新たなビットコイン投資信託
米仮想通貨投資企業ArcaがSEC(証券取引委員会)に、ビットコイン投資信託に関する申請を提出したことがわかった。
Arcaは事前にこのビットコイン投資信託で機関投資家から資金を調達しているが、今回SECに「登録義務の免除」申請を行うことで、投資信託の規模を拡大する。新たな参加者(適格投資家)の最低投資額は2.5万ドル(265万円)を設定しており、調達資金をビットコイン市場で運用する。
現時点では公開市場で取引される予定については明かされておらず、資産のカストディなどの詳細は、今回の書類では開示されていない。
同社は昨年7月、米国の国債を投資対象にした新たなファンドでデジタル証券を開始。ファンドの購入者にデジタル証券トークン「ArCoin(ERC-1404トークン)」を発行し付与、所有者には四半期ごとに利子を支払う仕組みだ。このファンドは、SECが認可したデジタル証券を発行するファンドの初事例となった。
現在、米国には複数のビットコイン投資信託が存在する。最大手のグレースケールのGBTCとOspreyのOBTCが米国主要OTC市場のOTCQXで取引されているほか、資産運用企業Bitwiseやレンディング大手BlockFiもビットコイン投資信託を提供している。また、Bitwiseは先日、ビットコイン投資信託をOTCQXに上場させるための手続きを進めていることを明かした。