カルダノ上のレンディングプロトコル
カルダノブロックチェーン上のレンディングプロトコル、ADALendは、2021年第4四半期までのテストネット完了等を目標として開発が進められている。
カルダノはチャールズ・ホスキンソン氏が開発を主導するブロックチェーンプラットフォームで、学術的レビューに基づいた開発を特徴としており、PoSを採用したチェーンはトランザクション速度の速さなどを特徴とする。
今年9月には、大型アップグレード「アロンゾ」の実装を無事完了、アップグレードによりカルダノ・メインネットにスマートコントラクト機能を追加することが注目されてきた。
関連:仮想通貨カルダノ(ADA)、大型アップグレード・アロンゾの実装完了
また、ブロックチェーン業界で関心が高まっているブロックチェーンのエネルギー効率についても、カルダノは環境への影響が比較して少ないブロックチェーンの一つであり、植林事業に投資するイニシアチブも実施している。
あらゆる通貨ペアでのパーミッションレスな貸し出し、流動性インセンティブ、コミュニティガバナンスシステム、エコシステムの基盤としての機能などが、ADALendの主な機能であるという。
機能の紹介
レンディングプールのユーザーが利用する機能としては、預け入れ、借り入れ、金利スワップ、フラッシュローン、償還・返済、清算など一般的な機能を備える。ほか、トークン価格などのデータソースとしては、Chainlink、Ergoオラクルの利用を検討しているという。
ADALendは先月の初めにシードラウンドを実施、ラウンドにはトークンの発行量の4%が割り当てられた。そのほかのトークンの経済設計としては、30%がステーキング、15%がトレジャリー、15%がチーム、プライベートラウンドで20%など。
トークンはユーティリティトークンとして設計されており、ガバナンス投票に使用するほか提案を自ら行うこともできる。また、トークンはデフレアプローチを取ることを計画していると言い、焼却を含むいづれかの方法で一定の量を流通から除く方法を取るとしている。
ロードマップとしては、2021年のQ3-Q4にテストネットの完了など、22年Q1-Q2にレンディングプラットフォームの研究開発、プロトタイプのリリースを予定。
Q3-Q4には、流動性のローンチ、そしてマルチチェーン展開、そしてプロダクトの完全なローンチを計画している。