バンカメの思惑は?
米メガバンクのバンカメ(Bank of America)は仮想通貨市場に特化したリサーチチームをローンチした。ブルームバーグが報じた。
2013年にバンカメに入社した金融ベテランのAlkesh Shah氏が率いるチームで、デジタル通貨の技術分野リサーチも担当する。同チームは、固定収入・コモディティ・カレンシーズのグローバルリサーチ担当のMichael Maras氏に報告することになる。
ブルームバーグが入手したバンカメのグローバルリサーチ責任者Candace Browning氏によるメモによると、「仮想通貨とデジタル資産は、最も成長の早い新興技術分野のエコシステムの1つだ」、「我々は業界リサーチと分析、業界トップのグローバルペイメントプラットフォーム、及びブロックチェーンの専門知識をもって、ソートリーダーシップを提供することができる」と記されているという。
バンカメはこれまで度々仮想通貨・DeFiに関する市場リサーチを公開しているほか、ブロックチェーン企業Paxosが開発する株取引のネットワークに加わったことが発表された事例もあり、仮想通貨・ブロックチェーン業界に関連する表立った動きが続いている。
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一方、ゴールド・マンサックスやCitiグループ、モルガン・スタンレーなどの大手金融は相次いで仮想通貨関連の投資商品を顧客に提供し始めたが、バンカメには未だそのような動向はみられていない。今回新たに設立されたリサーチチームが今後、関連商品の提供に関係するか現時点で明らかではない。