はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Tranglo、フィリピンでXRP利用の送金サービス開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Trangloが、リップルネットのサービス開始

リップル社は21日、マレーシアを拠点とする国際決済プロバイダーTrangloが、フィリピンでリップルネットのODL(オンデマンド流動性)を利用したサービスを開始したと発表した。今後数カ月で、さらに多くの送金経路を開設することも計画しているという。

ODLは、異なる法定通貨同士の取引を仲介するために、暗号資産(仮想通貨)XRPをブリッジ通貨として使用する国際送金サービスである。

リップルネットとは

リップル社の提供する国際送金ネットワーク。資金の送り手と受け手が直接取引可能であり、低コストでスピーディな送金を実現する。XRPをブリッジ通貨として使用するODL(オンデマンド流動性)も、リップルネットで使われる技術の一つ。

▶️仮想通貨用語集

公式発表でリップル社は、次のように説明した。

フィリピンはアジア第3位の、海外送金受け取り国である。海外で働くフィリピン人からの仕送りが、経済を支えている部分がある。ODLは、XRPを活用して、即時かつ低コストな国際決済を行う。コストの高い従来の送金経路の代わりに利用することが可能だ。

世界銀行のデータによると、個人間でなされる国際送金の受取額は、2020年にフィリピンのGDPの9.7%を占めており、低コストな送金ソリューションへの需要が高い。

複数の法定通貨を処理

さらにTrangloは、リップル社のアジア太平洋地域における既存のネットワークも活用して、フィリピンペソ(PHP)、タイバーツ(THB)など複数の法定通貨を処理できるようになる。

同地域では、シンガポールの送金・外国為替関連企業BKK Forex、タイの大手商業銀行Siam Commercial Bank、タイで送金・外貨両替サービスを提供するDeeMoneyなどがリップルネットに参加しており、こうしたネットワークを活用する形だ。

リップル社は3月、Trangloの株式の内40%を取得することで合意したことを発表。東南アジアでの事業計画の一環とする。リップル社によれば2020年、東南アジアにおけるリップルネットの取引は前年比10倍に達していた。

関連リップル社が送金企業Trangloの株40%取得合意、東南アジアのRippleNet展開を強化

リップル社によると、アジア太平洋地域では、各国が独自の決済インフラを持っており、相互運用性が低い。このため同地域の多くの中小企業やフィンテック企業が、国際決済を改善するソリューションを探しており、リップルネットを利用する組織も増えている。

成長続けるリップルネット

リップルネットで行われるすべての取引がXRPを介して行われているわけではない。しかし、リップル社によると、ODL(オンデマンド流動性)の導入は世界中で増加している。前四半期比で130%の成長を遂げ、現在はリップルネット取引の、ほぼ4分の1を占めているという。

10月には、中東のアラブ首長国連邦(UAE)とカタールの金融機関が加入。UAEはマレーシア、カタールはトルコとの送金経路を確立し、その後他の地域へも展開していく計画である。

関連リップルネット、中東2ヵ国から金融機関が新たに加入

また、8月には、韓国の送金業者Global Money Express Co. Ltdが加入し、韓国とタイ間の送金経路を開設していくことが発表された。

関連韓送金業者GME、リップル社のRippleNetに参加|韓国ータイ間の送金需要取り込みへ

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。
06:15
Bybitハッカー、40億円相当のイーサリアムを売却 ETH価格は前日比6%安
Bybitハッキング犯による40億規模のイーサリアム大量売却が仮想通貨に影響。ETHが前日比-6.3%。
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。
10:50
リップル社、アフリカの決済企業Chipper Cashと提携
リップル社は、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結。仮想通貨を活用するリップルペイメントを導入し、アフリカにおける国際送金の速さやコスト効率を向上させる。
10:45
トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で
米上院銀行委員会が、次期SEC委員長候補ポール・アトキンス氏の公聴会を開催した。ウォーレン議員が利益相反の可能性を追及した他、仮想通貨関連の議題も俎上に上った。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧