はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

欧州中銀が再び批判、「ビットコインはお金の特性を満たしていない」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインは市場を崩壊させる可能性

ヨーロッパ中央銀行(ECB)理事会のIsabel Schnabel氏は、仮想通貨ビットコインはお金の特性を満たしておらず、金融市場に崩壊を起こす可能性があると批判した。

独週刊誌のデア・シュピーゲルによるインタビューの中で、Schnabel氏は金融の幅広いテーマに回答、ビットコイン(BTC)が法定通貨に害を及ぼすのかという質問に対し自身の考えを語った。

ビットコインはお金の基本的な特性を満たしていない。投機的な資産で、これと分かるような根源的な価値もなく、大きな価格変動の影響を受ける。暗号資産における信頼は急速に蒸発し、金融市場に崩壊を招くかもしれない。

(上の意見に)イーロン・マスク氏は同意しないだろうとインタビュアーが指摘すると、「彼はそうする自由がある」とのみ述べている。

Isabel Schnabel氏がツイッターでインタビューの内容をまとめて投稿し、批判的な内容が注目を集めた。

一方、ビットコインのS2Fモデルなどで知られるPlanB氏は、「(中央銀行が法定通貨に対して金融政策を行った後)ジンバブエ、ベネズエラ、レバノン、トルコの人々は同意しないだろう」とSchnabel氏に返答(リプライ)している。

ハイパーインフレによって法定通貨への不信感が募る南米やアフリカの国々では、ビットコインを含めた仮想通貨の普及が進んでいることは度々報道されている。

関連:ハイパーインフレに苦しむベネズエラ、仮想通貨普及率「世界3位」に

今年の2月に、ECBのChristine Lagarde総裁もビットコインについて発言。価格変動の大きさなどを背景に、各国の中央銀行が近い将来、準備通貨としてビットコインを保有する可能性は非常に低いとの見解を示した。また、1月には、ビットコインは非常に投機性の強く、規制の必要性を訴えた経緯もある。

関連「世界規模でビットコイン規制が必要」 欧州中央銀行総裁が発言=報道

デジタルユーロの導入は

ユーロのような通貨も本質的な価値は持っていないのではないかという問いには、「ユーロは非常に信頼されているECBによって裏付けられている」と反論し、法定通貨のユーロを拒むことは出来ないなどとした。

また、ECBは中央銀行デジタル通貨(CBDC)のデジタルユーロについて検討を行っており、2021年度の前半にも方針を決定する予定だ。

Schnabel氏は、決済システムのデジタル化が進展しているなかで、調査を行っていく必要があるとしたものの、(デジタルユーロについて)まだ何も決定されていないと説明。

一方で、すでに中国を始めとした一部の国では、CBDCについて実地実験の段階にある。また、米FRBのパウエル議長は「デジタルドルは優先順位の高いプロジェクト」であると、今年2月に発言した経緯がある。

未だ検討段階の域に留まるデジタルユーロが遅れているのではないかとの指摘には「フェイスブックや他の民間事業者よりECBを人々は信頼するだろう」とSchnabel氏は返答した。

ECBと同等のセキュリティやデータ保護のレベルを提供できるものは他にいない。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/07 日曜日
11:30
ビットコイン1650万円で底堅く推移、米雇用統計控え利下げ期待高まる|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは底堅い推移で1650万円周辺まで回復。SEC・CFTC共同声明が相場を支援する一方、ナスダックのDAT企業監視強化で一時下落。8月米雇用統計を控え、利下げ期待によるBTC相場への影響をbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ナスダックの仮想通貨保有企業への監視強化に高い関心
今週は、金融庁による仮想通貨規制の見直し検討、米M2マネーサプライをもとにしたビットコイン相場分析、ナスダックによる仮想通貨保有上場企業への監視強化に関する記事が最も関心を集めた。
09/06 土曜日
13:55
米SEC・CFTC、仮想通貨無期限先物取引の国内展開などを検討
米SEC・CFTCは金融市場24時間取引市場拡大、永続契約の国内回帰、予測市場とポートフォリオ証拠金制度の導入などを検討。仮想通貨規制統一化で共同声明を発表。
13:00
ハイパーリキッド(HYPE)、独自ステーブルコインUSDH発行計画 手数料80%削減へ
分散型取引所ハイパーリキッドが独自ステーブルコインUSDH発行と手数料の80%削減などを計画している。仮想通貨HYPEは過去1年間で630%上昇しているところだ。
11:25
仮想通貨の暗号基盤に量子リスク 2035年移行計画を米SECに提案
量子コンピュータが主要仮想通貨の暗号基盤を破る可能性について、米SECに提出された報告書で警告。2034年までの脅威確率や対策フレームワークを解説。
10:25
トークン化ポケカ市場「Collector Crypt」、仮想通貨CARDSが数日で10倍高騰
ポケモンカードをトークン化する「Collector Crypt」の仮想通貨CARDSが1週間で10倍上昇した。ガチャ需要が24億円に達し、NFT市場に新風が吹いている。
09:10
ステーブルコインX、5.3億ドル追加調達完了でENA購入拡大
TLGYアクイジション・コープとステーブルコインXアセッツが追加5.3億ドルのPIPE資金調達を完了。Ethena財団は3.1億のENA買い戻しプログラムを開始する。
08:05
韓国当局、仮想通貨レンディングのガイドライン発表
韓国の金融委員会は仮想通貨のレンディングに関するガイドラインを発表。サービス対象銘柄を時価総額上位20位などのルールで制限することなど、規制を明確化した。
08:00
トランプメディア、6.8億CROトークン取得
トランプメディア・テクノロジーグループがクリプトドットコムとの買収契約を完了し、6.84億枚のCROトークンを現金・株式で取得。Truth Socialとの戦略的提携も開始される。
06:55
ストラテジー、S&P500編入されず ビットコイン小幅反落
仮想通貨ビットコイン保有最大手のストラテジーのS&P500指数組み入れが見送られ、証券取引アプリのロビンフッドが新規採用された。失望売りを受けビットコインが反落。
06:25
米上院、クラリティ法案の最新版でステーキングやNFTを証券分類から除外
上院銀行委員会が仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の最新版を発表。ステーキング、エアドロップ、NFTを証券から除外し、DePIN免除とSEC-CFTC連携枠組みを追加した。
06:00
米SECとCFTC、規制統一化へ 月末に共同ラウンドテーブルを開催
SEC・CFTC両委員長が5日、規制統一化に向けた共同ラウンドテーブルを29日開催すると発表。仮想通貨商品定義統一や資本枠組み整合などを協議する。
05:40
イーサリアムICO時代のクジラ、3年ぶりに960億円相当のETHをステーキングへ
2014年ICO参加の大口投資家が5日、3年間休眠状態だった15万ETH(960億円相当)をステーキングサービスに移動。入場待ち数が退場数を上回る。
09/05 金曜日
21:12
仮想通貨SUI(スイ)の運用|リキッドステーキングHaedalの始め方
仮想通貨SUI(スイ)のリキッドステーキングで年率2.2%超の利回りを得る。Haedalでステーキング後、発行されるhaSUIをNavi Protocolで運用し複利効果を狙う方法を、国内取引所での購入から図解付きで徹底解説します。
18:45
Etherscan開発チーム、高速EVMチェーンSeiで「Seiscan」運用開始
ブロックエクスプローラー大手Etherscanが、高速EVMチェーンSei向けに「Seiscan」の運用を開始。毎日10億回以上のAPIコール処理能力と高度な分析機能を提供し、開発者向けインフラを強化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧