BitConnectでプロモーターらに判決
2018年に閉鎖された詐欺プロジェクト、BitConnectに関連する裁判で、米証券取引委員会(SEC)は、元プロモーターらに対する判決を得たと発表した。
ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所は13日、Michael Noble氏(Michael Cryptoとして活動)とJoshua Jeppesen氏に対し判決を下したことがわかった。
また、Jeppesen氏の婚約者であるLaura Mascola氏に関しては、犯罪には直接関与していないが、犯罪からの収益を受け取った名目上の被告とされた。
被告人らは、不正利益の吐き出し等により、計350万ドル(約3億8,000万円)と190BTC(約10億円)を支払う必要がある。Noble氏に関しては、判決による支払い額は後日決定されるという。
プロモーターらを提訴
SECは今年5月、BitConnectのプロモーションに関わっていたプロモーターら5人を提訴、今回判決が出たのは、そのうち2人となる。
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Noble氏に関しては、BitConnect及び証券をプロモーション、マーケティング、販売したとされる。また、未登録証券の販売、法律で定められたブローカーディーラー業の未登録として訴えられている。
また、Jeppesen氏はBitConnectとプロモーターの連絡を受け持ち、カンファレンスやプロモーションイベントなどに出演していた。Mascola氏は、Jeppesen氏からBitConnectの活動による利益を受け取っていた。
今回の判決によって、Noble氏とJeppesen氏に対しては、将来的に、デジタル資産のオファリングに参加することが禁止される。また、BitConnectに対する残りの調査は依然として継続されている。
BitConnect事件
BitConnectはICOが行われ誕生した暗号資産(仮想通貨)プロジェクトで、最盛期の2017年には、暗号資産市場の時価総額ランキングで10位以内に位置していた。
しかしその後、ポンジスキーム的な性質が米国の規制当局などから指摘され、BitConnectは自身の取引所運営を停止、他の取引所でも上場廃止措置などが取られたことで、トークンであるBCCの価格は暴落した。
米FBIは2019年2月よりBitConnectに関する投資家からの情報提供を呼び掛けている。