CoinPostで今最も読まれています

5/18(金)|史上初のブロックチェーン攻撃手法でモナコインが被害・市場が混乱して全面安を誘発

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
日本発の仮想通貨モナコインに対して、これまで机上の空論とされていたブロックチェーン攻撃が成功したことで、仮想通貨市場が混乱。全面安を誘発しました。この件に関する被害総額は、推定で約24,000MONA(約1,000万円)に及ぶとされています。
日米株価市場
NY市場は主要三指数揃って下落となった一方で、東京市場は主要三指数揃っての上昇。NY時間で進んだ米長期金利の上昇を背景にドル高円安となった事が、東京市場上昇の要因となりました。

仮想通貨市場

本日未明、日本発の仮想通貨モナコイン(MONA)が「Block withholding attack、Selfish Mining」と呼ばれる手法による攻撃被害に遭い、ブロックチェーンの再編成(reorg)が発生する事態になったことで、業界が騒然としています。

正確な数字は不明なものの、この件に関する被害総額は、約24,000MONA(約1,000万円)に及ぶと推測されています。

モナコインのブロックチェーンへの攻撃の重要性

今回の事件で、ブロックチェーンが合意なく書き換えられた初の事例として、モナコインだけではなく「PoW(プルーフオブワーク)」を採用している仮想通貨全てに起こりうる事例だとして、警戒感が広がっています。

PoWとは

仕事の証明(Proof of Work)の略。ビットコインなどのシステム運用のために定められたマイニングルール。PoWに成功することで、マイナー(採掘者)は報酬を得ることができる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

モナコインを取り扱う各取引所は、ブロック承認数を引き上げるなど、喫緊の対策は講じているものの、この事件は仮想通貨の歴史でも類を見ないものとして、ブロックチェーンに対する脅威として受け止められています。

モナコインに対する攻撃|史上最大級のブロックチェーン攻撃事件
今回のモナコインの事件は被害額だけでは計ることができない重大事件です。PoWの特性上生じているリスクであるため、この手法を模倣する人が続出すると、他のPoW通貨にも影響が出る可能性があります。

コインチェック:4種類の仮想通貨の取り扱いを中止

東証1部上場の「マネックスグループ」に迎えた、最大手仮想通貨取引所「コインチェック」は18日、匿名通貨3種類(Monero/Dash/Zcash)に加えて、Augurの取扱いを廃止することを政府発行の官報(特別な政府広報媒体)にて、情報開示しました。

金融庁の立ち入り検査による業務改善命令では、取り扱い通貨の洗い出しやマネロン対策の徹底が求められており、今回の対応を余儀なくされた形になります。

コインチェック:6月18日に匿名通貨(Monero/Dash/Zcash)に加えてAugurの取り扱いを廃止
日本最大手の仮想通貨取引所「コインチェック」が、6月18日付けで匿名通貨のMonero、Dash、Zcashに加えてAugurの取扱いを廃止することが、特別な政府広報媒体である「官報」によって公告されました。市場期待度も高い、金融庁の認可となるコインチェックの業登録に向けて、対応を進めているものと思われます。

15日には、ニューヨーク州金融サービス局の認可である”ビットライセンス”が付与された米大手取引所「Gemini」に、日本で廃止される匿名通貨「Zcash(ZEC)」の上場が話題となった矢先の出来事です。

日本の規制とは反対に、アメリカ、ヨーロッパでは個人情報・プライバシーをいかに守っていくかの国際問題の中で、”支払い”という最もプライバシーに関係している分野で温度差が生まれる形となる象徴的な出来事だと言えるでしょう。

Zcashが世界初ライセンス制度登録済みの取引所に上場|匿名通貨の状況に変化か
ビットライセンスを有する取引所GeminiがZcashの上場を発表。Zcashは匿名性の通貨であることから、マネロンなどの観点で規制団体からの許可が難しいと考えられていましたが、ニューヨーク州金融サービス局によるビットライセンスが付与された取引所への上場許可は大きな反響を呼んでいる。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株では、「メタップス(6172)」が11.43%高と大幅続伸。3営業日で約700円の上昇を記録しています。

同社は17日大引け後、一部メディアで報じられている「メガバンク3社との提携」についてコメントを発表。

「17年4月から開発を進めてきたお金コミュニケーションアプリ『pring(プリン)』は個人間送金や実店舗での支払いなどで利用できる決済アプリで、銀行口座との入出金が可能だ。」

「同サービスにおいて、入出金の際に利用できる金融機関として、みずほ銀行および三井住友銀行との口座連携を完了し、今後は全国の金融機関との口座連携も進める。」

これが投資家に好感され、一段高を見せました。

そのほかの仮想通貨銘柄では、短期的な過熱感などから数営業日連続で押していた「IXナレッジ(9753)」が、5MA(5日移動平均線)付近で反発、本日9.09%の大幅高を付けるなど、再上昇に転じています。

有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。

CoinPostの関連記事

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。

NY市場

  • NYダウ:24,713.98(-54.95)
  • NASDAQ:7,382.47(-15.82)
  • S&P500:2,720.13(-2.33)

日本時間18日明朝(米国時間17日)に引けたNY株式市場は、主要三指数揃って下落。

米中通商協議に関する様子見や、米長期金利が一時3.12%をつける場面もあり、約7年ぶりの水準となった事が市場全体の重しとなりました。

個別では小売大手ウォルマートの決算内容が市場予想を下回り1.85%の下落となった他、百貨店大手JCペニーも2-4月期決算で売上高や既存店売上高が市場予想を下回り、通期見通しも下方修正となり、12.52%の下落となりました。

一方で、玩具メーカーのハズブロは、5億ドル規模の自社株買いを計画していると伝わると、0.44%の上昇となりました。

本日はWTI原油先物価格の上昇一服となりましたが、北海ブレント原油は2014年11月以来となる一時80ドル台と、イランの核合意による問題等での地政学リスクの高まりが背景に原油の価格上昇が続いております。

東京市場

  • 日経平均 22,930.36(+91.99)
  • TOPIX 1,815.25(+6.88)
  • マザーズ 1,154.41(+2.06)

18日の東京株式市場は主要三指数揃って上昇。

米国市場時間で、米長期金利が上昇した事により一時111円台を付けるなど、ドル高円安が進行した事が材料となり、市場全体を押し上げました。

しかし、日経平均2万3000円に迫ると、一部利益確定の動きなどもあり、勢いがやや欠けるような相場展開で、日経平均は91円高となる終値22,930.36円となりました。東証一部売買代金も2兆2800億円にとどまりまっています。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/30 木曜日
17:51
メジャーSQ前のビットコインデリバティブ相場をプロが分析|寄稿:仮想NISHI
メジャーSQを前にCFTCによるバイナンス提訴を受け一時急落したビットコイン(BTC)デリバティブ市場を金融のプロが分析。暗号資産取引所SBI VCトレードのクリプトアナリスト「仮想NISHI」氏が市場動向を解説。
17:28
国内IEOで関心集める「Nippon Idol Token(NIDT)」とは、秋元康が次世代アイドルをプロデュース
国内4例目のIEO「Nippon Idol Token」について詳しく解説。秋元康氏が総合プロデューサーとして関わる次世代のアイドルグループ創造プロジェクトとして、メタバース及びブロックチェーン技術を用いて活動を推進する。
17:17
秋元康プロデュースの「IDOL3.0 PROJECT」が始動、仮想通貨のIEOで資金調達へ
株式会社オーバースはリアルとバーチャル(メタバース)世界を行き来する新アイドルグループ『IDOL3.0 PROJECT』の詳細を発表した。秋元康プロデュースで、暗号資産(仮想通貨)IEOで資金調達を行う。
16:17
Trader Joe、ARBの流動性インセンティブプログラムを開始
仮想通貨の分散型取引所Trader Joe v2は、流動性インセンティブ・プログラムの導入後に主要指標が好転している。主な要因は3月23日にリリースされたアービトラム(ARB)の預入の増加だ。
13:50
米FDIC、シグネチャー銀行の仮想通貨企業預金5,300億円相当を返還へ
連邦預金保険公社理事会のMartin Gruenberg会長は米下院の公聴会で、経営破綻したシグネチャー銀行の仮想通貨預金5,300億円相当が、4月初旬までに預金者へ返還される予定だと証言した。
12:48
NECがアニモカらWeb3企業とMoU締結
NECは、香港のweb3大手企業アニモカブランズや仮想通貨ウォレットプロバイダーGryfyn Holdings Limitedとの提携を発表した。ゲーム・コンテンツ等エンターテインメントを中心に、web3領域におけるデジタルウォレット市場の創出・拡大を目的に協業する。
12:10
ビットコイン年初来高値を更新、XRPは一時76.7円まで大幅続伸
銀行の金融不安が強まる中、暗号資産(仮想通貨)相場は好調な推移をたどる。ビットコインは年初来高値を更新して29000ドルに達し、SECと裁判中のXRP(リップル)に思惑買いが集まり、一時76.7円まで高騰した。
12:02
イーロン・マスクや研究者、AIモデル開発の一時停止を要請
AI言語モデル「GPT-4」よりも強力なAIシステムの開発を6カ月間休止するよう求めるオンライン署名運動が立ち上がった。イーロン・マスク氏やスティーブ・ウォズニアック氏を含む、著名な技術者、学者、研究者等の署名が集まっている。
11:40
アプトス基盤の分散型オーダーブック「Econia Labs」、約9億円調達
仮想通貨関連スタートアップのEconia Labsは、シードラウンドで約9億円を資金調達したと発表した。同社はアプトス上で分散型オーダーブックを提供している。
11:00
バイナンス、中国拠点について不正確に説明か=報道
仮想通貨取引所バイナンスは複数年にわたり、中国拠点での活動を公表情報よりも広く行っていたと伝えられる。米CFTCは、法的遵守を行っていなかったとしてバイナンスを提訴したところだ。
10:05
米SEC委員長、議会証言で仮想通貨に言及
米SECのゲンスラー委員長は、米下院歳出小委員会の証言で仮想通貨に言及。仮想通貨業界のコンプライアンス対応が不十分であると述べ、証券法適用に関する質問にも回答している。
08:10
bitFlyer、シバイヌとパレットトークン新規取り扱いを開始
bitFlyerはLightning FXの現物決済(現引・現渡)サービスを4月28日に終了する予定。シバイヌ(SHIB)とパレットトークン(PLT)の新規取り扱いを開始した。
07:35
SEC、仮想通貨取引所Beaxyらを提訴
米SECは、仮想通貨取引所Beaxyや幹部らを告訴。Beaxyはすでにサービス終了を発表した。SECは告訴の理由について説明している。
03/29 水曜日
16:36
日銀黒田総裁、フィンサム2023の挨拶で「シン個人」のための決済システムに言及
日本銀行の黒田東彦総裁は、CBDCについて「今後実現していかなければならないし、実現していく」との見解を示した。具体的なCBDCの実装時期や手段について、あらゆる選択肢を準備しておくことが「中央銀行の責務」だと語った。
13:29
Lido、イーサリアム出金量管理にNFTを活用
リキッドステーキングの最大手プロトコルLido Financeは、仮想通貨イーサリアムの出金プロセスで、NFTを活用する計画を明らかにした。取得したNFTは転送できるため、ETHステーキング報酬の請求権が譲渡・売買可能になる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア