はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

リップル社はXRPが独立状態で自社商品ではないと再度強調|SECはXRPを有価証券とするか否か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XRP Symbol プロジェクト
XRPを支持するAlexavier Guzman氏は、リップル社の商標でなく、”XRP”に特定のシンボルや、ビットコインの “₿”のようにユニコードに互換性のある通貨表記がないことに気づき、新しく設定することを目的とした XRP Symbol プロジェクトを発足しました。
仮想通貨の証券への分類
現時点で、SECやCFTCは、特定の仮想通貨が証券に分類されるか否かの議論を非公開で行なっており、リップル社とXRPの密接な関係がここに来て障害になるのではないかと危惧されています。

XRP Symbol プロジェクト

もしXRP支持者のうちの1人が提案した案が採用されれば、時価総額世界3位の仮想通貨であるXRPは、大きなイメージチェンジを遂げるかもしれません。

今週初めに、Alexavier Guzman氏(以下、Guzman氏)は、XRPの新しいロゴ案を募り、文字コードの業界規格であるユニコードに互換性のある通貨表記にも適応しようと試みる、オープンソースのXRP Symbolというプロジェクトを公表しました。

Guzman氏は、XRPが、ISO 4217の通貨コードに沿った文字列である”XRP”を有しているのに対し、ユニコード規格に対応したシンボルがない事に気づいたことをForbesのコラムにて明らかにし、そのシンボルを作成する取り組みを始めることを促進しました。

同氏は、コラム内で以下のように記述しました。

私は、XRPが、ISO 4217通貨コードを使用している一方で、それ自体のシンボルや、通貨サインを所有していないことに気づき、XRP Symbolというオープンソースプロジェクトを始めるに至りました。ビットコインのような他の仮想通貨は、ユニコード規格に当てはまるシンボルを所有しており、ビットコインのシンボルは “₿”となっています。そして、XRPも他の通貨と同様の仕組みが必要だと考えました。

リップル社もその取り組みを推奨し、SNS上でこのプロジェクトに参画することを促しました。

Twitterでは以下のようなツイートがされました。

現在、コミュニティ内で、XRP独自のシンボルを決定しようという取り組みが行われており、私達も、この取り組みに賛同しています。XRPは、リップル社から独立しているのです。あなたのアイデアもぜひ提出してみてください。 #XRPCommunity

しかし、XRP Symbol プロジェクトは、XRPを使用した金融商品を開発し、発展させているサンフランシスコ基盤の企業であるリップル社のロゴとは異なるロゴを決定するという、さらなる目標も抱えています。

Guzman氏は以下のように記述しました。

現時点でXRPは、独自のシンボルやロゴを所有していないため、リップル社の商標と関連づけられてしまっているのです。これによって、多くの人々が、XRPがリップル社の商品であると勘違いしてしまい、XRPを”リップル”と呼ぶきっかけにもなってしまっています。

もちろん、XRPがリップル社の商品であるという認識は、同社がその資産の主要発行者でもあるので、単にロゴによって関連づけられているわけではありません。

一時期、リップル社は発行上限である1000億XRPの80%を所有(残りの20%は、発行者の間で分割)しており、その後、販売、助成金、寄付、贈与などによってXRPを市場に供給しました。

現時点で、同社は、600億XRPを所有し、大半はエスクローへの預託でロックアップされています。

仮想通貨の証券への分類

SECやCFTCなどの規制機関は、特定の仮想通貨が証券であるか否かを問う非公開会議を開きました。

アメリカ証券取引委員会(以下、SEC)が、初期段階にある仮想通貨業界での証券違反執行に乗り出し、リップル社とXRPの密接な関係は、ここ数ヶ月で障害となっています。

報告書によると、SECは、特定の仮想通貨が、証券に分類されるかどうかを内部で議論しているとされています。

この議論の情報は、公開されていませんが、規制局員は、5月7日にこの議論を行なったと明かしました。

オバマ政権下で、商品先物取引委員会(以下、CFTC)を率いた前規制局員であるGary Gensler氏は、もし彼自身がXRPを分類するとしたら、その流通構造から”証券不適合”として分類することを公表しました。

しかし、注目すべきは、同社の主張が、ここ数週間で変わってきていることでしょう。

4月に、市場ストラテジスト責任者のCory Johnson氏は、インタビューでXRPについて ”100%証券でないと断言できます。証券の基準を満たしていないのです。”と強く主張しました。

しかし、5月初頭に、リップル社の広報責任者であるTom Channick氏は、CCNに対して少々弱気とも感じられる以下のような声明を述べました。

XRPが証券であるか否かは、SECが決めることです。しかし、私達は、未だXRPが証券に分類されないと信じています。

確かに、この僅かなニュアンスの違いは考慮に値しないかも知れませんが、現時点での規制環境を考慮すると、重要な違いであると言っても過言ではないかも知れません。

As SEC Debates Whether Cryptocurrencies Are Securities, Initiative Seeks to Distance XRP from Ripple

May 13, 2018 by Josiah Wilmoth

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧