PNCも参入
米7番目の大手銀行PNCが、コインベースと提携し、仮想通貨の関連投資商品を提供を検討しているようだ。
PNCは、米ニューヨーク証券取引所に上場する1845年に創業の金融機関で、総額42兆円に相当する資産を管理している。
今回、米時間10日に発表されたコインベースの決算資料にて、提携企業や関係者として、イーロン・マスク氏やテスラ、SpaceX、Third Point LLC、WisdomTree Investmentsなどと共にPNC銀行の名前が挙がった。
これらの企業は決済資料上では具体的な提携内容が明かされなかったが、仮想通貨メディアCoinDeskが入手した情報によると、同行はこれから、クライアントに仮想通貨投資商品へのアクセスをより円滑に提供する計画があるという。同行は以前から仮想通貨・ブロックチェーンの人材を募集しており、Coinbaseとの提携を機に事業をスタートする可能性が浮上している。
コインベースも機関投資家の参入に向けて事業拡大には積極的だ。
21年5月、米国で複数銘柄の投資信託を販売している企業仮想通貨資産運用企業Osprey Fundsの買収を検討していることが報じられた。
同6月には、ドイツ部門(Coinbase Germany)がドイツ連邦金融監督庁(BaFin)からカストディ事業の認可を取得したことを発表した。
米国ではすでに一部の大手銀行が仮想通貨領域に参入するなど金融企業の動きも活発な状況にある。JPモルガンやウェルズ・ファーゴ、バンカメもその一例だ。(以下参照)
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