WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

瀬戸際にあるビットコイン、典型的な閑散相場の値動き bitbank寄稿:仮想通貨週次市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週の相場の動きは

今週のビットコイン(BTC)市場は、12日から4日続落するなど軟調気味であった。ただ350万円付近を推移しており、底堅い展開も見せている。


目次
  1. 各市場の騰落率
  2. bitbank寄稿

各指標の騰落率一覧

7/16(金)終値時点の週間騰落率は、以下のようになった。

CoinPostで作成

月初来騰落率

CoinPostで作成

年初来騰落率

CoinPostで作成

(今週の騰落率は、先週の終値、今週の終値を用いて計算。月初来、年初来についても前の月、年の終値で計算)

(仮想通貨の価格は取引所コインベースを参照、各銘柄の価格はTradingviewを参照)

7/10〜7/16のBTCチャート

CoinPostで作成

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週のビットコイン(BTC)対円相場も上値の重い展開が続いている。相場は週明け12日から4日続落となっており、16日正午時点で、350万円周辺での推移となっている。

週末に380万円台奪回をトライしたビットコインだったが、シカゴマーケンタイル取引所(CME)のBTC先物が上に窓を開けて取引を開始すると上値を重くし、370万円まで反落。窓埋めを完了したかと思いきや、そこに英決済サービスプロバイダーのClear JunctionがバイナンスへのGBPとEUR入出金停止を発表し、相場は360万円まで安値を広げた。

13日には、市場予想を上回る6月米消費者物価指数(CPI)の上昇を受け米株先が急落し、ビットコインも連れ安で360万円割れを試した。その後は、グレイスケールとBNYメロンの提携が相場の支えとなり、同水準周辺で下げ止まったが、中国・安徽省のマイニング停止の報が嫌気され、翌14日に350万円にタッチした。

14日の海外時間には、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言のテキストがハト派な内容だったことを好感して360万円台を奪回したが、15日朝方にWisdom Treeのビットコイン上場投資信託(ETF)の承認判断が延期されたことや、日経平均株価の下落を受けてビットコインも反落。さらにこの日は、イタリアの証券取引規制当局がバイナンスに対して国内での運営権限がないと警告を発したことで、相場は350万円まで一段安。米時間に入ると米主要3指数に連動する形で寄付きは弱含んだが、引けにかけては下げ幅を掻き消し、節目の350万円はなんとか維持している。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbank.ccより作成

ビットコインのハッシュレートは今週、一時、120 Ehash/s周辺まで戻したが、15日時点では再び低下し90 Ehash/sとなっており、引き続き回復のペースは鈍い。今月3日には-27.94%と過去最大のマイニング難易度(ディフィカルティ)下方調整があったが、BTC.comによると、17日夜〜18日朝方に予定されるディフィカルティ調整も-6.72%と下方に調整される見通しで(16日正午時点)、ブロック生成時間が正常に戻りきっていないことが示唆されている。

ただ、前回と比べればディフィカルティの低下ペースも下がる見込みであることに加え、ディフィカルティ低下によるハッシュレートの回復も期待されるため、調整後のネットワーク安定化が相場復調にも寄与するか注視したい。

中期的なレンジ下限の320万円を守れるかが今週の一つの焦点と指摘したが、想定よりも相場は底堅かった。ただ、出来高が細りつつジリジリと値を切り下げる展開となっており、典型的な閑散相場の動きとも言える。

こうした中で、相場はボリンジャーバンド-2σにタッチしており、レンジ相場継続か下降バンドウォーク(-2σ割れにバンド幅拡大が伴い、-2σに沿って相場が下落していく現象)開始かの瀬戸際にある(第2図)。

直近ではバンド幅のスクイーズが1ヶ月弱ほど継続しており、ボラティリティを溜め込んでいると指摘されるため、終値で-2σを割り込みバンド幅の拡大が確認されれば、320万円の維持も危ういかもしれない。

【BTC対円チャート(日足)】
出所:bitbank.ccより作成

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回レポート:ビットコイン、来週は320万円水準を守れるか否かが焦点か

関連:ビットコインの高騰理由を解説、加速する資金流入に「3つの要因」

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
18:00
伝統金融とDeFiの融合、新しい金融商品が問う市場の境界線|WebX2026
WebX 2026のパネル「伝統金融×DeFi」をレポート。Wintermute、Gauntlet、イタリア中央銀行が、トークン化やボールト、非ドル・ステーブルコインを軸に、DeFiと伝統金融が交わる市場の境界線を論じた。
17:14
仮想通貨マイニングのプーリン破産申請、負債1億7300万ドル超
プーリンが米ニュージャージー州の裁判所に連邦破産法11条を申請。負債は1億7,300万ドル超に上り、資産売却を経て清算計画の承認を目指す。2021年の中国採掘禁止令や2022年のウォレット危機からの経緯を読む。
16:49
円ステーブルコイン決済の実装期、5社が語る現在地|WebX2026
WebX2026「円ステーブルコインの実装期」セッションレポート。Binance Japan・HashPort・Slash Vision・ネットスターズ・トレーダムが決済実績と普及への課題を議論。
15:47
コンヴァノ、保有仮想通貨87億円分を全量売却へ
コンヴァノが臨時取締役会で、保有する仮想通貨の全量売却方針を決定した。株主優待分を除く全銘柄が対象で、2026年3月末時点の帳簿価額は87億6,674万円。BTCトレジャリー戦略からの転換で、売却資金の使途と今後の展開を読む。
14:38
バウンドレス、AI推論参入 コスト最大50%減目指す
バウンドレスがZK証明用に構築した約4000基のGPU網をAI推論向けに転用すると発表。ハイパースケーラー比で最大50%低コストの推論実現を目指し、ZKCトークンをステークする運営者制度も導入。今夏に本格ローンチする計画。
14:30
ビットコインは「マクロ資産」へ、保有者の大規模再編も進行=バイナンスの2026年上半期レポート
バイナンス・リサーチが2026年上半期のビットコイン市場を分析したレポートを公開した。びットコインは世界の金融環境に左右される「マクロ資産」へ移行したことを示す半年だったと総括している。また、保有者の大規模な再編も進んだ。
14:00
ウィンクルボス兄弟、トランプ支援組織にビットコインで16億円相当を提供
仮想通貨取引所ジェミニ創業者のウィンクルボス兄弟が、トランプ大統領を支援するスーパーPACに16億円相当のビットコインを拠出したことがFEC書類で明らかになった。
13:47
コインベース、AIエージェント向け決済機能を発表 x402採用
コインベースが、AIエージェント向けの決済関連機能を相次いで発表。企業のUSDC決済受け入れやAI活用取引ツール、決済規格x402対応の開発者向けSDKなど3施策を通じ、エージェント経済圏の整備を進める。
13:15
米上場企業Zhibao、新株発行の対価でビットコイン370億円相当を受領へ
ナスダック上場企業Zhibaoが、PIPEファイナンスの対価として約3,500BTCを受け取る非拘束的な基本合意書に署名した。実現すれば買主が取締役会の過半数を握る見込みだ。
10:42
アルパカ、ブロードリッジと提携 トークン化株に議決権行使
アルパカが米ブロードリッジと提携し、トークン化株式の投資家に議決権行使など株主向け機能を提供開始する。Broker APIとProxyVote.comを統合し、議決権行使や開示資料閲覧などができる仕組みを解説する。
10:02
イーサリアム、対ビットコインで割安圏も大底はまだ先か クリプトクアント分析
クリプトクアントはイーサリアムの底値を分析。対ビットコインで割安圏に近づく一方、取引所流入比率など複数指標からは大底がまだ先になることが示唆されると見解を述べた。
09:35
グレースケールが米クラリティー法の成立を支持、予測市場は五分五分
仮想通貨市場の規制枠組みを定める米クラリティー法が、米上院採決まで2週間の正念場を迎えた。ゴールドマン・サックスのソロモン最高経営責任者が支持を表明し、グレースケールも成立を求めている。
09:00
暗号資産×AI融合 Justin Sun氏がTRONの展望を語る|WebX2026
WebX 2026にビデオメッセージで登壇したTRON創設者Justin Sun氏が、暗号資産とAIの融合、AIエージェント向けブロックチェーン基盤、TRONネットワークの最新実績を語った。
08:25
「仮想通貨の次の強気相場を牽引するのは伝統金融との融合」ビットワイズ幹部が見解
ビットワイズの最高投資責任者は、仮想通貨の次の強気相場を牽引するのはオンチェーン金融と伝統金融の融合であるとの見方を示した。注目対象としてハイパーリキッドとロビンフッドを挙げている。
07:12
米BNY、米国債の24時間決済へ 2026年末にトークン試験取引
米銀大手BNYが米国債の24時間決済実現に向けて動き出した。2026年末までにプライベートブロックチェーン上でトークン化された国債の試験取引を実施し、2027年には通常の国債とともに24時間決済への対応を目指している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧