日本初の仮想通貨ファンドが実現か
SBIホールディングスは年内に日本初の暗号資産(仮想通貨)ファンドを11月末までにローンチする可能性が浮上した。ブルームバーグが3日に報道した。
SBI傘下のモーニングスター代表取締役社長 朝倉智也氏がブルームバーグに話した内容だ。ファンドはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、XRP(リップル)、ビットコインキャッシュ(BCH)などを対象とする可能性があるという。
ファンドに投資できる投資家の詳細はわかっていないが、最小投資額は100万円〜300万円の設定になる可能性があるという。
朝倉氏はブルームバーグに対して、「投資家に仮想通貨及びその他資産の運用でポートフォリオの分散化から恩恵を受けて欲しいと思っている」と話し、仮に一つ目のファンドが成功すれば、2つ目のファンドを立ち上げる可能性もあるとコメントした。
SBIが初めて仮想通貨ファンドの計画を発表したのは2020年の6月、当初の計画ではファンドの組成比率をSBI傘下のモーニングスターのアドバイスで判断するとした上で、XRPがファンドの半分ほどを占めることが資料では掲載されていた。
現時点で、比率等の具体的なデータは明らかではない。
SBIホールディングスの北尾吉孝CEOは当時の経営近況報告会で、「仮想通貨は確実に機関投資家の金融商品として位置付けられるようになってきている。 世の中全てのことが、アナログからデジタルへと移行しており、これは時代の流れ。金融商品に移っていく」と仮想通貨ファンドの立ち上げの背景について語っている。