CoinPostで今最も読まれています

NTTデータ、フィンテック企業と協力し「デジタル地域通貨」サービス開始へ=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NTTデータなどによる地域通貨サービス

NTTデータとフィンテック企業インフキュリオンは、主に地方銀行向けに、電子化された地域通貨の提供サービスを始めることがわかった。日本経済新聞が報じた。

同サービスはインフキュリオンが金融機能を提供するBaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)基盤を使っている。

デジタルウォレット機能の提供

同サービスは、電子ウォレットの機能を提供することにより地銀が自治体と連携して住民に地域通貨やプレミアム商品券を配布する際のサポートを担う。

インフキュリオンが手掛けるBaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)基盤を利用して銀行の決済システムとサービスを繋ぐことで、利用者は銀行口座から地域通貨やプレミアム商品券用の電子ウォレットに直接チャージできるようになり、QRコード決済などで買い物ができる。また、紙の商品券の電子化により、発行・管理費用の削減も見込まれている。

近年、地域経済活性化のため電子化された地域通貨やプレミアム商品券を発行したいという地銀や自治体のニーズが高まっているが、NTTデータの地銀とのネットワークをいかし、これから導入金融機関を広げていく予定だという。

インフキュリオンは、QRコード決済に対応したウォレットプラットフォーム「ウォレットステーション」などを提供している金融・決済領域を中心とした企業だ。「ウォレットステーション」は、ポイント・クーポン機能や銀行口座からの後払いサービス「SLiDE(スライド)」、自動貯金サービス「finbee(フィンビー)」など様々な機能を追加できるプラットフォーム型のサービスであると公式サイトで説明されている。

20年4月にNTTデータとの資本業務提携を発表しており、その際、金融機関向けに共同で銀行ウォレットサービスを提供していく予定であることを明かしていた。

NTTデータのブロックチェーン進出

NTTデータは「TradeWaltz(トレードワルツ)」というブロックチェーンも開発している。紙ベースの書類が膨大で、様々なコストや手間が発生することなどが課題となっていた貿易事務の本格的なデジタル化を目的としているが、貿易書類を構造化したデータとして企業間で共有し、分散台帳に蓄積することで解決を図る。データの改ざんを防止して紙の書類と同等の原本性を確保することもできる。

また、輸出入企業の領収書や、銀行が発行する信用状の管理、保険会社や物流会社が取り扱うその他関連文書の処理にも役立つように設計されている。

このプロジェクトは東京海上日動火災保険、三菱商事、三菱UFJ銀行など多数の日本企業が共同出資を行っており、東南アジアでも貿易取引のデジタル化に取り組む見込みだ。

関連:日本企業7社がブロックチェーンで貿易金融の本格デジタル化へ

16日にはブロックチェーン技術によるDX推進ソリューション「BlockTrace®」の提供を開始。サービスの概要について次のように説明している。

BlockTraceは、ビジネスシーン・ユースケースに応じたブロックチェーンプラットフォーム上に、お客さまの適用シーンに応じたアプリケーションを構築・提供するソリューションです

今後、さらにソリューションの拡充とコンサルティングからシステムの運用まで含むワンストップサービスとして提供していきます。

同サービスは以下のラインナップで構成されている。

    ・BlockTrace for Security Token:証券や不動産所有権、絵画・骨董品などの流通を促進するソリューション

    ・BlockTrace for Supply Chain:サプライチェーンにおける情報共有ソリューション

    ・BlockTrace for Cold Chain:低温輸送保証をサポートするソリューション

    ・BlockTraceデータ管理プラットフォーム:Hyperledger Fabric,Corda,Quorum等のブロックチェーンミドルウエアをアーキテクチャーに含んだ基盤プラットフォーム

NTTデータでは、ブロックチェーン技術をDX推進における主要なテクノロジーとして位置付けており、BlockTraceだけでなく、その他のブロックチェーン関連サービスの開発の構想も示唆している。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12/01 金曜日
17:41
「暗号資産の投資状況と確定申告」に関する調査、年内取引で約7割が利益
Aerial Partnersが2023年の暗号資産取引調査結果を公開。ビットコインなどの現物取引だけでなく、PoS銘柄のステーキング利用度が高まりつつあり、利益を出している投資家増加に伴い「確定申告」の必要性も上がっている。
16:03
米投資会社タイガー・グローバル、BAYCやOpenSea投資の評価額を大幅下方修正
タイガー・グローバル・マネジメントが、有名なNFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」(BAYC)と主要なNFTマーケットプレイスであるOpenSeaへの投資により、大幅な含み損を抱えていると報じられた。同社の直近の投資動向と報告内容についてまとめる。
16:00
「ビットコインがもたらす革命をSNSへ」Nostrasia特集を配信
第10回のGM Radio:Beyond The Priceは11月22日に公開。今回は11月に東京などで開催されたイベントNostrasiaを特集した。
14:00
「イルビウム」、eスポーツチームTeam Liquidと提携
Web3ゲームIlluviumは、世界最大級のeスポーツチーム「Team Liquid」と提携すると発表した。独自NFTのリリースやトーナメント開催を予定している。
13:21
4年越しの復帰、bitFlyerの加納CEOが“世界と戦う”ために求める人材は?
国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するbitFlyer HD加納裕三CEOに独占インタビュー。bitFlyerの強みや求める人材、ビットコインETFの影響について注目される暗号資産市場の展望について伺った。
12:52
BAYCバーチャルバンド「KINGSHIP」、大手ゲーミングプラットフォームRobloxでデビュー
高級NFTコレクションBAYC(Bored Ape Yacht Club)キャラのバーチャルバンド「KINGSHIP」をフィーチャーした「KINGSHIP Islands」が、大手ゲーミングプラットフォームRobloxでプレイ可能になった。
12:40
ビットコイン38000ドル台復帰で年初来高値更新うかがう、ビットコインETF巡る報道続く
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインETF承認期待やFOMCの金利据え置き予想を背景に、BTCが高値更新を目前にしている。日足でアセンディングトライアングルを形成しており、ブレイクすれば4万ドルの心理的節目が視野に入る。
11:26
ビットコイン先物ETF「BITO」、運用資産額が過去最高値更新
米国初のビットコイン先物ETF「BITO」が運用資産で歴史的高値を更新。今年のBITOへの純流入額は11月24日時点で4億3,800万ドルであり、特に11月10日までの2週間で2億2,400万ドルが流入した。現物ビットコインETF承認への期待が高まり、BTC市場への機関投資は9週連続で純流入を記録している。
10:45
ビットコイン取引手数料で4億円超の過払い アントプールが返却へ
アントプールは、あるユーザーが過大に支払った83ビットコインの手数料を返却すると発表した。
09:45
大和証券ら4社、イーサリアムでST発行へ
大和証券グループは、パブリックブロックチェーン上でセキュリティトークンを発行するPOCを実施すると発表。基盤には仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンを活用する。
08:30
NYダウ今年の高値更新 10月PCEがインフレ鈍化示唆
米株指数NYダウは本日+520ドル超と大幅続伸。11月には今年の高値を更新し2022年1月以来の高値をつけた。一方、仮想通貨ビットコインの11月の上昇率は8.8%だった。
07:30
バイナンス、新たな機関投資家向けソリューション提供へ
仮想通貨取引所バイナンスは、機関投資家向けの新たなソリューショーンを発表。開発の目的やプロジェクトの現状を説明している。
07:15
韓国Upbit、仮想通貨「SPACE ID」新規上場 一時30%高
韓国最大手仮想通貨取引所Upbitは30日、銘柄SPACE ID(ID)をBTC建て通貨ペアとして新規上場した。上場ニュースを受けてIDは一時30%急騰。
06:30
米SEC、フィデリティのイーサリアムETF上場申請で審査開始
米SECは新たに、フィデリティの仮想通貨現物イーサリアム(ETH)のETF上場申請について、パブリックコメントを募集し始めた。
05:30
約6億ドル分のビットコイン買い増し、マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは30日夜、再びビットコインを買い増ししたことを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア