はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

韓国、マネロン対策の仮想通貨取引所ライセンス制度を開始=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

9月までの登録申請を義務付け

韓国の金融規制当局は30日、暗号資産(仮想通貨)関連事業者に対して9月24日までに、韓国金融委員会(FSC)の金融情報分析院(FIU)に、登録書類を提出しなければならないとする方針を発表した。Yonhap News Agencyが報道した。

韓国では、仮想通貨取引所などにマネロン対策を義務付け、当局に事業登録する法令が施行されており、これに基づく措置となる。審査を経て、早ければ8月頃から仮想通貨事業者に登録承認が下りる見込みだ。

既存事業者が9月24日までに届出をせずに事業を継続した場合は違法とみなされ、5年以下の懲役または5,000万ウォン(約500万円)以下の罰金に処せられるという。

関連韓国、仮想通貨関連企業にマネロン対策を義務付ける法令が発効へ

情報セキュリティと身元確認に重点

改正法令によると、仮想通貨事業者のライセンス申請には、韓国情報セキュリティ管理システム(ISMS)の認証が必要となる。

ISMSとは、機密データを脅威から継続的に守るための一連のシステムや手順を設定するもの。ISMS認証の取得は、ハッキング防止などコンピューターシステムの物理的な、また運用上の安定性が確認されたことを意味する。

金融当局が把握している60の仮想通貨取引所のうち、20の取引所は、すでにISMS認証を受けているという。ただISMS認証に加えて、顧客身元確認(実名と引き出し口座の確認)を行うことの証明も必要となる。

ISMS認証を持つ20の取引所の中で、ユーザーの実名確認を実施している取引所は、現在4つ存在する(Bithumb、Upbit、Coinone、Korbit)。

こうした取引所も、今回の法令に基づいて再度審査を受け、顧客身元確認の実施についても当局の確認を受けなければならない。法令では、取引所の安全性や、内部管理体制、株主、財務構造などを評価する新たなガイドラインが適用される格好だ。

現在実名口座を提供している取引所は法的遵守プロセスを進めており、来月には金融情報分析院(FIU)にライセンス登録を申請できる企業も出てくる見込みである。

FIUの審査期間は通常3ヶ月程度で、その後に受理または不受理の決定が下される。ただしFIUはできる限り迅速に審査する方針で、審査期間が短縮されることもあり得るという。

Yonhap News Agencyによると、あるFIU関係者は「書類が整っている場合、3ヶ月よりも早く審査が終わることもある」と述べた。そこで6月に申請できた場合には、早ければ8月、遅くとも9月には新しい制度下で事業が承認される形だ。

より広範な仮想通貨市場の制度化は今後

申請が受理された仮想通貨事業者は、FIUの監査対象となる。ただし、法令はマネーロンダリング対策に焦点を当てたものであるため、監査される事項はマネロン分野に限定される予定だ。

より広い意味での取引所登録制度、韓国金融委員会(FSC)による承認システム、不公正取引の罰則など、包括的な仮想通貨市場の制度化の問題は、今後議会で審議されることになる見込みである。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:10
REDXがBingXへの上場発表 モバイルサービス「REDX MOBILE」でユーティリティ拡張へ
ブロックチェーン×エンターテインメントを融合させたWeb3プロジェクト「REDX(レッドエックス)」は、2025年4月1日より、トークン還元型の次世代モバイルサービス「REDX…
10:00
トランプ大統領の仮想通貨活動に共和党内から異例の苦言
米下院金融サービス委員会のヒル委員長が、トランプ大統領の仮想通貨事業がステーブルコイン規制議論を複雑化させていると発言した。民主党からの批判を招いていることが背景だ。
08:40
トランプ家、ビットコインマイニング事業参入 Hut 8社と合弁会社『American Bitcoin』設立
Hut 8社と合弁会社『American Bitcoin』設立 米国の上場企業Hut 8(ハット・エイト)は、ドナルド・トランプ大統領の息子エリック・トランプ氏とドナルド・トラ…
08:01
ブラジル金融当局、主要年金基金の仮想通貨投資を全面禁止
ブラジル国家通貨評議会が年金事業体による仮想通貨投資を禁止。高リスクを理由に規制強化する一方、英国のカートライト社や米国複数州の年金基金はビットコイン投資を進めており、国際的な規制姿勢の違いが鮮明に。
07:30
ブラックロックCEOが見解、ビットコインが米ドルの支配的地位を奪うリスク
ブラックロックのCEOは、米国の債務が増加している現状に警鐘を鳴らし、債務を制御できなくなれば、ドルの準備通貨の地位が仮想通貨ビットコインのようなデジタル資産に奪われるリスクがあると指摘した。
07:00
ビットコイン、S&P500との相関性低下か クジラ数は3ヶ月ぶりの高水準
仮想通貨ビットコインはS&P500が下落する中でプラス推移し相関性の低下を示唆。1,000BTC以上保有のクジラウォレットは3月から11増加し1,991に到達。Cryptoquantアナリストは2020年の強気相場と類似したパターンを指摘した。
06:30
2880億円規模のビットコイン買い増し、ストラテジー社
米ストラテジー社は3月31日、22,048の仮想通貨ビットコインをさらに追加購入したことを公表した。今回の購入規模は2880億円相当のもので、このニュースが好感されビットコイン市場は一時83,757ドルまで反発。
06:05
USDC発行のサークル社、4月下旬IPO申請へ JPモルガンとシティを起用
ステーブルコイン大手サークル社が4月下旬にIPO申請予定。USDCの時価総額が1年で倍増し600億ドルを突破、テザーとの競争激化。JPモルガンとシティが上場支援へ。
05:40
トランプ一族、DeFiプロジェクト「WLFI」の支配権を強化 ロイター報道
トランプ一族が開発中のDeFiプラットフォーム「World Liberty Financial」の経営権を強化。共同創設者が離脱し、トランプ家が収益の75%を獲得できる新体制に移行。これまでに5.5億ドルを調達し、約4億ドルがトランプ家に渡る見込みである。
03/31 月曜日
17:51
SBI VCトレード、gumi株主向けにビットコイン1,600万円分を抽選配布キャンペーン
SBI VCトレードがgumi株主向けに総額1,600万円相当のビットコインを抽選配布する。口座開設とエントリーで参加可能な注目の株主優待キャンペーン。
15:07
イーロン・マスク、連邦政府DOGE省と仮想通貨ドージコインの関連性を否定
イーロン・マスク氏が米ウィスコンシン州のタウンホールミーティングで、トランプ政権の連邦政府効率化局(D.O.G.E)と暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)の間に関連性はないと明言した。今年2月のドージコインのマスコット表示で生じた市場の思惑は誤りだったことが改めて確認された。
14:10
メタプラネットがビットコイン購入へ 総額20億円の第10回普通社債を発行
株式会社メタプラネットは総額20億円の第10回普通社債を発行し、調達資金をビットコイン追加購入に充当。24日時点の保有量は3,350BTCとなり、積極的な買い増しを継続する方針だ。
13:03
米バンカメ「貿易戦争の資産逃避先ではゴールドが圧倒的優位」
バンク・オブ・アメリカのファンドマネージャー調査で、トランプ関税を背景とした貿易戦争時の避難資産として、金(ゴールド)が仮想通貨ビットコインより圧倒的に好まれていた。投資家の避難先として注目されているのが、パクソス社が発行するPAXG(Pax Gold)やテザー社が発行するXAUT(Tether Gold)、国内では三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が発行するジパングコイン(ZPG)がある。
11:16
仮想通貨市場など全面安 命運を左右するトランプ関税発表が4月2日に迫る
4月2日に迫るトランプ米大統領の関税発表が株やビットコイン(BTC)市場に大きな不確実性をもたらしている。著名投資家は今年最大の市場イベントと位置づけ3つのシナリオを提示した。一方、ピーター・ブラントはビットコイン(BTC)の65,600ドルへの下落リスクを警告している。
09:51
金融庁、仮想通貨のインサイダー取引規制導入か 「金融商品」に分類する法改正案提出へ=報道
日本経済新聞の報道によれば、金融庁が2026年を目途にビットコインなど仮想通貨を金融商品とする金商法改正案を提出予定。暗号資産(仮想通貨)のインサイダー取引規制も新設する見込み。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧