はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ハイパーインフレーションは起こりつつある」ツイッター社CEO

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ドーシー氏、ハイパーインフレに言及

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)親交派として定評のあるツイッター社のジャック・ドーシーCEOは23日、SNS上でハイパーインフレーションに関する投稿をした。

ドーシー氏は「ハイパーインフレーションはすべてを変える。それは起こりつつある」と発言。これに対して、ナイジェリアの実業家が「自分の国はすでに年間16%のインフレ率を経験している」とリプライすると、Dorsey氏は「まもなくアメリカでも(ハイパーインフレが)起こり、世界的にも波及するだろう」と答えている。

大手SNSツイッターの創設者であるドーシー氏は同時に決済企業スクエア社のCEOも務めている。これまでもビットコインに対して肯定的な姿勢を表明しており、今月中旬には、採掘(マイニング)システムの構築を検討していることも明かしていた。

関連: 米スクエア社、ビットコインの採掘システム開発を検討

ハイパーインフレーションとは

インフレーションが一定期間にわたって制御不能なほど上昇すること。 一般的にはインフレ率が50%を超えるとハイパーインフレとみなされる。

▶️仮想通貨用語集

ハイパーインフレーションに関するドーシー氏の発言について、米国の投資家で金融についてYouTubeなどで発信するアンソニー・ポンプリアーノ氏は、次のように述べた。

ジャック・ドーシー氏とスクエア社は、商品やサービスの正確なインフレ率を測定するのに、世界的に見ても最も重要かつ高水準で正確な情報を有している。 彼らが測定するインフレ率は、政府機関が提供する情報よりも正確である可能性がある。

FRB議長「インフレは来年まで続く可能性」

ドーシー氏は、ハイパーインフレが起こると予測する根拠を明かしていないが、米国の消費者物価上昇率が30年ぶりの高水準で推移している中の発言だったこともあり、話題となっている。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長も22日、インフレ圧力が「以前の予想よりも長く続く可能性」が高く、「来年まで続く可能性がある」との認識を示していた。

パウエル議長は、FRBが経済支援のために行ってきた金融緩和が、インフレを助長したと批判されていることにも触れて、FRBが近いうちに緩和措置の撤回を開始する意向であることも明かしている。

インフレーションへの懸念を示す投資家などはDorsey氏の他にも存在するが、「ハイパーインフレーション」とまで予測する者は少ない。

ドーシー氏の発言は簡潔なものであったため、「ハイパーインフレ」と言う言葉を使ったものの、どの程度のインフレ率を想定しているのかは不明だ。今後さらに補足コメントがあるのか注目される。

著名投資家も懸念

著名投資家Paul Tudor Jones氏は20日、米メディアCNBCの番組に出演して、インフレの進行について語った。「ハイパーインフレ」とまでは発言していないが、インフレは米国の金融市場や、パンデミックのダメージから回復途中の経済にとって、大きな懸念材料であると述べていた。

仮想通貨は良いインフレヘッジだ。私のポートフォリオの数%(1桁台)は仮想通貨である。

我々はデジタル化する世界に向かっており、仮想通貨が現在ゴールド(金)に勝っているのは明らかだ。

また、インフレヘッジとしてビットコイン(BTC)などの暗号資産(仮想通貨)が「現時点ではゴールド(金)よりも好ましい」とも主張した。

2020年にはハイパーインフレで苦しむベネズエラが仮想通貨普及率で「世界3位」になった事例もある。この際には、法定通貨が機能不全に陥ったことにより、貯蓄の価値を維持するためにも仮想通貨が使われているとチェイナリシス社は報告していた。

関連ハイパーインフレに苦しむベネズエラ、仮想通貨普及率「世界3位」に=チェイナリシス評価

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧