はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米IRS、仮想通貨の納税調査で取引所Krakenにも顧客情報の提出を要求

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所Krakenにも情報要求

米内国歳入庁(IRS)が、暗号資産(仮想通貨)に係る税金の申告漏れ調査で、仮想通貨取引所Krakenにも顧客情報の提出を求めている。

これは匿名の召喚状の形で行われる見込み。特定の個人について情報を求めるのではなく、あるグループの人々が税法に違反している可能性がある場合に使われる手法である。調査対象を匿名として、あるグループの人々の名前や身元の情報を請求するものだ。

発行には裁判所の承認が必要となる。IRSは、Circle社の顧客について先日、匿名の召喚状を発行し、身元調査を行う承認を該当地区の裁判所より得ていた。

関連米IRSがCircle社に顧客記録を要求、仮想通貨ユーザーの納税状況調査で

こうした召喚状は、税金の申告漏れ調査を行うことが目的であり、宛先となる取引所が不正を疑われているわけではない。

「対象範囲が広すぎる」と裁判所は却下

The Blockの報道によると、Krakenを対象とする調査についてカリフォルニア北部地区連邦地方裁判所は、要求範囲が「広範すぎる」として修正・再提出するよう返答したという。

IRSは、Payward Ventures Inc(Krakenの名称で営業)およびその関連会社に対して、2016年から2020年の間に、年間2万ドル(約220万円)以上の取引を行ったユーザーに関する情報を要求している。

具体的にはまず、該当ユーザーに関する基本的な登録事項、ID、および取引情報を求めており、これについては裁判所も正当とした。

しかし「サービス利用上のユーザーの好み」「顧客身元確認に伴うその他の記録すべて」、「Krakenとユーザー間の通信記録、あるいはそのユーザーアカウントにアクセス権を持つ第三者とKrakenの通信記録」などの情報について、裁判所は「広範過ぎる」と判断した格好だ。

IRSは、こうした広範なカテゴリの情報は、疑わしいユーザーのアカウントを特定することに役立つ可能性があると主張したが、本件を担当したJacqueline Scott Corley裁判官は納得しなかったという。

Corley裁判官は、IRSはまず最初に基本的なユーザー情報と取引履歴を確認する必要があると推奨。その後に、Krakenや個々の仮想通貨ユーザーに対して、さらなる召喚状を発行するかどうかを判断することが妥当だとした。

Krakenの代表者は、Decryptに次のように語っている。

Krakenはまだ顧客記録の召喚状を受け取っていない。事業を行うすべての地域で法的要件や規制要件に準拠しており、規制に関する問い合わせすべてを精査し対応していく。

裁判に発展した事例も

過去には、2016年に米仮想通貨取引所コインベースに対して、同様の情報請求が提出された際に、コインベース側がプライバシー侵害だとして法廷闘争に発展した事例がある。

当時、コインベースはIRSの要求範囲は過度に広範だと訴え、裁判の過程で、その範囲を狭めることに成功した。最終的には、2万ドル相当を超える取引を行ったユーザーについて、基本情報のみを提供している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧