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ブルームバーグ・ストラテジスト「ビットコイン年内10万ドルの可能性と、イーサリアムの将来性について」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブルームバーグの月次レポート

大手メディアブルームバーグのシニアコモディティーストラテジストのMike McGlone氏は2日、月次の暗号資産(仮想通貨)レポートを発表。ビットコイン(BTC)価格の見通しや、イーサリアム(ETH)の分析などを公開した。

ビットコインについては、5月の暴落で年初来高値から50%近く急落したが、30,000ドル台は2020年末の価格と年足(12ヶ月)の移動平均でもあると指摘。投機的な余剰がなくなり、ファンダメンタル的な地合いは現在でも保たれていると指摘。長期的な上昇相場の調整に過ぎないとの見解を示した。

足元では過熱気味だった4月相場から一転、5月相場は修正局面に入ったものの、主な下落要因となった中国当局の仮想通貨規制は分散化ネットワークの促進につながるとして、長期的にはプラスの動きだとした。

また、ボラティリティ(市場変動性)の低下もプラスに作用していると分析。260日足の移動平均ボラティリティが過去最低水準まで下落したほか、20年5月のBTC半減期による供給量の半減、機関投資家の参入、カナダや欧州でビットコインやイーサリアムのETF(投資信託)が始まっている点などを踏まえ、「ビットコイン価格が10万ドル(1,100万円)に到達する可能性は、2万ドルを下回る可能性よりも高いと、強気予想を示している。

中国規制と仮想通貨ETF

中国がビットコインや仮想通貨を規制するタイミングについては、米国が仮想通貨ETFの合法化を認めるのに適したタイミングだと指摘した。適切な規制をもたらせば、「米ドル」の存在感は十分保てると分析している。

また、小麦先物のETFであるトゥークリウム・ウィート・ファンド(Teucrium Wheat Fund)の2011年水準を引き合いに、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の取引量が増加していると指摘し、年内には米SEC(証券取引委員会)がビットコインETFを承認するだろうと予想している。

出典:Bloomberg

イーサリアムの上昇

時価総額2位のイーサリアム(ETH)については、時価総額がビットコインの50%水準まで迫っていると指摘。10日間平均のETH取引量を見ても、年初来ではビットコイン取引量の80%水準まで倍増するなど、着実にビットコインの後に続いていると分析した。

価格面については、イーサリアムの年初来騰落率が+280%とBTCの+30%をすでに大きく上回っている点に触れ、ビットコインに対してイーサリアムの強まるドミナンスは「相場のジレンマ」を表しており、今後もトレンドになり得ると分析した。

「デジタル・ゴールド」と称されるなど、ドルなどのインフレ局面における避難資産(企業の準備資産)としての地位を確立しつつあるビットコイン。仮想通貨市場のドミナンス(市場占有率)は、今年のアルトシーズンに伴い、過去最大級の70%台から一時40%台を割り込むなど、イーサリアムを筆頭としたアルト市場への資金流入が顕著に見られた。(黄色:BTC、白:ETH)

出典:Bloomberg

Mike McGlone氏は、イーサリアムはDeFiなど新時代の金融システムのデジタル化において、極めて重要な土台になり始めているとしている。スマートコントラクト・プラットフォームは他にも台頭しているものの、アドプション(導入率)ではイーサリアムが勝っていると指摘している。

さらに、今後PoS移行することで消費電力もさらに減少する見込みと説明し、これもプラスな要因と捉えた。価格については、2,000ドル(22万円)をサポートライン、4,000ドル(44万円)がレジスタンスラインになるとしている。

関連:ETH2.0移行後は消費電力が99%削減か=イーサリアム財団の調査

テザーの台頭も好感

さらにMcGlone氏は、テザー(USDT)の市場規模拡大を好感する。仮想通貨のエコシステム拡張を測る上で重要な意味合いを持つと説明し、世界的に強い地位を誇るドルに便乗した、金融システムのデジタル化を象徴するデジタル資産だと称した。

また、ステーブルコインの台頭は仮想通貨の主流化を意味すると分析し、年初来では時価総額(≒発行量が190%上昇)したテザーの時価総額3位到達は、中・長期に渡る仮想通貨市場の拡大を示唆するとしている。

5月下旬にはテザーに次ぐ規模を誇るUSDコイン(USDC)の時価総額が200億ドル(2.2兆円)を突破したが、テザーの時価総額は現在もステーブルコイン全体の6割を占める。ステーブルコインはDeFi(分散型金融)において利用される傾向が強まっており、価格が乱高下する仮想通貨市場においては重要な役割を果たしている。

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