仮想通貨取引所Phemex、Onfidoと提携でKYC認証導入

Onfidoのソリューションを導入へ

暗号資産(仮想通貨)取引所のPhemexは、Onfidoと提携し、KYC(Know-Your-Customer)認証を導入したことを発表した。

OnfidoはID認証のサービスなどを提供し、Phemexの他にもRevoltやBitstampといった大手フィンテック企業が同社のサービスを導入している。

取引所としては、サードパーティーのサービスを利用することで、透明性を確保し、自社管理による顧客情報の漏洩リスクなども未然に防ぐことができる。

IDの真偽を自動で判断

OnfidoのKYC認証ソリューションは、ユーザーの提出した政府発行のID(パスポートや個人番号など)が本物かどうかを審査し、顔認証などを行う。

出典:Phemex

Onfidoのサービスでは、195カ国の4,600種類のIDなどに対応している。こういったサービスは、AIベースの技術を使用し実現しているという。

Phemexはユーザーの認証について、2021年の第4四半期までに大部分を完了させたい考えで、迅速に進めるため、経済的なインセンティブとしてボーナスをユーザーに付与するなどの施策を打ちだしていくとしている。

また、ユーザーはKYC認証を行うことで、1日あたりの出金制限などが段階的に緩和されていくといったメリットを享受することが可能だ。

取引所へのグローバルな規制強化

ユーザーに対しコストのかかるKYC認証を行うことで、取引所としてはより多くの地域における規制に対応し、ユーザー圏を拡大する狙いがある。

また、規制に対応することで訴訟リスクなども逓減する。

過去には、KYC基準の緩さにより暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所として屈指の取引量を誇っていたBitMEXが、米商品先物取引委員会(CFTC)などの告発を受け、CEOが退任したといった事例がある。

BitMEXでは、他取引所と比較しKYCの要求が低かったことがユーザー数を拡大した一因だったが、告発を受け資金離れが急速に進み、その全盛期に比べ市場での存在感を失った。

なお、現在BitMEXは規制を準拠する方向に舵を切り、KYC認証を導入しており、Phemexを含め、KYC/AMLへの対応強化は今後も業界全体のトレンドとなっていきそうだ。

著者:CoinPost編集部
参考:Phemex

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します