はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

銀行の仮想通貨保有に厳しい規制案 バーゼル委員会

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バーゼル委員会の規制案

バーゼル銀行監督委員会(通称:バーゼル委員会)は10日、銀行によるビットコイン(BTC)・仮想通貨を保有に関して規制する新たな提案を行った。

保有する資産額に応じて厳格な必要資本量(capital requirements)を要求する諮問書を公開した。銀行の仮想通貨の保有自体は想定した内容で、保有自体を疑問視する内容とはならなかった。

諮問書で、世界にある多くの銀行が今後仮想通貨カストディなどの事業に携わることが想定されることから、より厳格な必要資本量やリスク監視などの措置が必要とした。

バーゼル委員会は具体例として、①ビットコインなどの仮想通貨、②ステーブルコイン・トークン化資産という2つの分野を取り上げ、リスク管理(ハイ・リスク)が必要になる対象は、①ビットコインなどの仮想通貨になるとしている。株式などと比較して、価格変動も激しいビットコインはリスクが高いと見ている。

規定されたリスク・ウェートは、1,250%と高い比率で規定。「100ドル(ビットコイン)の場合、RW比=1,250%では1,250ドルになるが、8%の自己資本比率の最低水準をかけると、100ドルという最低必要資本量となる」と記されている。

また、バーゼル銀行監督委員会は、参加国による諮問書へのコメントを9月10日まで受け付けている

出典:バーゼル銀行監督委員会

バーゼル委員会は、主要10カ国(G10)中央銀行総裁会議により創設された国際的な金融ルール策定機関。日本、米国、EUなど様々な国と地域の金融当局から成り、スイスのバーゼルに事務局を置いている。

先日、同委員会は「仮想通貨に関連する市場の発展や、銀行の仮想通貨エクスポージャーについての慎重な取り扱い方針」を策定するために、公開協議を行ったことを発表。公開協議は、委員会が以前に発行した仮想通貨についての協議書へのレスポンスや、国際的なフォーラムや基準設定団体で進められているイニシアチブも踏まえたものだった。

今回の諮問書はその公開会議に続く形で発表されたもので、バーゼル委員会は今後、より多くの銀行が仮想通貨へエクスポージャーを持つと想定し、「各国の金融規制当局はそれぞれの管轄内で、仮想通貨に関わる銀行に対しより保守的な措置を設けることは可能で、仮に銀行がエクスポージャーを持つことを禁止する場合はグローバルプルーデンシャルの基準を満たすことになる」と説明し、依然として慎重なアプローチを取る姿勢が窺える。

一方、バーゼル委員会は世界的に金融の安定性を高めることを使命としているが、直接法的な権限を有しているわけではない。主要な決定について、中央銀行総裁や監督責任者グループに報告して承認を求め、バーゼル委員会の決定した国際基準として、参加国や対象地が銀行規制として採用する。

記事修正について:必要資本比率の計算について、計算に誤りがございました。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08:55
ビットコイン復調の兆し、ゴールドと逆相関、FOMC緩和期待が追い風|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは10月半ばに急落したものの、日経平均株価が史上初の5万円を突破し、米国株式指数も3日連続で最高値を更新するなど、リスク資産への資金流入が強まる中で復調の兆しを見せている。
08:15
IBM、企業向け仮想通貨管理プラットフォームを発表
IBMが機関投資家向けに仮想通貨管理プラットフォーム「Digital Asset Haven」を発表した。マルチチェーン対応のウォレット管理、柔軟な鍵管理モデル、機密コンピューティングによる高度なセキュリティを提供。
07:40
仮想通貨投資商品、先週は約1400億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体への先週の資金フローは約1,400億円の純流入だったと報告。ビットコインの投資商品は資金フローがプラスに転じた。
07:15
「ビットコインが二度と10万ドル割らない可能性」スタンダードチャータード分析
スタンダードチャータード銀行の仮想通貨アナリストが米中貿易協議の改善を背景に、ビットコインが10万ドルを下回らない可能性があると予測。
06:45
S&Pグローバル、ストラテジーに初の格付け「B-」付与 その理由は
S&Pグローバル・レーティングスがビットコイン保有最大手のストラテジーに発行体格付け「B-」を付与したと発表した。その理由は?
06:20
BNBチェーン、四半期バーンで1800億円相当のBNBを永久焼却
BNB財団が第33回四半期トークンバーンの完了を発表し、1800億円相当の144万BNBを永久焼却したことを明らかにした。
06:00
トム・リー率いるビットマイン、過去一週間で488億円相当のイーサリアムを追加購入
ナスダック上場のビットマインが仮想通貨イーサリアム保有が331万ETHに達し、仮想通貨と現金の総保有額が2.1兆円になったと発表した。
05:45
米上場企業が61億円相当のイーサリアム売却で自社株買い実施、株価急騰
ETHジラが61億円相当の仮想通貨イーサリアムを売却しその資金で自社株買いを実施したと発表。株価が急騰した。
05:30
米政府閉鎖中も仮想通貨ETF上場へ、ソラナやライトコインなど今週取引開始
米国政府閉鎖が続く中、ソラナやライトコインなど複数の仮想通貨ETFが今週上場する予定。
10/27 月曜日
18:42
日本初のステーブルコインJPYC始動 関連銘柄が急騰
日本初の日本円建てステーブルコインJPYCが2025年10月27日に正式発行。アステリア、電算システムホールディングス、ユナイテッドなど出資企業の株価が急騰。インタートレード、Speee、Unbankedなど関連テーマ銘柄にも買いが波及し、デジタル金融市場拡大の兆しを示した。
18:37
送金大手ウエスタンユニオン、ステーブルコイン決済の試験運用を計画
国際送金大手ウエスタン・ユニオンが2025年第3四半期決算でステーブルコイン決済システムの試験運用を発表。1億5,000万人の顧客向けにオンチェーン決済レールを活用し、コスト削減と決済時間の短縮を目指す。変革期を迎える送金業界の最新動向。
18:00
トロンの将来性は?ステーブルコイン決済に選ばれる理由
TRON(トロン)は、2017年にジャスティン・サン氏によって創設されたブロックチェーンプラットフォームだ。イーサリアムやビットコインと比べて日本での知名度は高くないが、特にア…
17:15
マウントゴックス、債権者返済を再延期 未返済残高は3.4万BTC(約6000億円)
破綻した仮想通貨取引所Mt.Goxは、債権者への弁済期限を2026年10月まで再延期。19,500人に支払い完了も、依然3.4万BTC(約6,000億円)を保有している。
14:03
キルギス共和国、自国通貨建ステーブルコイン「KGST」発行へ バイナンスCZ支援で国家仮想通貨戦略を推進
キルギス共和国が自国通貨ソム建ステーブルコイン「KGST」をBNBチェーン上で発行する。バイナンス創設者CZ氏が戦略顧問として支援し、CBDC「デジタルソム」の試験運用開始や国家仮想通貨準備金の設立を推進している。
13:58
コインベースCEO、オンチェーン資金調達で起業のあり方革新を構想 エコー買収で実現へ
仮想通貨取引所コインベースのCEOが、エコー買収を背景に、起業家が企業設立から資金調達、IPOまでをオンチェーンで可能にする構想を語った。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧