はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「日本のデジタル円構想、22年末頃明らかに」自民党の村井議員が見解示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

村井議員、CBDCについて

自民党の村井英樹衆院議員は2日、日本銀行が実証実験を行なうCBDC(中央銀行デジタル通貨)の構想について、2022年後半を目処に明確化すると言及した。ロイターのインタビューで自身の見解を示した。

村井議員は、自民党の金融調査会デジタルマネー推進プロジェクトチーム座長。20年12月にもデジタル通貨に関する提言をまとめ、日本の取り組みを加速する必要があると発言していた。

日本の中央銀行である日本銀行は、今年4月よりCBDCに関する実証実験のフェーズ1を開始。実験環境を構築した上で、CBDCの決済手段としての基本機能を中心として検証を行う段階となっており、2022年3月までの実施を想定している。

関連:日銀、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験を開始

フェーズ1の実証実験が行われる中、村井議員は来年には「フェーズ2」に移行したいとの意向を示し、2022年後半には日本のCBDCの具体像がより明らかになるだろうと述べた。

日銀は予々、「CBDCを発行する計画はない」姿勢を示しているものの、今後の環境変化に対応できるように、準備する観点で実証実験の重要性を提唱しており、村井議員は詳細がわかることでCBDCの発行が金融機関に与える影響に関する議論を巻き起こすかもしれないと語った。

フェーズ2では、「実験環境にCBDCの周辺機能を追加」してフィジビリティ(実現可能性)などを調査。必要と判断された場合、民間事業者や消費者参加型のパイロット実験も検討されていく予定となっている。

各国との連携

また、ロイターによれば村井議員は「価値観を同じくする国同士で共通の基盤をもち、相互運用性が高い標準技術を確立しなければならない」と発言。実際、日本銀行は20年、日米欧主要7カ国の中央銀行は国際決済銀行(BIS)とCBDCに関する共同研究を実施しており、CBDCを検討する際の「基本原則」や「基本的特性」を発表していた。

基本原則は以下の通り。

  1. 通貨・金融の安定を損なわない
  2. 公的・民間マネーとの共存・補完
  3. イノベーションと効率性の促進

なお、共同研究は2021年も継続しており、今後も更なる分析や検討を実施していく見込みだ。

さらに、民間発行のステーブルコインなどについては、既存の法定通貨の主権を脅かす場合には「一定の規制」と注意が必要であるとの立場を示した。

日本銀行の神山一成決済機構局長もCBDCについては、国際的な利用を念頭に類似した国家との共通のルール策定を進めていくべきと主張している。

関連:日銀決済機構局長「中銀デジタル通貨は国際ルールが必要」

デジタル人民元の影響

村井議員は中国国内で実証実験が進むデジタル人民元についても言及した。12月の提言では中国のデジタル人民元などが決済手段として普及した場合、日本の通貨主権や金融政策にも影響を及ぼす可能性がある点から、CBDC発行の検討を推奨していたが、改めて中国の出方を警戒。

現在、日本円は安全通貨の位置を有しているものの、仮にデジタル人民元が大体的に普及した場合は日本経済の混乱も想定されると懸念をを示した。また、中国に「標準技術を握られない」点も必要であるとして、「日本円の信認に悪影響」を与えるべきではないと述べた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/15 金曜日
13:20
今秋はアルトコインシーズン本格化か=コインベース分析
コインベースが今後本格的なアルトコインシーズンへ移行すると予測。個人投資家のキャッシュ蓄積や、イーサリアムへの関心の高まりなどを分析した。
11:46
ビットコイン一時急落、米財務長官の方針転換で市場動揺か
スコット・ベセント財務長官の相次ぐ発言変更でビットコイン市場の混乱を招いた。13日の購入否定から14日の取得検討表明まで24時間で方針転換となった。機関投資家のコインベース購入比率75%も話題に。
11:25
イーサリアム、BTC建てで強気転換も売り圧力増加の兆候=クリプトクアント分析
イーサリアムがビットコインに対して強気サイクル入りし投資家需要が急増。一方で取引所への流入増加により利確の動きが活発化し警戒感高まる。
10:55
楽天、NFTチケットでスポーツ観戦チケットの公式リセール開始
楽天グループが運営するRakuten NFTは、楽天イーグルスとヴィッセル神戸の公式チケットリセールにNFT技術を導入。ブロックチェーンによる偽造防止と取引透明性を確保し、出品者による自由な価格設定が可能に。2025年9月から順次開始。
10:02
仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの材料とは? Bitwise分析
Bitwise最高投資責任者が、仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの要因を指摘した。今後ビットコインなど市場の価格を押し上げる可能性があるとしている。
09:45
トルコの仮想通貨取引所BtcTurk、70億円超相当の資産が不正流出か
仮想通貨取引所BtcTurkは、ウォレットで異常が検知されたとして仮想通貨の入出金を一時停止。70億円超相当の資産が不正流出した可能性が指摘されている。
09:10
カインドリーMD、「中本」と合併完了 800億円調達でビットコイン財務戦略開始
カインドリーMDがナカモト・ホールディングスとの合併を完了し、5億4000万ドルを調達。デビッド・ベイリー氏がCEOに就任し、ビットコイン財務戦略を本格展開。
08:50
米財務長官の発言でビットコイン急落、準備金政策の行方と市場の反応|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは14日夜、ベッセント米財務長官が連邦政府のビットコイン準備金について、150億〜200億ドル相当と評価される没収資産のみで構築し、新規購入を否定すると発言したことに加え、FRBへの利下げ要請を行わない方針を示したことから急落した。
07:30
コインベース、デリビット買収完了で仮想通貨デリバティブ最大手目指す
コインベースがデリビット買収を完了し、590億ドルの建玉と年間1兆ドル超の取引量を統合。仮想通貨デリバティブ市場のグローバルリーダーへ。
07:20
イーサリアム、ステーキング解除待ちの数量が4500億円相当に
仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンは、ネットワークからの退出を待つバリデータのETHの数量が増加傾向に。売り圧増加の可能性など背景の分析が行われている。
07:05
イーサリアムICO時代の大口投資家が大規模利確か、1週間で30億円相当を取引所へ送金
イーサリアムICO参加者が仮想通貨取引所へ大量のETHを送金。4日間で2000万ドル以上の利確行動が確認された。
06:10
グーグル、BTCマイニング企業テラウルフの株式を8%取得へ
ビットコインマイニング企業テラウルフがフルイドスタックと10年契約を締結し、グーグルが18億ドル保証で8%株式取得へ。
05:45
ベッセント米財務長官、ビットコイン準備金の予算中立的取得方針を再確認
米財務長官がフォックスビジネス発言後にX投稿で軌道修正し、押収仮想通貨資産を基盤とした予算中立的な追加ビットコイン取得検討を正式表明した。
08/14 木曜日
18:36
東証上場企業バリュークリエーションが保有するビットコインを全売却、利益5000万円計上へ
東証グロース市場上場企業が暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を全売却。バリュークリエーションがBTC22.36枚を売却し5000万円の売却益を計上すると発表した。
18:25
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、73億円調達で仮想通貨戦略拡大
米上場のサムザップメディアが5000万ドルを調達完了。仮想通貨投資とマイニング事業に充当する予定だ。同社はすでにビットコインの蓄積を開始している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧