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分散型台帳技術で保険業界に革新を Linux Foundation、データ共有プラットフォーム立ち上げ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

保険業界のデータ共有プラットフォーム

オープンソースプロジェクトを促進するLinux Foundationが、保険業界のためのプラットフォーム「Open Insurance Data Link(オープン保険データリンク、略称OpenIDL)の立ち上げを発表した。

米国保険サービス協会(AAIS)と共同で実施する取り組みである。このプラットフォームは分散型台帳技術を活用して、保険会社が規制当局へ必要な報告をする際のコストを削減し、ユーザーに標準化された様々なデータリポジトリを提供するものだ。

AAISはYouTubeチャンネルに、OpenIDLの概要を紹介する動画を公開した。

OpenIDLは「保険業界のための情報交換プラットフォーム」で、保険会社、規制当局、統計を取る組織、保険仲介業者が知識や洞察を共有できると説明。

これまでは保険関連の情報が様々な形式やシステムでストックされていたために規制関連の報告などに手間がかかる問題があった。OpenIDLはこうしたデータを標準化し、一つのプラットフォームから直接取得できるようにすることで恩恵をもたらすとしている。

具体的には、保険に関わるリスクや保険金請求・市場の動向を素早く把握することが可能。規制当局が正確な最新データを把握して市場を監視することにも役立つという。

また、サードパーティがプラットフォーム会員に対して新しいアプリケーションを提供することもできる。

まず損害保険業界の規制対応に活用

Linux Foundationの発表によると、OpenIDLはまず損害保険業界の規制当局への報告業務に使用されるという。信頼性の高い分散型台帳ネットワークにより、規制当局や他の業界ユーザーに対して、データが正確で完全なものであることを保証する。

今後数ヶ月のうちに、損害保険以外の保険分野でもOpenIDLが活用され、規制対応以外にも、使用事例が拡大していく見込みだ。

このOpenIDLを構築する上で指導を行った米国保険サービス協会(AAIS)のCEO、Ed Kelly氏は次のようにコメント。

OpenIDLや分散型台帳技術が大きな変革の可能性を持っていることはすぐに認識した。Linux Foundationと協力して、保険業界のエコシステムをさらに良い方向に変えていけることを嬉しく思う。

オープンソースなプロジェクト

openIDLは、オープンソースプロジェクトという特徴もある。開発されたソフトウェアのソースコードやインターフェース仕様はオープンライセンスで公開される見込み。さらに、参加者による技術的な議論も公開されることで、ネットワークに関わる人々をさらに呼び込むことも期待されるという。

ソフトウェア開発は、ブロックチェーンHyperledger Fabric、ミドルウェアHadoop、JavaScript実行環境Node.js、データベースMongoDBなどのオープンテクノロジーをベースに行われる予定だ。

現在の参加企業としては、The HanoverやSelective Insurance Groupなどの大手保険会社と、ブロックチェーンソリューションを提供するChainyard、災害リスク分析を行うKatRisk、自動車業界を中心にブロックチェーンを促進するMobility Open Blockchain Initiative(MOBI)が挙げられる。

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