はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインキャッシュ:5月予定の8MB→32MBハードフォーク|ユーザーからの反発は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BCHのアップグレードでスケーリングとスマートコントラクトが導入される
BCHのハードフォークが5月に控えています。ビットコイン開発者は長らくスケーリングに否定的でしたが、ビットコインキャッシュ開発者は、安全性には疑念の余地がないとしています。スマートコントラクトに関しては、最近ビットコインコア派の間でも注目が集まっています。
大半のユーザーが支持する中、BCHのハードフォークに懐疑的な声も
BCHのコード変更はコミュニティ全体の投票による決定ではないとして、一部のユーザーからガバナンスの問題を指摘されています。しかし、現時点では、ソフトウェアのアップグレードに対して、BCHのユーザーから大きな反発はみられません。

ビットコインキャッシュの次のソフトウェアアップグレードは、ビットコインからハードフォークした時以上に野心的なものになるかもしれません。

2017年11月に発表され、5月15日にフォークが実施される予定であるアップデートの最も重要な点は、コインのブロックサイズを8MBから32MBの4倍にすることでしょう

CoinPost関連記事

ビットコインキャッシュ:5月のハードフォークで32MBに拡張予定
5月15日に予定されている(※ブロック数で変動)ビットコインキャッシュのハードフォークでは、ブロックサイズが8MBから32MBへと拡大されます。これにより、BCHの拡張性が更に向上します。

BCHのアップグレード:スケーリング

ビットコインの開発者は、ブロックサイズを拡張することは、17兆円以上の時価総額を誇るネットワークを危険に晒す可能性があると主張してきました。

しかし、2017年の秋には一部の開発者がこの主張に反発してビットコインキャッシュを立ち上げ、現在時価総額2.7兆円にも及ぶネットワークを作り上げました。

ビットコイン・キャッシュ・プロトコルの主なソフトウェア実装BitcoinABCに貢献しているJoshua Yabut氏(以下、Yabut氏)は、次のように語っています。

ブロックサイズの増加は現時点では議論の余地がありませんが、オンチェーンのスケーリングが行われるのはさらにいいことです

BCHのアップグレード:スマートコントラクト

ビットコインキャッシュの開発者は、ビットコインの創始者であるサトシ・ナカモト氏が早い段階でビットコインプロトコルから取り除いていた機能も追加しました。

ここで最も注目すべき点は、スマートコントラクトを取り入れたオペコードです。

攻撃の余地を与えてしまうと考えたサトシ・ナカモト氏はこの機能を無効化しましたが、ビットコインキャッシュの開発者は、彼らが攻撃をブロックするのに十分な時間があると信じています

2018年2月には、ビットコイン開発者のJohnson Lau氏が、ビットコインにこのスマートコントラクトを再度追加することを提案していました。

したがって、ビットコインキャッシュがこのような機能を本格的に展開することは注目に値します。

Yabut氏は以下のように語っています。

ビットコインの立ち上げから7年が過ぎ、これらのオペコードのエッジケースがはっきりと理解されています。

ビットコインキャッシュの開発者らは現在、エッジケースに対処する十分な時間を確保しています。

プロトコルにスマートコントラクトを導入することは、イーサリアムと競合するための第一歩となるでしょう。

BCHのアップグレードに対する反発は?

ビットコインキャッシュコミュニティの大半はこの決定を支持していますが、少数のユーザーは懸念を示しています

これらの懸念は、ビットコインキャッシュの根本的な変更がコード化される前に、コミュニティ全体で投票が行われなかったという事実に由来しています。

それでも、コードの変更によってビットコインキャッシュがネットワーク分裂のような危険に晒されること可能性が低いことについてはそれほど議論の余地がないようです。

bitcoin ABC、bitcoin unlimited、bitcoin classicは、ビットコインキャッシュのソフトウェアアップグレードに合意しています。

また、この変更のためにソフトウェアをアップグレードする必要があるマイナー、ノード、取引所、ウォレットなどからも大きな反発は出ていません。

さらに、ビットコインキャッシュ開発者が論争的な機能をいくつか取り除いたことは、多くのユーザーから好意的に受け止められています。

その一方で、ソーシャルネットワークのMemoなど、一部のコミュニティはビットコインキャッシュがブロックサイズを大きくする必要性について疑問を抱いています

したがって、ビットコインキャッシュはブロックサイズ拡張の必要性を強調していく必要があるでしょう。

また、2017年12月に発表済みのロードマップでは、11月にもアップグレードが実施されると述べられています。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。
07:20
ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、8月のジャクソンホール会議まで市場が横ばいか軟調な展開を予想。TGA補充の影響でビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性があるという。
06:30
米国初のソラナ現物ETF、取引開始初日で出来高約48億円の好スタート
「REXオスプレイ・ソラナ・ステーキングETF」が7月3日に取引開始。米国初のステーキング機能付き仮想通貨現物ETFとして約100万ドルの運用資産で滑り出し。
06:10
米上場ナノ・ラボ、72億円で仮想通貨BNB追加購入
ナスダック上場のナノ・ラボが74,315BNBを約5000万ドルで購入。総額5億ドルの転換社債プログラム第1弾として、BNB流通量の5-10%保有を目指す。
05:50
上場企業の仮想通貨トレジャリー戦略に警鐘、F・テンプルトンが「負の連鎖」リスク指摘
フランクリン・テンプルトンのアナリストが流行する企業の仮想通貨トレジャリー戦略について分析。プレミアム維持の困難さと市場下落時の負の連鎖リスクに警告。
05:35
ルミス議員、仮想通貨税制改正法案を再提出 300ドル未満取引の免税など盛り込む
ルミス上院議員が仮想通貨税制改正法案を再提出。300ドル未満の小額取引免税、マイニング・ステーキング報酬の二重課税解消など包括的な改正を提案。
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧