45億円調達
米国の資産運用企業One River Asset Management傘下の暗号資産(仮想通貨)投資企業One River DigitalはシリーズAで、ゴールドマン・サックスやコインベースから45億円を調達している。ブルームバーグが報じた。
One River DigitalはOne River Asset Managementの仮想通貨への投資に特化した子会社で、設立された昨年の12月当時、既に約630億円(当時の金額)相当のビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を保有しており、2021年内には仮想通貨の運用額を約1,000億円に拡大する方針を明かした。
また、保有する仮想通貨をコインベースの機関投資家サービス『Coinbase Prime』で保管・運用していることから、コインベースのクライアントとして出資関係を持っている模様だ。
シリーズAには、ゴールドマン・サックスとコインベースのほか、保険大手Liberty Mutual Groupや英投資企業Infinity Investment Partnersも参加。One River DigitalのEric Peters CEOは、「資産運用界においてトークン化の世界に移るのは明らかな潮流だ。いかに活用し利益を生み出すかが肝心なところだと思う」とコメントした。
One River Digitalは複数の仮想通貨関連ファンドを提供するほか、現在、ビットコインETFをニューヨーク証券取引所のArca取引所へ上場させることも目指している。また、金融のデジタル化に対する意見を諮問委員会に提供してもらい、同社の透明性の向上努力に繋げるために、3月には政府の「インサイダー」であるSECのClayton元委員長を規制顧問役に起用した。
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