TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインなど仮想通貨市場正念場、イーサリアムの優位性は拡大傾向に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場

22日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比3.5%安の585万円(54,100ドル)に。

一時、直近最安値の51,300ドルまで急落した。

18日の暴落により下値支持線となっていたトレンドラインを割り込んだほか、20年10月以来初めて明確に「50日移動平均線」を下回ったこともあり、複数のアナリストが「トレンド転換」の懸念を示している。

BTC/USD日足:50SMA推移

悲観予想が大幅増加

米国の大手資産運用企業Guggenheim PartnersのGlobal Chief Investment OfficerであるScott Minerd氏はCNBC で、ビットコインが調整局面に入ると見解を語った。

Minerd氏は、高騰していたビットコインを「バブル」だと主張し、短期的には「大幅な価格修正が起きる」と予想した。短期的には「ビットコイン価格は、2〜3万ドル(220万円〜330万円)まで引き戻す可能性もある」としつつ、長期的には強気相場が続くとの見解を示した。

ブルームバーグが報じたところによれば、JPモルガンのストラテジストNikolaos Panigirtzoglou氏らも価格調整を懸念する。近い内にBTC価格が6万ドルを回復できなかった場合、モメンタムシグナルが崩れると分析。直近のビットコイン先物市場には、ヘッジファンドなどが先導したと見立てている。

ビットコイン先物市場における大規模清算について、ストラテジストのPanigirtzoglou氏は、「20年の1月、2月と11月にも同様の現象が起きた」と指摘。モメンタムの減衰やビットコインファンドからの流入が弱まっていることから、先行きは不透明だと述べた。

関連:ビットコイン続落 1兆円規模の大量清算発生

一方、著名アナリストのWilly Woo氏は、時価総額1兆ドルラインのオンチェーンデータから53,000ドル付近の支持線を指摘。「この水準を大きく下回ること可能性は低い」との見解を示している。

同じくオンチェーンアナリストのWilliam Clemente III(@WClementeIII)氏は、ビットコインネットワーク上への新規ユーザーの増加率が重要なポイントであると述べた。

著名アナリストのピーター・ブラント氏は、「最高値から-20%の調整幅は、過去の歴史から見ればまだ穏やかな方だ。底割れた場合、18週移動平均線(46,615ドル)のサポートラインを確かめに行く可能性があると疑っている。」と指摘した。

2015年〜2017年の強気相場では、約2年で計9回の大規模な調整を挟んでおり、調整幅は平均37%に及んだ。19年6月14,000ドルを記録した後に30%ほど暴落したが、15年11月には41.3%、17年9月には40.3%の暴落を経験した。

海外の著名アナリストJosh Rager(@Josh_Rager)氏は昨年、過去の強気相場では平均30%超のプルバック発生後、平均153%ほどの上昇を記録したと指摘している。

出典:Josh_Rager

一方、過去の相場は現在とは比較にならないほど市場規模が小さく取引所の流動性も低かった。

各国で規制当局による市場整備が大幅に進み、機関投資家の参入が増えた現在の相場環境では、「昔の相場ほど理不尽な急変動にはなりにくい」との指摘もある。

個別銘柄と通貨強弱

相場全体が弱含む中、個別銘柄ではイーサリアム(ETH)が相対的に強く、一時暴落前最高値の78.6%水準である26.7万円まで回復した。

関連:イーサリアムにクジラの影、バイナンスコイン大幅高で「DeFi相場」健在か

7月に予定される大型アップデート「ロンドン」に関する思惑のほか、BTCドミナンス(市場占有率)急低下に伴うアルト市場への資金移動などが背景にある。通貨ペアETH/BTC(ビットコイン建て)価格は3年ぶり水準を伺っており、レジスタンスラインをブレイクすればBTCに対する優位性が強まりそうだ。

ETH/BTC週足

その一方、過去相場においてもビットコインとイーサリアムの高い相関性は認知されてきた。BTC価格が5万ドルを大きく割り込んだ場合は、市場全体が連れ安となる可能性が高い。

関連:イーサリアムの手数料改善案EIP1559、7月頃の「ロンドン」アップグレードで実装へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧