ビットコインの先物契約を提供へ
暗号資産(仮想通貨)取引所のBybitはビットコイン先物契約のベータ版を開始することを発表した。 期限付きの契約であり、無期限契約に一般的な資金調達料(FR)が発生しないことが特徴だという。
先物契約では、「将来の予め定められた期日に原資産を現時点で取り決めた価格で売買する」ことができる。
Bybitでは、まず2021年6月25日に期日を迎える契約(BTCUS0625)の取引が可能になる。その後、3月18日には、2021年9月24日に期日を迎える契約(BTCUSD0924)の取引が開始される予定だ。
柔軟な取引戦略が可能に
先物契約では、すでにBybitで取引可能なBTC/USDの無期限契約とは異なり、資金調達料(FR)が発生しない。
そのため、高いボラティリティによってFRが上昇した場合でも、ウォレットの残高を気にする必要がなくなり、長期間にわたってポジションを保有する際に有利になるという。
また先物契約は、Bybitの提供する無期限契約と円滑な使い分けができるよう設計されている。
具体的には、無期限契約との間で保険基金(3月3日の時点で3,645BTCの残高を保有)が共有されるほか、双方向のポジションを保有できるヘッジモードが利用できる。
また、ウォレットに関しても無期限契約と共有で利用できることで、柔軟な戦略を取ることが可能になるとしている。