CoinPostで今最も読まれています

英国議会内ブロックチェーン公聴会でリップル批判|一方でオマーンの銀行がRippleNet参加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

英国議会内ブロックチェーン公聴会でリップル批判
「価格が短期間に大きく変化するリップルのような通貨は信頼度が低く、金融部門に仮想通貨を持ち込むことは非常にリスクが高い」と批判されました。
一方でオマーンの銀行がRippleNetに参加
このような議論が行われている中、オマーンの銀行であるBankDhofarはリップルのブロックチェーン技術は消費者の支払いにかかる時間やお金を節約することに繋がると考えています。

英国議会内ブロックチェーン公聴会でリップル批判

英国議会で執り行われた仮想通貨やブロックチェーンについての公聴会は仮想通貨の懐疑論者で埋め尽くされました。

世間の非難を浴びたのは仮想通貨リップルとブロックチェーンプラットフォームでした。

これは、非営利団体Centre for Evidence Based Managementのディレクターであり、R3の元商品開発者であるMartin Walker氏(以下 Walker氏)がテクノロジーでは金融部門の非能率的な面を改善することはできないだろうと述べ、特にリップルの今の商品を批判したことが発端です。

ちなみにR3は、Ripple社に対しXRP購入オプション契約に関して提訴したことでも知られています。

Regulatory RelationsのディレクターであるRyan Zagone氏(以下 Zagone氏)の証言の中で彼は、お金の移動を追跡する能力は会社の技術の最大の利益であると述べました。

しかし、支払い履歴を追跡することの難しい部分は記録を更新する支払いに人々が参加することであり、単にブロックチェーンを採用しただけでは支払いがなされたという記録を更新することはないとWalker氏は主張しています。

このように、リップルの先駆的なプロジェクトをWalker氏は批判しました。

そのプロジェクト内容は、今まで米国ドルが行なっていた機能である、国際的な取引を行う際に2つの通貨を使う代わりにリップルを用いることを奨めるというものです。

Walker氏はさらに以下のように続けました。

「あなたは流動性を失った状態を打開するという性質をリップルなどの通貨は持っているとお考えのようですが、ある通貨からリップルへの交換、リップルから他の通貨への交換を行う際の流動性を持たせるためには人の手が必要になるのです。

それに加え、価格が短期間に大きく変化するリップルのような通貨は信頼度が低いのです。

つまり、金融部門に仮想通貨を持ち込むことは非常にリスクの高いことなのです。」

また、Stewart Hosie議員は次のようにコメントをしました。

「人々が金融資産であるリップルを買うと、法定通貨に戻す権利を失ってしまい、現金に戻すことができなくなってしまいます。」

しかし、Zagone氏はこれらの主張に対し「それはよくある誤解です。」と述べ、以下のように続けました。

「リップルはオープンソースですので会社によって作られるわけではありません。

つまり、オープンソーステクノロジーとして存在しているのです。

現代に沿った支払い方法に関心を持ち、オープンソーステクノロジーを使い始めた会社を設立しました。

つまり、私たちはリップルを生み出してはいないのです。大量のリップルを保有していますが、これはオープンソース開発者から贈与されるのです。

なので、リップルの会社と仮想通貨に直接的なつながりはありません。」

Zagone氏はリップルは個人消費者ではなく機関投資家にしか売られず、会社もリップルを使うことは滅多にないと強く主張しています。

そしてR3の元商品開発者であるWalker氏は、委員会に対し、ブロックチェーン技術と仮想通貨について批判的に考えるように勧告しました。

一方でオマーンの銀行がRippleNetに参加

このような議論が行われている一方で、リップルは自身のブロックチェーンネットワークに、オマーンの金融機関の一つであるBankDhofarを迎え入れました。

BankDhofarはリップルのブロックチェーン技術は消費者の支払いにかかる時間やお金を節約することに繋がると考えています。

BankdhofarのDr.Tariq Taha氏は次のように述べました。

「ブロックチェーン技術により、私たちは摩擦がなく、安全に国境を超えたお金の取引をわずか数秒で行うことができます。またこれらの取引は最初から最後まで可視化されているのです。」

イギリスではリップルの賛否について意見が対立している中で、中東のオマーンでは積極的にリップルのブロックチェーン技術を取り入れようとしているのです。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/23 土曜日
18:00
米コインベースが過去に欧州FTX買収を検討
米仮想通貨取引所コインベースは破綻したFTXの欧州法人を買収することを検討していた。デリバティブ商品に力を入れていることが背景とみられる。
17:10
グーグルクラウド、BigQueryにアバランチなど11のブロックチェーンを追加
Google Cloudは、ビッグクエリ公開データセットにアバランチ(AVAX)など11の仮想通貨ブロックチェーンを追加したと発表した。
07:40
イーサリアム「Dencun」、2024年に実施か
仮想通貨イーサリアムの開発者は21日に会議を開催。次期アップグレードDencunについて、実施が来年初めになる可能性が示された。テストの開始が遅れる可能性があるという。
09/22 金曜日
16:29
大手VCパラダイム「仮想通貨は新たな惑星のようなもの」 投機需要も欠かせないと見る理由
仮想通貨関連技術に特化した米大手ベンチャーキャピタルParadigmは、「火星のカジノ」と題した論説で、仮想通貨を新しい惑星に例え、投機的な投資も「移住の起動プロセスの一部」として欠かせないものだと主張した。
16:15
セガ三国志大戦IP活用のBCG「Battle of Three Kingdoms」、動画初公開
  三国志大戦のIP活用BCGのチュートリアル動画公開 セガの人気ゲーム『三国志大戦』のIPを活用し、double jump.tokyo株式会社が開発を手がける新作ブロックチェ…
14:00
米FRB「資産のトークン化」に警鐘
米FRBは、トークン化が金融安定性に及ぼす影響について詳細に調査した論文を公開した。トークン化がデジタル資産のエコシステムと伝統的な金融システムとの相互接続を促進し、伝統的な金融システムに新たなリスクをもたらす可能性があると指摘している。
13:40
「Proof of Play」、a16zなどから約50億円調達
ブロックチェーンゲーム企業「Proof of Play」はシードラウンドで約49億円を調達した。プレイヤーが世界構築に参加できるWeb3ゲームを開発していく。
12:17
ビットコイン続落、FOMC後の金融引き締め長期化懸念で日米株安進む
暗号資産(仮想通貨)相場でビットコインが続落した。FOMCにおけるFRBの2024年の金融政策見通し悪化を受け、株安が進んでいる。
12:00
10年ぶりの日銀総裁交代、植田新総裁の金融政策は
2023年4月8日に黒田前総裁が退任し、翌9日より植田新総裁が就任し新体制へ。黒田前総裁は10年間でどのような政策をとり、経済・市場環境にどのような影響を与えたのか、また植田新総裁の現時点で発表されている政策による今後の影響も解説します。
11:45
韓国釜山市がWeb3産業育成に本腰 取引所も設立へ
韓国の釜山市はブロックチェーン育成関連の計画を発表。独自メインネットやデジタル資産取引所、100億円規模の育成ファンドを立ち上げるとしている。
11:00
チューリンガムの親会社クシム、Zaif親会社と経営統合へ
Web3企業チューリンガムの親会社クシムは、カイカエクスチェンジホールディングスと経営統合することを取締役会で決議したと発表した。仮想通貨取引所Zaifの運営企業も連結対象となる予定。
08:45
バイナンス、ETHのガス代を1日で計1億円相当支払い
仮想通貨取引所バイナンスは21日に、イーサリアムのガス代を1日で合計1.2億円相当も支払ったことがわかった。バイナンスの担当者が経緯を説明している。
08:10
恐怖指数上昇 米国株続落、日銀マイナス0.1%金利維持|22日金融短観
本日米NYダウは続落。ナスダックとS&P500は6月以来の安値となった。昨日のFOMC会合では市場の予測通りに金利据え置きが発表されたが、年内1回の追加利上げの可能性が示唆された余波を受けた形だ。
05:52
欧州MiCA法施行に向けてバイナンスのステーブルコイン対応は|22日朝の重要速報まとめ
仮想通貨取引所バイナンスは来年6月までに欧州市場でステーブルコインの上場廃止を検討しているか。CZ氏は報道を否定した。
09/21 木曜日
18:00
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」がSTEPN運営と提携、GMTアイドル「ジェムティ」誕生
ブロックチェーンゲーム「コインムスメ」は、STEPN運営Find Satoshi Labとの提携により誕生した「ジェムティ(GMT)」のデザインを公開した。限定NFT200枚を抽選でプレゼントする企画も行われる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧