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仮想通貨取引所バイナンス、グループ企業3社をアイルランドで法人登録

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

法人登録の場所を決め直す

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが、アイルランドで法人登録を行なった。アイルランドの新聞紙Independentが報じた。

6日に報じられた内容によれば、バイナンスは同国で3つの会社の法人登記を進めた。Binance(APAC)Holdings、Binance(Services) Holdings、Binance Technologiesという3つのエンティティは27日に正式に登録されており、本家バイナンスのCEOを務めるCZ氏が「ディレクター(取締役)」と記されているという。

また、これらのエンティティは「会計事務所」として実在するオフィスを設けており、首都ダブリンにあるビルに入居したことも判明した。

今回がバイナンスが初めて同国で登録した事例ではない。昨年、Binance(Ireland)Holdingsとして初の登録を行なっていた。

アイルランドでは、仮想通貨取引所やウォレット業者を規制対象に含める「マネーロンダリング・テロ資金調達修正法案2020」が昨年明文化された経緯がある。よって、取引所などの関連業者は第5次EUマネーロンダリング指令の規定に基づき、美術品ディーラーなどと共に、政府の管轄下に置くことになった。

バイナンスはこれまで、多くの国の規制当局から規制関連の警告を受けており、イギリスを含む複数の欧州国、香港、シンガポールなどで一部サービスの提供停止を余儀無くされた。

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一方、全てのユーザーに対して本人確認手続きを義務化するほか、CZ氏が規制に準拠した運営を行うために本社を構える必要があるとも表明し、または先週2名の米IRS(内国歳入庁)の元サイバー調査官を起用したなどの事例から、コンプライアンス体制を強化する努力も見られている。

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