はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

NFT使用「ゲーム関連銘柄」への資金流入顕著に、ビットコインは過去最高値61800ドルまで高騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場

15日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、週末にかけて一時6万ドルまで高騰、過去最高値を大幅更新した。

一方、高騰の反動で利益確定売りもみられ、朝8時過ぎには、約2000ドル急落する場面もあった。

米仮想通貨取引所Geminiのビットコインウォレット(預金額)への資金移動で「クジラ売り」への警戒を促すアラートが出たことも一因となったか。取引所への大量入金は、大口による現物売りの可能性を示唆する。

出典:CryptoQuant

オンチェーンアナリストのEL CRYPTO TAVO(@elcryptotavo)氏は、Geminiのインフローが重なった先日の急落局面を彷彿とさせると言及している。

出典:EL CRYPTO TAVO

いずれにせよ、高騰局面では未決済建玉(OI)やデリバティブ市場の上方乖離など足元の過熱感が指摘されており、一部の大口が過剰反応するなどして偶発的なトリガーを引いた可能性も考えられる。

ただし、米国の大規模追加経済対策再開が好影響を及ぼす株式市場を含め、センチメントは大幅に回復している。一時58000ドル台まで急落する場面もあったが、6万ドル未満では旺盛な押し目買いも確認されており、当面は足元の過熱感を見据えながらの値動きとなりそうだ。

直近では韓国の仮想通貨取引所で取引量が急増しており、韓国市場の上方乖離を示す「キムチ・プレミアム(Korea Premium)」の上昇率は、今後の警戒ポイントとなり得るだろう。

2021年以降は1月8日に6.33%を付け、直近は2%台を推移するが、2017年の仮想通貨バブル期には+20%前後まで急騰していた。

出典:CryptoQuant

NFT(非代替性トークン)市場

個別銘柄では、NFT関連銘柄が物色され、軒並み高騰している。

コインチェックやGMOコインに上場するエンジンコイン(ENJ)は前日比34.8%高、前月比350%高と大幅続伸。NFT関連銘柄の中でも時価総額首位につけるなど、本命視されている。

NFTは、ブロックチェーン上に記録され、固有の値や情報を持った非代替性の権利証を示すものだ。

ゲーム内のキャラクターやレアアイテムのNFTを主にイーサリアム(ETH)基盤で売買可能な「ブロックチェーンゲーム」と呼ばれる市場がけん引するほか、NFTを用いた動産(コンテンツ・美術品・自動車)や不動産等の流通・売買サービス、NFTを担保としたレンディングサービスが多数登場している。

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

現在のNFT関連銘柄の2番手は、ディセントラランド(MANA)。

パックマンで有名な1972年創業の老舗ゲームメーカー「Atari」と提携し、Decentralandのゲーム内にカジノ施設(AtariCasino)を作るとの発表が材料視された。

Decentralandは、バーチャルの世界でLAND(土地)と呼ばれるNFTを購入し、周囲の環境をカスタマイズすることができる。ゲーム内で使用されるネイティブトークン「MANA」を使って、高額なLANDが盛んに取引されている。

ゲーム内で用いられるAtariトークンは、価値の保存手段としてだけではなく、ゲームのアイテムの交換等にも使用されることを想定して設計されており、カジノゲームなど複数のユースケースを見込む。

また、ブロックチェーンゲームの先駆けとなった「CryptoKitties」を手がけ、独自チェーンを開発する時価総額77位のFlow(FLOW)が前月比150%高の36.6ドルに。Flowチェーンで稼働する「NBA Top Shot」は、20年10月から3ヶ月で約39億円(マーケットプレイス32億円/パック売上7億円)の合計売上を記録するなど快進撃を続ける。

関連:NFTブロックチェーンゲーム「NBA Top Shot」が記録的売上を樹立

そのほか、時価総額266位のRarible(RARI)は、前月比216%高、前日比23.7%高の40.1ドルとなるなど、NFTと親和性の高いブロックチェーンゲーム関連が総じて強い。

Raribleは、コーディングスキルがなくても、デジタルコレクターを作成・売買できる最新鋭の「NFTマーケットプレイス」だ。 市場シェア、及びプレゼンス拡大に伴い、完全な自律分散型組織を目指す。

そのための意思決定手段の一つとして、コミュニティの自発的な参加を促す独自のガバナンストークン「RARI」が、20年7月にローンチされた。

国内大手仮想通貨取引所コインチェックは、20年9月の事業説明会で、NFT市場への本格参入を表明した。

エンジンコインと提携し、世界的人気を誇るマインクラフトで利用可能なNFTをブロックチェーン資産発行ツール「Enjin Platform」を通じて発行し、計画中の「コインチェックNFTマーケットプレイス」においての取扱いを目指すとしていた。

コインチェック資料

コインチェックの天羽執行役員は20年9月、事業説明会にて「コインチェックNFTマーケット」について次のように期待感を示した。

国内最大手のユーザー数を抱えるコインチェックならではの特徴を活かして、NFTと暗号資産の交換ができるサービスを提供したい。

ノンファンジブルは、唯一無二の非代替性トークン。 法的論点では、暗号資産は資金決済法の中でビジネスとなるが、相応のチャンスがある。

NFT市場規模は、19年度は200億円、20年度は300億円ほどで、20年9月時点では仮想通貨市場全体の1/1000程度だった。しかし今後は、「著作権など”有力IP”を持つ大手事業者参入に従って、巨大な市場に拡大し得ると見込んでいる」と期待を示していた。

コインチェック資料(20年9月時点)

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/13 火曜日
17:09
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も可能だ。
14:15
韓国大統領選、仮想通貨現物ETF導入公約で実現性高まる
6月の韓国大統領選で与党「国民の力」党と野党「共に民主党」の両候補が仮想通貨現物ETF承認を公約した。人口の約30%が仮想通貨取引を行う韓国で、各党が若年層を含む仮想通貨投資家にアピールしている。
13:45
米SECのアトキンス新委員長、仮想通貨規制改革を明言
米SECのアトキンス新委員長が仮想通貨円卓会議で、旧体制下の「場当たり的」政策を批判し、仮想通貨規制の改革方針を発表した。発行・保管・取引の3分野で具体策を示している。
13:18
ビットコインのデフレ化加速か、セイラーのストラテジー社のBTC買い占めが影響
ストラテジー社のビットコイン購入ペースが市場に与える影響をクリプトクオントのCEOが分析。供給不足とデフレ圧力が強まり、BTCの価格安定化に向けた新たな力が働いている。
12:18
市場予想上回る米中関税引き下げ合意で「リスク選好」強まる 機関投資家の資金流入は4週連続増
トランプ政権の米中関税合意で市場の不確実性が緩和し、日米株式市場では株価が大きく上昇した。ビットコイン(BTC)は10万ドル台維持した。仮想通貨ETFへの資金流入4週連続増加で年初来67億ドルまで到達した。
12:00
ザ・グラフ(GRT)とは?将来性・買い方|Web3時代の検索インフラ
プロジェクトがGRTを選ぶ ブロックチェーンの取引量は日々うなぎ登り── NFT、DeFi、ゲーム、DAO……あらゆる Web3 アプリが生み出すオンチェーンデータは、もはや個…
11:30
米上場のGD Culture Group、440億円超調達でビットコインとトランプコイン購入計画
米ナスダック上場企業GD Culture Groupが最大3億ドルの資金調達を発表。ビットコインと公式トランプコインの購入を含む仮想通貨戦略を展開していく。
11:00
ナカモトとナスダック上場企業、1000億円を調達しBTC保有開始へ
ナスダック上場企業カインドリーMDは、仮想通貨ビットコインのトレジャリー企業ナカモトホールディングスと最終的な合併契約で合意。1000億円を調達しビットコイン戦略を開始する。
10:45
トランプ一族関連「アメリカン・ビットコイン」、ナスダック上場へ前進
トランプ大統領の息子エリック氏が戦略責任者を務める「アメリカン・ビットコイン」がグリフォン・デジタルとの合併契約を締結した。ナスダック上場を目指している。
09:42
米デル、ビットコイン保有提案を拒否 8500億円超の資産は現金・債券で維持
デル・テクノロジーズが全米公共政策調査センターによる58億ドルの現金準備の一部をビットコインに転換する株主提案を正式拒否。マイクロソフトも同様の提案を却下した経緯あり。
08:25
トランプ大統領晩餐会コンテスト終了、TRUMPコイン上位220名が招待へ
トランプ大統領の公式ミームコイン「TRUMP」の運営チームが上位220名の保有者を対象とした晩餐会コンテストの終了を発表。参加者には限定NFTも付与予定だ。
07:55
ナスダック上場企業、ビットコインなど保有の1億ドル規模準備金創設へ
ナスダック上場のアンバーは、1億ドル規模の仮想通貨エコシステム準備金の創設計画を発表。ビットコイン、イーサリアム、XRPなどを保有することや、創設の目的を説明した。
07:40
コインベース株価9%超上昇、S&P500指数入りを好感
米最大の仮想通貨取引所コインベースがS&P 500指数に採用決定。5月19日から指数入りし、発表後に株価が9%超上昇。純粋な仮想通貨企業としては初のS&P 500入りとなる。
07:15
アーサー・ヘイズ「仮想通貨も株も全て買いだ」
著名トレーダーのアーサー・ヘイズ氏が「全て買え」と強気発言。米中が90日間の大幅関税引き下げで合意し、ビットコインは10.4万ドル突破したが、その後反落。
06:20
トランプ大統領のSNS『Truth Social』、ミームコイン発行のうわさを否定
ドナルド・トランプ氏所有のTruth Socialが新たなミームコイン発行を準備していると報じられた。「次のTRUTHは最も重要なもの」との投稿がSNSで物議を醸している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧