米バイデン政権、官民一体のサイバーセキュリティ強化へ

サイバーセキュリティに関する会議を開催

バイデン大統領は米時間25日、主要なIT、金融およびエネルギー企業のトップを招集して国家サイバーセキュリティーに関するサミットを開催。国家レベルでのサイバーセキュリティに置いて官民の連携を呼びかけた。

今年1月の就任以降、バイデン大統領が官民のトップ企業らを集め、サイバーセキュリティにおける連携について議論を交わすのは初。

現政権は、サイバーセキュリティを主な課題として挙げてきたが、5月に発生したコロニアル・パイプライン社のランサムウェア攻撃事件後、事態は深刻化していた。6月には攻撃の疑われるロシア政府に対して注意を促したほか、仮想通貨を利用する犯罪に対する分析強化を発表した。

ランサムウェア攻撃とは

企業などのコンピューターを強制的にロックしたり、中のデータを勝手に暗号化したりして、元の状態に戻すことと引き換えに身代金を要求する行為。身代金の支払いに仮想通貨が利用される事例が多発している。

▶️仮想通貨用語集

また、7月にはバイデン大統領が「サイバーセキュリティ・タスクフォース」を設立することが報じられるなど、対策を強める姿勢を示していた。

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会議の詳細

水曜日の会議には以下のIT、金融およびエネルギー業界の大手企業の関係者らが参加した。

  • アップル
  • マイクロソフト
  • アルファベット(グーグル)
  • IBM
  • JPモルガン
  • バンカメ

会議では、バイデン大統領はサイバーセキュリティについて「我々が直面している国家安全保障上の中核的な課題」と言及。現在、米国では50万人分のサイバーセキュリティ職が空いていると指摘し、民間企業も米国のデジタルシステムの安全をハッカーや工作員(スパイ)から守るよう呼びかけた。

会議では、その他にも主要インフラやサプライチェーンなどのセキュリティが議題に挙げられ、閉幕後には参加した複数の企業がサイバーセキュリティ領域の強化に関する施策を打ち出した。

マイクロソフト社は今後5年間で200億ドルを投じ、セキュリティを同社商品の基礎デザインに組め込む方針を発表。また、1.5億ドル(165億円)を連邦政府と州政府、そして地元政府の技術を現代化するために投資することを明らかにした。

一方、グーグル社も今後5年間で100億ドル(1.1兆円)をサイバー面での修正に投資することを表明。同時にITとデータ分析の領域で10万人を訓練していく方針を示した。

IBMも今後3年間で15万人にサイバーセキュリティの訓練をしていくことを発表し、サイバーセキュリティ領域の人材育成に協力を見せた。

また、大統領との会議後には関係省庁のトップらとの分議会に分かれ、国家安全保障局やエネルギー省、銀行や電力機関、水道会社などと会議を進めた。有事の際にどのように情報共有をするかについて意見を交わした。

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