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ステラ開発財団、ナイジェリアのフィンテック企業に約8000万円を出資

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステラ開発財団、アフリカの決済事業を後援

暗号資産(仮想通貨)ステラ(XLM)の開発を支援するステラ開発財団(SDF)は15日、フィンテック企業のCowrie社に約8,000万円(75万ドル)の出資を行ったことを発表した。

財団の出資によりアフリカ内外への決済通路の拡大と、サブサハラ・アフリカ地域で最も大きい経済圏のナイジェリアでのCowrie社の事業拡大を図る狙いだ。

ステラ開発財団(Stellar Development Foundation)は、ステラ(XLM)のコードベース管理や規制および事業ネットワークの拡大、規制当局との連携を行う非営利団体(NPO)。

Cowrie Integrated Systems社は英国とナイジェリアに拠点を置くフィンテック企業で、国際的には取引量の少ない法定通貨でもグローバルな金融マーケットへの参入機会を可能にする国際決済ソリューションや、法定通貨から仮想通貨への決済も提供する。

世界で5番目の送金市場

Cowrie社共同設立者のGbubemi Agbeyegbe氏によれば「ナイジェリアは世界で5番目に大きい国際送金の受け取り先で人口も世界で7番目の規模」を誇っており、西アフリカ地域に効率的な決済手段の提供を目標として掲げる。同国の規模は世界人口の2.64%に相当する。

世界各国の統計データを示すWorldometersによれば、2020年のナイジェリアの人口増加率は2.58%、出生率も5.42%と新興経済として注目が高まってきた。

出典:Worldometers

ステラ開発財団によれば、ナイジェリアの人口の半数近くが銀行口座を持っておらず世界経済から切り離されている。また法定通貨のナイラ(NGN)もインフレが比較的高い状況が続いてきた。

IMFの統計では、2020年のナイジェリアのインフレ率は12.9%だった。ジンバブエの「ハイパーインフレ」程ではないものの、日本の2.3%や米国の3.1%と比較するとその差は歴然だ。

出典:Stellar Development Foundation

今回の財団からの出資を受け、金融包摂(ファイナンシャル・インクルージョン)を促進するだけではなく、新興市場として注目も高まりつつあるアフリカ地域での事業をナイジェリアから拡大する計画もある。

さらに同国の中央銀行は2月にデジタルアセットに関するガイダンスを発しており、今後Cowrie社だけではなくステラ開発財団も仮想通貨規制の発足に携わる姿勢を示した。同財団は21年1月、東欧のウクライナ政府のデジタル改革省と覚書を締結し、CBDCの発行やデジタル化の促進をサポートしており、規制当局との知見も強みだ。

ポテンシャル秘めるアフリカ市場

自国通貨のインフレや、銀行などの金融インフラ不足で「金融包摂」が大きな課題となるアフリカ大陸において、スマホだけで決済や投資など金融サービスへのアクセスを提供する仮想通貨のポテンシャルは大きい。

昨年11月にはアマゾン創設者のジェフ・ベゾス氏も個人VCファンドを通じアフリカのフィンテック系スタートアップChipper Cash社に出資をしている。同社はアフリカの7カ国でモバイルベースのP2P決済サービスを提供しており、仮想通貨トレード機能の追加も検討していた。

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