はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ニューヨーク会計監査役候補、一部年金基金の仮想通貨運用を政策に掲げる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨、ブロックチェーンを活用する政策案

米ニューヨーク市の会計監査役に立候補しているReshma Patel氏が、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーンを活用する政策を掲げた。市の年金基金の一部を仮想通貨で運用することや、ブロックチェーンへの投資、ブロックチェーンによる市の調達システムの改善などを挙げた。

「年金基金の一部を仮想通貨に投資」

Patel氏は、会計監査役として選出された場合、5つあるニューヨーク市の退職基金について、それぞれ全資産の1〜3%を「ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など一般に信頼されている仮想通貨」に投資したいという。

Patel氏は公式サイトで、理由を次のように説明している。

供給上限のあるビットコインは、投資家にインフレヘッジの役割を提供しているが、こうした傾向は米国でさらなる景気刺激策が必要となった場合に深まる可能性がある。すでにテスラなど先進的な上場企業の一部は、財務資産の一部をビットコインに投資している。

また、Patel氏は環境負荷の面にも考慮するとした。仮想通貨については化石燃料のエネルギーに依存している場合があることが批判されていると言及、エネルギー消費が環境に与える影響に対策を講じている仮想通貨やブロックチェーン企業への投資を優先したいと述べる。

ブロックチェーンの促進

ブロックチェーンについては、まずブロックチェーンに特化したファンドへの新規投資を提案。会計監査役に就任できた場合には、官民のタスクフォース(緊急性の高い課題の解決のために組織内で一時的に結成されるチーム)を招集して提言を行い、ニューヨーク市がブロックチェーンという「技術と金融の革命」を先導できるようにしたいという。

この試みの目的は、ニューヨーク市の収益を増やし、市を拠点とするフィンテックのスタートアップをサポートすること、またブロックチェーン技術がどのように役立つか知見を得ることだとした。

Patel氏はニューヨーク市の調達システムをブロックチェーンベースにすることも提案した。ブロックチェーンの分散化され公開されているという性質のために、契約の追跡や監督がより容易になる。透明性が高まり、市政府への信頼が高まることにも繋がると指摘。

またブロックチェーンにより事務手続きのスピードが上昇すれば、市からサービス提供元への支払いを迅速に行うことなどが可能で、資金力の少ない小規模企業でもより公平に、ニューヨーク市の仕事を受けやすくなると説明する。

Reshma Patel氏は、インドからの移民でマサチューセッツ工科大学(MIT)卒業後は、地方債の発行者にアドバイスを行う会社で勤務。ニューヨーク市の会計監査役事務所と連携して働き、同市の資金調達プロジェクトに関わってきた。

市長の有力候補も仮想通貨支持派

ニューヨーク市は市長選も控えており、各候補が政策をアピールしているところだ。有力とみなされる市長候補の中には、仮想通貨を支持するハイテク起業家Andrew Yang氏も存在する。

Yang氏は、選出された場合ニューヨーク市を「ビットコインや他の仮想通貨の中心地にしたい」とツイートしている。

市長と会計監査役の予備選挙は、6月22日に行われる予定だ。どちらも、仮想通貨の将来という観点から注目される選挙になりそうだ。

関連大統領選元立候補のヤン氏、市長当選すれば「ニューヨークを仮想通貨のハブに」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
06:12
台湾政府が210BTCの押収ビットコインを保有、世界10位の政府保有者に
台湾の法務部が犯罪捜査で押収した210枚以上のビットコインを保有していることを明らかにした。戦略的備蓄の検討も進んでいる。
05:55
2026年までに米国で100超の仮想通貨ETF上場を予測、ビットワイズ
米資産運用会社ビットワイズが2026年までに100本以上の仮想通貨ETFが米国で上場すると予測した。SECの一般的な上場基準公表により規制が明確化され、発行障壁が低下したことが背景にある。
05:40
ビットワイズ、スイ現物ETFをSECに申請
仮想通貨運用会社ビットワイズがスイトークンを追跡する現物ETFの登録を米SECに申請した。コインベース・カストディが保管を担当し、キャナリー・キャピタルや21シェアーズも同様のETFを申請している。
12/18 木曜日
22:21
ステーブルコイン「$U」がBNBチェーンとイーサリアムで始動
ユナイテッド・ステーブルズが新ステーブルコイン「U」をBNBチェーンとイーサリアムでローンチ。USDC、USDT、USD1で1対1裏付け。PancakeSwap等の主要DeFiプロトコルと初日から統合、AI経済向けにEIP-3009とx402をサポート予定。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧