CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン2週間ぶりに4万ドル水準回復、アルトコインの物色も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

15日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン価格は、前日比+3.64%の443万円(40,200ドル)と続伸。5月27日以来、約2週間ぶりに4万ドルの節目を抜けた。

直近相場では、RSIなど各指標が売られすぎ水準を示していたほか、Alternative.meの提供する仮想通貨市場の「Fear&GreedIndex」では、20年3月のコロナ・ショック時に匹敵する「極端な恐怖(総悲観)」まで傾いていたことから、断続的なショートカバーやロングポジションの買い戻しを誘発したものと見られる。

ビットコイン・ドミナンスの推移とETH/BTCチャートが示すように、下落トレンドからの回復局面では、相対的に出来高が多くボラティティの低い(安定度の高い)ビットコインに資金が集中する傾向にある。

ETH/BTC日足

ETH/BTCは5月16日に0.082BTCまで上昇するも、ETH高騰を支えたDeFi市場の沈静化に伴い、対BTCで大幅下落。現在は0.064BTCとなっている。アルトシーズンの最終局面では、個人投資家の投機資金でパンプされる銘柄が目立ったが、相場のサイクルが一巡したことが伺える。

4万ドル台前半は戻り売り水準であるものの、ビットコインの大幅反発で市場心理は一時期より改善しており、ここ数日はアルト市場にも資金が戻りつつある。

市場心理は改善傾向

エクサルバドルの法定通貨化(準備資産として保有する国が生まれる可能性)を材料視した思惑買いのほか、テスラ社のイーロン・マスクCEOがビットコイン決済の再開可能性に言及したことや、ヘッジ・ファンド業界の大物ポール・チューダー・ジョーンズ氏が、ビットコイン投資に言及したことも追い風となった。

関連:テスラ社のBTC決済、再開の条件が明らかに ビットコイン420万円台に

同氏は、「世界中で取引されている金融資産の中で、唯一と言ってもいい明確な発行上限があるのはビットコインのみ」だと指摘。「BTCが金に取って代わる可能性があり、アルトコインは銅に似ている」との見解を示している。

一説には純資産7000億円以上を保有するとされるポール・チューダー・ジョーンズ氏は、ビットコイン半減期が実行される20年5月、「自己保有資産の内2%相当をビットコインに投じた」とコメント。その後の機関投資家参入のきっかけの一因となった。

その代表格である米上場企業のマイクロストラテジーは、ビットコインの追加購入に意欲を示している。

今後、最大10億ドル相当(約1,100億円)のクラスA株式を発行し、販売する計画であることが分かった。米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかとなった。

詳細:ビットコインの追加購入に意欲 マイクロストラテジー、巨額の資金調達計画

同社は14日、ビットコインの追加購入目的で、機関投資家から資金調達を行なった優先債(シニア債)の私募完了を発表している。マイクロストラテジーの現在の保有量は4日時点で92,079BTC(4,100億円相当)に及び、平均取得単価(損益分岐点)は24,450ドルとなる。

これに先駆け、ビットコインを管理する新たな事業体「MacroStrategy LLC」の創立を発表していた。

米大手投資銀行ゴールドマン・サックスは、今後数ヶ月以内にイーサリアム(ETH)の先物・オプション取引の提供を計画していることがわかった。同社のデジタルアセット責任者がブルームバーグに明かした。

関連:ゴールドマン・サックス、イーサリアム先物・オプション取引の提供を計画

マイナー情勢は

一方、中国当局によるマイニング事業者への取り締まり強化などの影響を受け、約2週間ごとに調整されるビットコインの採掘難易度(ディフィカルティ)は、5ヶ月ぶりの低水準まで低下した。

Glassnode

5月14日時点で180TH/sを超えていた総合ハッシュレート(採掘速度)は、ビットコインの価格暴落と一部マイナーの稼働停止に伴い、最高値から-27%の133TH/sまで下落している。

blockchain.com

個別銘柄の動向

個別銘柄では、CMC時価総額8位のポルカドット(DOT)が、前日比+15.7%と急騰した。

米最大手仮想通貨取引所コインベースProへの上場が材料視された。

ポルカドットは、イーサリアムの共同創設者でイーサリアム財団の元CTO、Gavin Wood氏らが率いる「Web3 Foundation」が開発を主導するクロスチェーンプロジェクト。相互運用性およびスケーラビリティ向上に取り組む。

5月19日に国内大手取引所のGMOコインに上場しており、先週「Kusama(クサマ)」によるパラチェーンオークションの予定が発表されたばかりだった。

関連:米コインベース、ポルカドット(DOT)上場へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/24 水曜日
12:09
半値戻しのビットコイン、金融相場は投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。
05:50
エルサルバドルの国営ビットコインウォレット、ハッカーがコードを流出
今回の漏洩は、4月上旬に報告された510万人のサルバドル人の個人情報リークを含む、一連のChivoウォレット関連のハッキングに続くものだ。
04/23 火曜日
19:00
メゾンマルジェラ MetaTABI NFT発売
メゾンマルジェラがMetaTABI NFTを一般販売開始。デジタル専用設計のタビシューズはThe Fabricantとのコラボで、限定版タビブーツとレザーウォレットが付属。今後のWeb3ブランドイベントにも参加可能。
18:00
ライフカードVプリカ 仮想通貨で購入可能に
ライフカードが暗号資産(仮想通貨)決済サービス事業者Slash Fintechと提携。2024年5月15日から「Slash Vプリカ SHOP」でステーブルコイン等を使ったVプリカギフトの販売を開始する。インターネットショッピングやオンラインゲーム等、デジタルサービスでのプリペイド決済が拡大する見込み。
14:00
ベネズエラ、石油取引で仮想通貨使用を加速か
ベネズエラの国営石油会社PDVSAは原油と燃料の輸出において、暗号資産(仮想通貨)の利用を増やす計画だ。背景には米国による制裁再発動がある。
13:00
SEC弁護士2名が辞任、「重大な権力乱用」と非難受け 
米仮想通貨企業Debt Boxに対する訴訟において、連邦地裁が「重大な権力乱用」を理由に米国証券取引委員会に制裁を課したことを受け、同委員会の担当弁護士2名が辞任したことがわかった。
12:00
「スイス中銀はビットコインを準備資産に持つべき」2B4CHが提唱
スイスの仮想通貨擁護団体「2B4CH」は、スイス国立銀行がビットコインを準備金として持つことを提唱している。国民投票を目指す計画だ。
11:00
米大統領候補ケネディJr氏、ブロックチェーンによる国家予算監督を提唱
米大統領選候補のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は21日、米国の国家予算をブロックチェーンに記録して透明性を高めるという考えを披露した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧