WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

墺政府機関も参画する実証実験「Cycle4Value」とは サイクリングの習慣化にブロックチェーン技術は貢献しうるか?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

環境配慮型プロジェクト

Jeluridaが開発するArdor(アーダー)ブロックチェーン上には、消費電力を抑えるPoSコンセンサスプロトコルを活用した、サステナブルかつ環境配慮型のプロジェクトが複数存在している。

本稿では、サイクリングの推進を目的として、ゲーミフィケーションによる報酬モデルを研究し、実証試験も行われているケースの一つとして、Cycle4Valueを取り上げる。

ゲーミフィケーションとは

ゲームプレイの要素をゲーム以外の分野に取り込み、ゲーム感覚で楽しみながらユーザーのモチベーションや効率性をあげる手法のこと。

▶【その他】の関連用語

Cycle4Valueとは

ブロックチェーンベースのゲーミフィケーションプロジェクト「Cycle4Value」は、Ardorブロックチェーンを使い、定期的なサイクリング活動に報酬を付与するモデルを提示している。

Cycle4Valueは、Ardorのチャイルドチェーン「Ignis(イグニス)」上に実装。Ignisは、Ardorプラットフォーム上の全てのトランザクションタイプおよび機能が利用できるよう設計されており、パーミッションレス型で制限のない分散型チェーンとして機能している。

Cycle4Valueプロジェクトには、サイクリングアプリ開発の「BikeCitizens」、オーストリア政府機関の「オーストリア研究振興機構(FFG)」など、主に4つのパートナー機関が参加。エネルギー効率の高いPoSブロックチェーンであるIgnisと、環境にやさしい自転車を移動手段として融合することで、環境汚染の軽減、サステナブルなモビリティ(人やモノの移動手段)の実現に取り組んでいる。

関連:NFTやブロックチェーンゲームなどの開発が活発化、アーダーエコシステム概説

ゲーミフィケーション応用の報酬モデル

このプロジェクトが従来のインセンティブモデルと異なる点は、サイクリングがもたらす経済的・環境面・健康面での利益が収益化につながることだ。

Cycle4Valueには、オーストリア・ドナウ大学の「Center for Applied Games Studies(ゲーム応用研究センター)」がパートナー機関の一つとして参加している。同センターはCycle4Valueのプロジェクトマネジメントとして、ブロックチェーンソリューションの開発を担当する。

2021年7月からは、オーストリアのグラーツとクレムスの2都市で実証試験が行われており、システムのユーザビリティ、受容性、スケーラビリティなどが分析されている。現在、クレムスのカフェ、グラーツのコーヒーショップといった提携店で、「Cycleトークン」がヘルシー飲料や軽食のクーポン券として交換されている。

出典:BikeCitizens

関連:サステナブルなエコシステム構築を目指すアーダー(Ardor)、南米などでのユースケース解説

Cycleトークンとは

このプロジェクトにおいて、経済的・健康的メリットがシンプルで分かりやすい形として報酬されるのが「Cycleトークン」と呼ばれる仮想通貨だ。

CycleトークンはユーティリティトークンとしてIgnisチェーン上に実装され、スマートコントラクトを介してサービスや商品と交換することが想定されている。

「BikeCitizensアプリ」と呼ばれるデジタルウォレットに保存されたCycleトークンは、アプリ内に設置されたマーケットプレイスで払い戻しも可能となる。

出典:BikeCitizens

オーストリア政府機関が推進

Cycle4Valueプロジェクトは、イノベーション推進プログラム「Mobility of the Future」の一環として、オーストリア連邦気候保護省から資金提供を受けたオーストリア研究振興機構(FFG)が運営している。ヨーロッパの主要な自転車アプリの一つであるBike Citizensは、ドナウ大学クレムス校、Verkehrsplanung、Seewald Solutionsなどの技術パートナーと協力して、Cycle4ValueプロジェクトをBike Citizensアプリに統合している。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/14 水曜日
18:10
マウントゴックス元CEOがAmazonで買ったレジャーで不正装置発覚
マウントゴックス元CEOのカルプレス氏は11日、Amazon Japanの出品で購入したレジャーのNano Xに、画面の復元フレーズをLTEで外部へ送信する装置が入っていたと明らかにした。東南アジアのクリプトビリス経由の被害との関係は不明。
16:24
SBIと吉本興業が合弁へ デジタル証券でコンテンツ資金調達の新手法めざす
SBIホールディングスは14日、吉本興業HDとエンタメ領域で戦略的業務提携に向け基本合意したと発表した。合弁会社を設立するほか、セキュリティトークン基盤を活用し、IP・コンテンツ領域で新たな資金調達手法の創出に取り組む。
14:15
韓国、仮想通貨の課税基準を11月にも告示へ 約30万円超に22%
韓国国税庁のイム・グァンヒョン庁長は13日の国政監査で、仮想通貨の課税基準を定める告示を11月ごろに出す準備を進めていると明らかにした。2027年1月の課税開始を控え、ステーキングの扱いや2028年5月からの申告・検証、猶予論をまとめた。
14:05
予測市場ポリマーケット(Polymarket)とは?仕組み・法的位置づけと日本の現在地
予測市場ポリマーケット(Polymarket)の仕組みと、価格が確率を示す理由を解説。予測精度の検証や資本背景に加え、「賭博か、金融商品か」をめぐる各国の規制と日本での法的な位置づけを整理。
14:05
英政府が8000億円相当の押収ビットコインを保有する可能性、高裁が中国法適用
英高等法院は、中国人詐欺師Zhimin Qianから押収された約6万1,000BTC(約8,000億円)の所有権請求に中国法を適用すると判断した。被害者は個別の立証が必要で、救済のハードルが高まる見通しとなった。
13:40
金融安定理事会、ステーブルコイン破綻時の倒産法制が不明確と指摘
金融安定理事会は、グローバル・ステーブルコインの脆弱性と規制方法、金融安定の監視に使うデータの課題などをまとめたレポートを公表した。
13:35
メタプラネット、600億円の取得枠のうち約193億円の自社株買いを実施
メタプラネットは14日、転換社債の転換価額を339円に決定し、自己株式約193億円を取得した。取得は買付けを委託した上限を下回った。CEOのゲロヴィッチ氏は、保有株のうち最大5,500万株を年率0.75%で貸し出すと述べた。
12:30
米大手銀ウェルズ・ファーゴCEO、米国のステーブルコイン用途は「まだ不明確」
米ウェルズ・ファーゴのシャーフCEOは13日の決算説明会で、米国でのステーブルコインの用途は「まだ不明確」と述べた。同行は9月に法人向けトークン化預金を始め、世界21の金融機関によるステーブルコイン新会社の設立にも加わっている。
11:55
コインベース、ビットコインの量子耐性化で提言 署名方式や休眠コインの扱いに言及
米コインベースの量子諮問委員会が13日、仮想通貨ビットコインのポスト量子対応に向けた論点を公表。署名方式の選定や移行の進め方、休眠コインの扱いなどを議論の材料として示した。
11:35
ソラナのAlpenglow、10月21日にメインネットでローンチ予定
アンザは、仮想通貨ソラナの新コンセンサスプロトコルAlpenglowを日本時間10月21日23時50分ごろにメインネットでローンチする計画であると発表。このアップグレードで取引確定が速くなる。
10:50
ポリマーケット、IPOとトークン発行の選択肢を検討
ブルームバーグは13日、ポリマーケットが伝統金融の市場への新規株上場(IPO)とトークン発行を主な選択肢として検討していると報じた。同社は正式発表や時期を示しておらず、評価額210億ドルの新ラウンドを調達中だ。
10:10
エバーノース、ナスダック上場に合わせXRP運用の責任者に元コインベース幹部を起用
仮想通貨XRPを保有・運用するエバーノースは12日、元コインベース・アセット・マネジメント共同最高投資責任者のヒューゴ・ジャンデボーズ氏を最高投資責任者に迎えると発表した。ナスダック上場に合わせ、XRPの運用戦略を担う体制を整える。
09:50
6年超休眠ビットコインクジラ、600億円相当BTCを移動
6年超休眠していた仮想通貨ビットコインのクジラが12日、約4,582BTCのビットコインを5つのアドレスへ送金した。受け取り時の評価額は約4,080万ドル。先週にも別のクジラが動いた。
09:00
米フェデレーテッド・ハーミーズ、トークン化ファンド発行へ
米フェデレーテッド・ハーミーズはトークン化証券ファンドを発行するために、ブロックチェーン基盤の証券のための市場インフラを提供するプロメテウムと戦略的パートナーシップを締結。今後の計画を説明した。
08:20
ストライブ、436億円相当ビットコインを追加購入 1月以来最大
仮想通貨ビットコインを保有する米上場企業ストライブは13日、5日から9日にかけて3,311BTCのビットコインを取得したと開示した。購入額は2億8,000万ドルで、1月以来最大の取得となった。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧