デジタル通貨領域に本腰か
米アマゾンの求人募集で、暗号資産(仮想通貨)およびCBDC(中央銀行デジタル通貨)の経験を持つ人材を募集していることが確認された。同社はデジタル通貨決済の導入を計画しているようだ。
最新の求人ポジションは、「デジタル通貨・ブロックチェーンプロダクトの責任者」で、「デジタル通貨・ブロックチェーンの戦略およびプロダクトのロードマップの立案」が主な職務となる。「ブロックチェーン、分散型台帳、中央銀行デジタル通貨、および仮想通貨における専門知識を発揮し、開発するべき機能を立案し、プロダクト全体のビジョンを構築していく」と記されている。
また、この責任者はアマゾンの「決済受入とエクスペリエンスチーム」と連携するという。
アマゾンの代表者はCoinDeskの取材で、「仮想通貨スペースのイノベーションから発想を得ており、アマゾンに導入するとどんな風になるか模索しているところだ」、「未来は、顧客がアマゾンでより速く、且つコストの低いペイメントを利用できることだ」とコメントしたという。
アマゾンは以前にも仮想通貨分野で関連求人を実施していた。6月に、アマゾンのブロックチェーンサービス「Amazon Managed Blockchain(AMB)」として、DeFi(分散型金融)セクターの経験のある人材を募集し、「ブロックチェーン技術──DeFi業界もしくは伝統金融でプロダクトを実現させた経験者は理想的」とした。
また、2月には、デジタル通貨を用いるサービスの開発で、プロジェクトに携わるソフトウェア開発マネージャーを募集。この求人では、採用されたスタッフは「新興市場の顧客向けの革新的な決済プロダクト」を構築するための技術チームに加わり、プロダクトが最初に展開されるのがメキシコという。