Phemex、新規ペアを上場へ
取引所Phemexは暗号資産(仮想通貨)の新規上場とデリバティブ取引ペアの追加を発表した。
新たに取引所に上場される通貨ペアは、DeFi(分散型金融)の銘柄が中心で、UNI/USDT、YFI/USDT、AAVE/USDT、COMP/USDTの4種類となっている。
DeFiは近年仮想通貨の中でも勢いのある市場で、データサイトのDeFi Pulseによると、DeFiの預かり資産(TVL)は5月初旬、一時期879億ドル(約9兆5000億円)に達した。
今回上場された、DeFiプロジェクトのユーティリティトークンやガバナンストークンも当然注目を集めており、Phemexとしても新規上場でその需要に応えていきたいものと見られる。
また、無期限契約では、TRX/USD、EOS/USD、NEO/USD、ONT/USDの4種類が追加された。
なお、USDTとの現物取引ペア4種類は、既に無期限契約で取引ペアが提供されていた銘柄も含まれている。
無期限契約は、先物契約と比べ契約の決められた期日がないことが特徴で、PhemexではUSDとのペアで提供される。
無期限契約は、現物取引とは異なり、最大20倍までレバレッジをかけて取引を行うことが可能だ。
ピザデイに合わせたイベントも実施
2019年にシンガポールで設立された取引所Phemexは、市場の成長と共に取引量やユーザー数を急激に拡大させている。
2021年の第1四半期では、昨年の同期と比較して取引量が465.2%、ユーザー数は156.9%増加したと報告した。
また、4月30日には、新たにKYCサービスOnfidoを導入し、2021年の第4四半期までに大部分のユーザー認証を済ませることを目標に、規制に準拠した取引所体制の構築に取り組む。
現在は、ビットコイン(BTC)のピザデイ(5月22日)に合わせたユニークな企画も進行しており、記事執筆時点でツイッター上で9.3万リツイートを集めるなど、企画は大きな注目を集めている。