銀行口座閉鎖指示に議員らが反発

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ナイジェリア中銀総裁らを上院に召喚

ナイジェリアの中央銀行(CBN)が暗号資産(仮想通貨)関連の銀行口座を閉鎖するよう指示を行ったことについて、ナイジェリア上院議会は、説明のためCBNの総裁らを議会に招集することを命じた。

同国の議員らがCBNの指示について批判を強め、CBNのGodwin Emefiele総裁と、ナイジェリア証券取引委員会のLamido Yuguda局長に仮想通貨のもたらすチャンスと脅威について説明を行うよう求めたものだ。

CBNは2月5日、国内の全金融機関に対し、仮想通貨取引関連の銀行口座サービス提供は禁止されていると通告。仮想通貨取引所で取引を行っている個人と事業体を特定し、直ちにその銀行口座を閉鎖するよう要請しており、仮想通貨ユーザーはもとより、国内の著名人からも多くの批判が寄せられていた。

関連なぜ、仮想通貨関連の取引口座閉鎖指示を行なったのか? ナイジェリア中銀が正当性を強調

口座閉鎖令を批判する議員達

この問題はナイジェリア上院で議論を巻き起こしている。

CBN総裁らを召喚する動きの中心となったDung Gyang議員は「仮想通貨には、チャンスと脅威の両方の側面がある」を認識しており、議会には「国と市民がその提供する機会を逃さないようにし、その結果として国の経済とセキュリティに及ぶ影響を軽減および防止する責任がある」とした。

他にも様々な議員が意見を述べた。Solomon Adeola議員は次のように意見している。

私は、CBNによる仮想通貨の全面的な禁止に強く反対する。CBNはむしろ、市場を規制するためのルールを施行しなければならない。

続けて、世界中で仮想通貨は規制されつつ運用されていることを指摘。上院に規制当局も招待し、その立場を説明できるようにしたいという。

またBiodun Olujimi議員は次のように述べた。

私たちにできることは、悪人が仮想通貨を使用してはならないと保証することだ。この動きは非常に重要である。仮想通貨に関するすべての問題を調和させる時が来た。

このように、仮想通貨のもたらす可能性と規制の必要性の両方を認識する議員が多く、CBN総裁らを呼んでさらに議論を深めることになりそうだ。

仮想通貨の普及率高いナイジェリア

ナイジェリアは、仮想通貨の普及率が高いことでも知られる。ブロックチェーン分析会社Chainalysisが昨年9月に発表した、仮想通貨利用状況レポートでは、世界154ヶ国の中でナイジェリアは世界8位にランクインしている。

P2P取引プラットフォームPaxfulのデータによると、昨年、ナイジェリアのアクティブユーザーは62万人を超え、同年の仮想通貨の月間取引量は6,600万ドル(約69億円相当)でアフリカ市場をリードしていた。

昨年9月には、ナイジェリアの証券取引委員会(SEC)は、デジタル資産を基本的に証券とみなし、規制対象とした。「投資家保護、一般市民の利益、市場の誠実性、透明性を維持する運営を保証すること」を目的としている。

規制環境が整備され始めた矢先の、CBNによる関連口座禁止命令だったことになる。このために一層、ナイジェリア国内で多くの批判や議論を巻き起こしているとも考えられる。

関連ナイジェリア当局、仮想通貨などデジタル資産を規制対象に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
06:15
JPモルガン、高リスクのビットコインETF連動仕組債を提案
JPモルガンがブラックロックのビットコインETFに連動する仕組債を提案した。1年後に16%の固定リターンを保証し、2028年には投資額の1.5倍を上限なく受け取れる設計だが、30%超の下落時は損失を全額負担する高リスク商品となる。
05:50
JPモルガンが仮想通貨業界関係者の口座を相次ぎ閉鎖、シェイプシフトも対象に=報道
JPモルガンがシェイプシフトとストライクの関係者の銀行口座を警告なしに閉鎖した。トランプ大統領の禁止令にもかかわらず、仮想通貨業界へのディバンキングが続いているとの懸念が高まる。
05:25
テキサス州、米国初のビットコイン購入州に 7.8億円相当分のブラックロックETFで
テキサス州が20日に500万ドル相当の仮想通貨ビットコインを購入し、米国で初めてビットコインを購入した州となった。1000万ドルが配分されたが残り500万ドル分は今後実施される見込みだ。
05:00
仮想通貨ステラルーメン(XLM)とは
ステラ(XLM)の基礎から最新動向まで完全解説。2024年注目のSorobanプラットフォーム、マネーグラムとの戦略的提携、DeFiエコシステムの発展など、投資・運用に必要な情報を詳しく紹介。国内取引所の比較や将来性まで徹底解説します。
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧